執筆本は500冊以上!79歳の料理研究家の愛用キッチングッズ&食べてる物図鑑

2021/11/26

どこから「ぜいたく」しよう……。もし迷ったら、いちばんコスパのいい「キッチン」と「食卓」から始めませんか?79歳の料理研究家の村上さんに"食べるぜいたく"について聞いてみました。

<教えてくれた人>
村上祥子さん
福岡県在住。キャリア50年の料理研究家で、電子レンジを使った簡単でおいしいレシピの大家。現在は念願の「村上食堂」オープンに向けて活動中!

『料理家 村上祥子式78歳のひとり暮らしちゃんと食べる!好きなことをする!』(集英社)

本を500冊以上出した!79歳の料理研究家に"食べるぜいたく"について聞いてみた!

"食べるぜいたく"って、なにも高価なごちそうばかりではないと思うんですね。例えば、外出先で、「あれがあるから、おうちに帰りましょ」と思えるもの。私はそういうものが、そのかたにとってのぜいたくではないかと思います。今は、お金を出せば何でも手に入る時代ですが、その半面で手をかけて作ることは、どんどんやめてしまいました。でもね、あんこも自分であずきから煮ると、やっぱりひと味違うんですよ。私はよく作って冷蔵庫に入れておき、おやつにミルクをかけていただいています。やさしい甘さで飽きなくて、たんぱく質とカルシウムも豊富。長く食べ続けている、私の小さなぜいたくの1つです。

ちゃんと食べて、エネルギーをボンッと使うの

私は、大学を卒業してすぐ結婚。子どもを3人育て、両方の親の介護をし、79歳の今日を迎えました。人生、いろいろあったのだけど、いつも意識しているのは、「かっこいいと思えることで、やっていく」こと。そのために、いちばん大事にしてきたのが食べることです。だって、かっこよく頑張るためには、健康な体で、いつでもエネルギーをボンッと使える自分でいなくちゃでしょ?もちろん、私だけじゃなく家族もね。エネルギーの源って栄養ですから、結局、食べることに尽きるんです。

楽しく食べるためには、多少のお金も使わないとね

でも、いくら栄養がよくても、おいしくない物や面倒なことは続きませんね。ですから、お料理をラクにしてくれる道具や、デパートで買うちょっといいパンには、私もお金を使います。もし、お料理が苦手なら、切る道具にお金をかけてみてください。食感や仕上がりがぐんとよくなって、お料理に自信が持てます。食事を作ることや、食べることが楽しいと、人生は豊かです。だから、食に関しては少しくらいぜいたくしてもいいと思っています。

かっこよく生きるためには、食べなきゃだめよ!!

村上さんの愛用キッチングッズ&食べてる物図鑑

毎朝2杯飲んでるぜいたくドリンク「ダブルミルクティー」

「たんぱく質とカルシウムをとりたくて、毎朝のミルクティーにスキムミルクをたしています。おいしいから何年も飲み続けられ、おかげでとっても健康です」。

【作り方】大きめのマグカップに水180mlと紅茶のティーバッグ(金属片のない物)1袋を入れて600Wのレンジで2分チンする。ティーバッグを取り出し、牛乳100ml、砂糖(お好みの量)、スキムミルク(スティック1袋)を加えて混ぜる。

「昔と違い、今のスキムミルクはすごくおいしい。私のお気に入りは雪印の『プラチナミルクforバランス』です」。

卵はぜいたくに毎朝2個食べます「煮卵」を作り置き

シャンと歩くためには、筋力の維持が大事。「卵はたんぱく質が豊富だから、煮卵を10個まとめて作って常にストック」。

安い鶏肉もぜいたくなおいしさになる「ピチット」シート

「使い捨てにしてはお高めですが、これでお肉やお魚を包んでおくと、よけいな水分が抜けてとてもおいしいの」。ネットで買えます!

15枚で約1000円(編集部調べ)

いい道具って持ち主より長生きするわよ

韓国で買ったねぎカッター

「南大門市場で"ねぎナイフ!"と叫んだら、通じました(笑)。しらがねぎがあっという間
にできる優れ物です」。

当時は50円

銅のおろし金

「山いもやしょうがを、キメ細かくおろせます。道具がいいと、お料理が1つ上のおいしさになるのよ」。

アメリカ製チーズおろし

「チーズだけじゃなく、にんじんもせん切りにできるの。とても丈夫で、何十年使っても、切れ味バツグンです」。

「おいしい保存食」は、私のぜいたく品

「しょうがの酢漬けや、お肉を1週間塩漬けする"コーンドビーフ"〞は、私の大好きな保存食。時間はかかるけれど、むずかしくはありません。手作りならではの"あの味"を、これからも作り続けたいわ」。

次の夢は、伝統保存食の本を出すこと!

かっこいい村上さん。なんと、フィギュアにもなりました!

参照:『サンキュ!』2021年12月号「実はコスパ最強。"ぜいたくな暮らし"の源はキッチンと食卓にありました。」より。掲載している情報は2021年10月現在のものです。撮影/鮫島亜希子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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