女性の転職で持っておきたい有利な資格10選

2021/12/08

スキルを上げて今よりも待遇のいい会社に転職したい、全く別の仕事がしたい……と思っても、どんな資格を取ればいいかわからないと悩んでいるかたも多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、女性の転職時に有利になる資格について、業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職情報メディア「Career Theory」の編集部に解説してもらいます。

1.女性の転職で資格は有利?

あなたが転職したい業種や職種によっては、資格があると有利になる場合があります。

しかし、資格を取得するには、時間と労力がかかりますし、資格によっては費用も必要になります。

転職するにあたって、資格が有利に働けば、お金をかけて苦労した甲斐がありますが、有利に働かなければ、無駄な努力になってしまいます。

この章では、転職において、どんな人物が求められるのかという視点から、資格が有利か考えてみましょう。

転職では積極性が評価される

転職で最も求められる要素の一つに、積極性が挙げられます。

企業は、自ら課題を見つけて積極的に行動する人物を求めています。

いわゆる「自律型人材」呼ばれる人材です。

自律型人材が、必要とされる背景には、激しく変化する社会環境の変化やグローバル化があります。

さらに、働き方改革や新型コロナウイルスによる、テレワークの浸透が自律型人材の必要性を高めています。

積極性を強く求めている今の転職市場では、資格は自律型人材である裏付けになるでしょう。

そして、転職する業種や職種で必要とされる資格を自ら考え取得していることは、積極性を強くアピールするポイントになります。

転職では即戦力が求められる

資格を持っている人材は、即戦力を必要としている転職において有利です。

なぜなら、業務に必要な資格を持つ転職者は、着任後すぐに業務を遂行していく能力があると採用担当者に判断されるからです。

例えば、事務の転職の場合、「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」などの資格が活きます。

転職の場面では、資格は企業が採用候補者を知るための大きな要素になります。

履歴種にも必ず資格の欄があるのは、その証拠です。

そのため、転職をする際に関連性の高い資格があると男女を問わず、有利に働くでしょう。

2.女性が自立でき一生食べていくには資格が必要?

厚生労働省が発表した「令和2年の働く女性の状況」によると、労働力人口総数に占める女性の割合は 44.3%となっています。

日本の労働力人口総数に占める女性の割合は、昭和60年からみてみると毎年増加し、ここ数年は44%台で推移しています。

また、令和2年の女性の労働力率(労働力人口÷15歳以上人口)を年齢別にみると、以下4つの年代においては、過去最高の水準となっています。

・「25~29 歳」
・「30 ~34 歳」
・「60~64 歳」
・「65 歳以上」

これらのデータから、働く女性が増えており、人生の多くの期間において働いている実態が見えてきます。

そのため、女性が自立でき一生食べてくためにも、資格の注目度が上がっていることが推測されます。

ほかの女性転職者がどのような資格を取得しているのか

女性の転職者に人気の資格を応募する仕事別にまとめました。

・人気の病院での事務の仕事:「医療事務」
・調剤薬局の接客や事務の仕事:「調剤薬局事務」
・ドラッグストアなどで一般用医薬品を販売する仕事:「登録販売者」
・保育所で子供を看る仕事:「保育士」、「チャイルドカウンセラー資格」
・一般事務の仕事:「簿記」、「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」
・不動産業界の仕事:「宅地建物取引士(宅建士)」
・金融業界の仕事:「ファイナンシャルプランナー(FP)」

なお、汎用性が高く、女性におすすめの資格は次でまとめています。

取ってよかった資格9選

女性の転職に役立つ資格として定番のものは以下の4つです。

・「簿記」
・「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」
・「ITパスポート」
・「TOEIC」

その中でも、「簿記」はビジネスパーソンが取ってよかった資格の中でも最上位に位置しています。

また、女性のライフイベントである、結婚・出産・育児・夫の転勤などの時に役に立つ資格としては以下の5つが挙げられます。

・「保育士」
・「医療事務」
・「調剤薬局事務」
・「介護事務」
・「歯科助手」

これら5つの資格のうち、いずれかをもっていると再就職がとてもしやすいでしょう。

3.女性の転職で人気の業界

厚生労働省が発表した「令和2年の働く女性の状況」のデータでは、令和2年の女性雇用者数を産業別にみると、以下の順になっています。

・1位:「医療、福祉」 640 万人(女性雇用者総数に占める割合 23.7%)
・2位:「卸売業、小売業」518 万人(同 19.2%)
・3位:「製造業」294 万人(同 10.9%)
・4位:「宿泊業、飲食サービス業」214 万人(同 7.9%)

