「1年以上着ていない服は手放す」という基準。確かに分かりやすく迷ったときの目安になりますが、実際には、なかなか決断できないことも…。そこで今回は、整理収納アドバイザーの村上真由美が「1年以上着ていない」以外の5つの“手放しサイン”をご紹介します。

1.サイズが合わない
パンツの丈、ウエスト、本当に合っていますか?「ちょっと長いけど、腰で折って履いているから大丈夫」なんて、そのままにしていませんか?丈を直すのが面倒でずっと手をつけていないなら、それはもう手放しのサイン。
きつい・ゆるいなど、着心地が悪い服は着るたびにストレスに。我慢して着る服は、見た目にも影響します。「着るたびに気になる」服よりも、今の自分にフィットする服を選ぶほうが、ずっと気持ちよく過ごせますよ。年齢とともに体形が変化するのは自然なこと、今の体形に合った服を選びましょう。
2.生活習慣が変わった
子どもが産まれる前はよく着ていた服、前の職場では当たり前に着ていた服。今の生活では、出番がすっかりなくなってしまっていませんか?環境の変化で、以前のような服を着る機会がなくなったなら、思い切って手放すタイミングかも。
たとえば、営業職の頃に必要だったスーツの数と、事務職で必要なスーツの数は違って当然です。生活スタイルが変われば、必要な服も変わりますよね。過去の自分ではなく、「今の自分に合った服かどうか」でアップデートしていきましょう。
3.お手入れが大変
「シワになりやすい」「手洗いが必要」など、お手入れに手間がかかる服。お気に入りで、手間をかけてでも着たい服なら手放す必要はありません。でも、1回着ただけでその後は出番なし…という状態なら、今の暮らしには合っていないのかもしれません。
忙しい日々のなかで、洗濯やお手入れの負担が大きい服はつい後回しになりがち。「ラクに着られる服」のほうが活躍する毎日なら、お手入れがネックになっている服は、見直してみましょう。迷ったら一度着てみて本当に必要かどうか判断してみてくださいね。
4.デザインが合わない
好きなブランドの服、見た目も素材も大好き。でも、着てみると「なんだか似合わない」「しっくりこない」と感じることはありませんか?
昔は似合っていたけれど、今は違和感がある…それは自然なこと。年齢や顔立ち、髪型などの変化によって、似合うデザインや色味も少しずつ変わっていきます。気持ちは残っていても、今の自分に合わないと感じるなら、それは手放しサインです。
5.似たような服がある
気に入った服ほど「同じようなデザインや色ばかり買ってしまう」ことってありますよね。似たような服でも、全部しっかり着ているなら問題ありません。
でも、クローゼットの中で毎回手に取るのは「結局これだけ」という場合は、思い切って数をしぼるのも一つの方法です。よく着る1〜2着だけを残して、出番が少ない服や傷みがある服は手放すと、毎日の服選びがもっとラクになりますよ。
「今の私に合っているか?」で見直してみよう
5つに共通するのは、「今の自分に合っているかどうか」。過去の自分のためでも、未来の“いつか着るかも”でもなく、今の私にとって必要な服かどうか。それが、服の整理の一番の判断ポイントです。
たくさん服があるのに「着る服がない」と感じるのは、きっと自分にフィットしていない服が残っているから。服の整理で迷ったときは、思い切って一度袖を通してみてください。鏡の前に立ったとき、気分が上がるかどうか。着ていて心地よいかどうか。それが、あなたにとっての「いる服・いらない服」を見極めるヒントになるはずです。
■執筆/村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp
編集/サンキュ!編集部