「安いから買っておこう」「とりあえず必要そうだから…」そんな気持ちで買ったものが、気づけば使われずにキッチンの奥で眠っていませんか?
小さな“とりあえず買い”が積み重なると、お金もスペースももったいない結果に。
今回は、整理収納アドバイザーの村上真由美が、無駄買いを防ぐための買い物ルールを紹介します。
1.収納場所に収まるか
キッチンは家の中でも特にものが増えやすい場所。お玉やトング、保存容器など「便利そう」と思って買ったものの、収納場所がなくて出しっぱなしになっていたり、隙間に無理矢理押し込んだりしていませんか?
購入前に「どこに収納する?」「重ねられる?」「立てて収納できる?」とイメージしてみましょう。収める場所がなければ、それは買うタイミングではないのかもしれません。ものは置き場所があるから使いやすいもの。置き場所があるかどうかを考えてから買うだけで、ぐっと暮らしがラクになりますよ。
2.お手入れがしやすいか
せっかく買ったのに「洗うのが面倒」「部品が多すぎて使わない」となると、宝の持ち腐れになってしまいます。特にキッチン用品は使用頻度が高いので、お手入れのしやすさは重要。
「食洗機対応か」「電子レンジで使えるか」「パーツを外して洗えるか」などをチェックしておくことが大切です。家族みんなが使いやすいこともポイント!誰でも手入れできるものなら使う頻度も自然と増え、長く使うことができます。
3.使い方と機能が生活に合っているか
「最新機能つき」や「多機能」と書かれていると魅力的に感じますよね。でも実際には一つの機能しか使っていない…ということも少なくありません。大切なのは、自分や家族の生活に合っているかどうか。
例えば、フードプロセッサーを買ったけれど大きすぎて出すのが面倒、使ったのは最初だけで今は棚の奥に眠っている…。結局は包丁やピーラーで済ませてしまっている、なんてことも。
購入前に「使う場面を3つ以上思い浮かべられるか」を確認すると失敗がぐっと減りますよ。もし1つしか思い浮かばなければ、必要ないのかもしれません。「便利そう」よりも、自分の暮らしに合うかどうかを考えてみてくださいね。
“とりあえず”買いは封印!理由を考えてから
無駄買いの多くは「とりあえず」で生まれます。レジ前でなんとなく、セールだからなんとなく。そんなときは「買う理由を言葉にする」ことを習慣にしてみましょう。
例えば「今ある容器が壊れたから」「トングがもう1本あれば料理がスムーズになる」など、理由が多ければ多いほど本当に必要な買い物。逆に理由が曖昧だったり、安いからだけなら、その場では買わずに一度考えてみるのがおすすめです。
・収納場所に収まるか
・お手入れがしやすいか
・生活に合った機能か
この3つを意識するだけで、買い物の失敗はぐっと減りますよ。買い物の度に完璧を目指さなくても大丈夫!今日のお買い物から少しずつ意識してみませんか。
■執筆/村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp
編集/サンキュ!編集部