女性の雇用者数が多い業種は、女性の転職市場で人気の業界と言えるでしょう。

また、女性が転職したい企業は、Google、トヨタ自動車、楽天、アマゾンジャパンなどが上位になっています。

トヨタ自動車や楽天といったグローバル企業では「TOEIC」や「実用英語技術検定」などの外国語の資格が転職の際に役立ちます。

一方、Googleやアマゾンジャパンといった外資IT企業では募集業務に合ったIT関連の資格が有利となるでしょう。

4.人気の職業や職種で求められる有利な資格10選

ここでは具体的に、女性に人気の職業や職種で求められる有利な資格10個について、以下4つの観点で解説します。

・資格取得のメリット
・資格取得の難易度
・資格取得に必要な勉強時間
・資格取得のための試験費用

また、解説する資格は以下の10個です。

・TOEIC
・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
・ITパスポート
・簿記検定
・宅地建物取引士(宅建士)
・FP(ファイナンシャルプランナー)
・秘書技能検定
・医療事務
・介護職員初任者研修
・保育士

それでは各資格について、解説していきます。

TOEIC

TOEICはスコアが出ることにより、明確に外国語のスキルをアピールできるメリットがあります。

グローバル化がすすみ、外資系企業やグローバル企業だけでなく、すべての日本企業が英語力を持った人材を求めている現状において、役に立つ資格のひとつでしょう。

TOEICは合否ではなく、10~990点のスコアで結果がでます。

履歴書に書けるレベルでいうと、最低600点~になりますが、転職に有利になるレベルでいうと800点は必要です。


――――――――――――――――――――
【TOEIC】
①試験費用
7,810円(税込)
②勉強時間
1,200時間(スコア500→800の場合)
③難易度(合格率)
TOEICスコア800の場合、英検準1級から1級レベルの難易度
――――――――――――――――――――

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、オフィスのIT化がすすむ中で、マイクロソフト社のツールは多くの企業で使われている点が大きなメリットです。

MOSは業種に関わらず必要とされる資格です。

事務従業者はもちろん、さまざまな職種でマイクロソフト社のツールが使用されているため、すべての職種で求められる資格といえるでしょう。

ちなみに、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の試験は以下の3つのバージョンに分かれています。

・MOS 2013
・MOS 2016
・MOS 365&2019

また、それぞれのバージョンで、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目が受験できます。

なお、試験費用は1科目受験するごとに試験費用が発生し、最大15科目の修得が可能です。

――――――――――――――――――――
【MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)】
①試験費用
10,780円(税込)/科目
②勉強時間
20~80時間/科目
③難易度
約80%
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ITパスポート

デジタルトランスフォーメーションなど企業のデジタル化を進めるうえで、ITに関する知識を持った人材は企業からの需要があります。

ITパスポートはIT関連業務の入門的な資格であり、IT化をすすめている多くの企業に対してアピールできるメリットがあるでしょう。

IT関連を極めていく場合は働きながら上級資格を取得していくことができ、転職でのステップアップが可能となる点も大きなメリットです。

――――――――――――――――――――
【ITパスポート】
①試験費用
5,700円(税込)*2022年4月以降7,500円(税込)
②勉強時間
100~180時間
③難易度(合格率)
約50%
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簿記検定

簿記検定は、おもに経理関連の知識とスキルをアピールできる資格で、ビジネスパーソンが取ってよかった資格の中でも最上位に位置しています。

女性は事務従事者の割合が高いため人気の資格であり、事務関連の転職において大きなメリットがあります。

簿記初級から3級、2級、1級とレベルがあり、ステップアップを目指すことができる点も魅力です。

簿記検定の難易度は、級によって異なり、上級になるほど難易度が高くなります。


――――――――――――――――――――
【簿記検定】
①試験費用
・簿記1級:7,850円(税込)
・簿記2級:4,720円(税込)
・簿記3級:2,850円(税込)
②勉強時間
・簿記1級:500~700時間
・簿記2級:250~350時間
・簿記3級:120~140時間
③難易度(合格率)
・簿記1級:約10%
・簿記2級:約25%
・簿記3級:約45%
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宅地建物取引士(宅建士)

宅地建物取引士(宅建士)は不動産取引のスキルをアピールできる資格のため、不動産業界の転職に有利な国家資格として大きなメリットがあります。

不動産取引には宅地建物取引士(宅建士)の資格を持っていないと実施できない業務があり、従業員5人当たり1人の宅建士を配置することが定められています。

なお、宅地建物取引士(宅建士)として業務をおこなうためには、試験合格後に資格登録をおこない、宅建士証の交付を受ける必要があります。

そして、資格登録には手数料として37,000円がかかり、宅建士証の交付には、申請手数料4,500円がかかります。


――――――――――――――――――――
【宅地建物取引士】
①試験費用
7,000円
②勉強時間
350~500時間
③難易度(合格率)
15~17%
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ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、ライフサイクルに合わせたサポートをあらゆる面でサポートするスキルを証明する資格になります。

金融資産、不動産、税金、生命保険など様々な知識を総合的に学習するため、金融業界をはじめ、不動産、住宅関連業界への転職に有利です。

国家資格のFP技能士は、1級~3級まであり、1級が最上位資格となります。

一方、民間資格である「AFP資格」「CFP資格」では、「CFP資格」が最上位資格です。

ちなみに、ファイナンシャルプランナーの難易度は、上位資格になるに従って高くなります。


――――――――――――――――――――
【ファイナンシャルプランナー】
①試験費用
・FP技能士1級:28,900~33,900円(税込)
・FP技能士2級:8,700円(税込)
・FP技能士3級:6,000円(税込)
・CFP資格:27,500円(税込)
・AFP資格:68,700円(税込)~
②勉強時間
・FP技能士1級:600時間
・FP技能士2級:300時間
・FP技能士3級:120時間
・CFP資格:500~600時間
・AFP資格:1カ月~1年
③難易度(合格率)
・FP技能士1級:約11%
・FP技能士2級:25~30%
・FP技能士3級:約70%
・CFP資格:約7%
・AFP資格:約60%
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秘書技能検定

秘書はもちろん、さまざまな職種で望ましいとされるスキルを証明する資格として、転職にメリットがあります。

レベルに応じてスキルアップができる点も魅力的です。

秘書技能検定には、3級、2級、準1級、1級のレベルがあり、1級が最上級となります。


――――――――――――――――――――
【秘書技能検定】
①試験費用
・1級:6,500円(税込)
・準1級:5,300円(税込)
・2級:4,100円(税込)
・3級:2,800円(税込)
②勉強時間
・1級:60~180時間
・準1級:60~180時間
・2級:60時間
・3級:40時間
③難易度(合格率)
・1級:約26%
・準1級:約39%
・2級:約55%
・3級:約70%
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医療事務

医療事務は女性の転職で人気の職種です。

資格がなくても仕事はできますが、入門的な資格を通信講座で勉強して資格を取得して転職するのが一般的です。

医療事務の資格はいくつかあり、それぞれ異なる協会が認定を行っている民間資格となります。

代表的な医療事務の資格に「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R))」「医療事務管理士技能認定試験」などがあります。

また、「診療報酬請求事務能力認定試験」などの難易度が高い資格を取得していけば、より転職に有利となるでしょう。

レベルに応じてスキルアップができる点も魅力の資格です。


――――――――――――――――――――
【医療事務】
①試験費用
・診療報酬請求事務能力認定試験:9,000円(税込)
・医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R)):7,700円(税込)
・医療事務管理士技能認定試験:実技・学科で7,500円(税込)、免除ありで5,400円(税込)

5,000円(税込)
②勉強時間
・診療報酬請求事務能力認定試験:300時間~500時間
・医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R)):200時間~300時間
・医療事務管理士技能認定試験:200時間~300時間
③難易度(合格率)
・診療報酬請求事務能力認定試験:約30%
・医療事務技能審査試験(メディカル クラーク):50%~70%
・医療事務管理士技能認定試験:50%~70%
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介護職員初任者研修

転職で介護業界を狙う場合のスタートになる資格ですので、介護関係の転職の際にメリットになります。

介護の資格は上位資格が数多くあるので、経験を積んで資格のステップアップができる点も魅力的です。

介護職員初任者研修試験は、研修後に受験するので、難易度はさほど高くありません。

なお、講座期間の目安は4カ月程度になります。

また、研修終了後に介護職員初任者研修を受講したスクールで試験を行います。


――――――――――――――――――――
【介護職員初任者研修】
①試験費用
12,950円(税込)
②勉強時間
150~190時間
③難易度(合格率)
25%~19%
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保育士

保育士は女性の割合が多い、女性に人気の仕事の一つといえるでしょう。

また、保育士はスキルと経験を積んでいくことで、長期にわたり働ける職種でもあります。

その理由は、保育士需要が強く、女性のライフイベントを優先して保育士をいったんやめても、働きたいタイミングで復帰できるからです。

また、保育士を必要とする施設はどこの地域でもあり、どこでも働けるのもメリットです。

女性が自分のライフスタイルに合わせて一生働ける資格のひとつといえるでしょう。


――――――――――――――――――――
【保育士】
①試験費用
12,950円(税込)
②勉強時間
150~190時間
③難易度(合格率)
25%~19%
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6.まとめ

働く女性が増え、女性も人生の長い期間仕事をすることが一般的になりました。

自分のライフスタイルに合わせて転職をしていく際に、資格は有利に働きます。

即戦力を求める転職の場面で、資格はスキルを明確に証明する後ろ盾になるのです。

また、転職で新たな職種にチャレンジする場合には、転職で有利なだけでなく、実務に活かせる事前準備として役立ちます。

資格を武器に転職でステップアップを目指してみてはいかがでしょうか。

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