床はモノだらけ

「片づけて〜」と言わなくていい!整理収納のプロが教える 家族が自然に動く仕組みづくり

2025/11/03

家の中が散らかってくると、つい口から出てしまう「片づけて!」のひと言。でも、何度言ってもなかなか動いてくれない…そんな経験はありませんか?じつは声かけよりも大切なのは、仕組みづくり。今回は、家族が自然と片づけたくなる工夫を、整理収納アドバイザーの村上真由美がご紹介します。

サンキュ!STYLEライター。片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を...

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1.言葉より仕組み!片づけやすい環境づくり

リモコン

使ったら出しっぱなしで、片づけるのはいつも私ばかり…。家族が片づけないのは、「やる気がない」からではなく、「片づけにくい」のが原因かもしれません。

たとえば毎日使うリモコン、置き場所は決まっていますか?テーブルやソファにあることもあれば、床に落ちていたり、TVの近くに置いてあったり…と、毎日違う場所にありませんか。よく使うものは、家族が使いやすい場所に指定席をつくりましょう。ソファでくつろいでいるときにTVを見るのであれば、ソファの近くに。食事のときにTVを見るのであれば、テーブルの近くに。

ほかにも、リビング学習をする家庭なら、ランドセルや文房具置き場が必要です。勉強をする場所と、ランドセル置き場が離れていないかも要チェック!遠いと片づけるのが面倒ですよね。生活スタイルに合わせて、「よく使う場所の近くに片づける」を意識してみてくださいね。

リビングは家族みんなが使う場所だからこそ、まずは「片づけやすさ」を優先。片づけやすい環境が家族の行動を変える第一歩です。

2.いっしょに決めて家族を巻き込む

靴下収納

収納場所や収納方法は、家族といっしょに決めるのがおすすめ。人に決められた場所には片づけられなくても、自分が決めた場所は「きちんと片づけよう」となりやすいもの。一人で決めるより時間も手間もかかるけれど、家族を巻き込みたいときには、みんなで考えることが大切です。

たとえば、漫画好きな家族がいる場合で考えてみましょう。「どこで読むことが多い?」「どんな風に漫画を読みたい?」など、実際に読むシーンを想像しながら考えます。ソファーでゴロゴロしながら読むなら、収納場所はリビング。寝る前に読むなら寝室など、「ここで読みたいから、収納場所はここにしよう」と決めてみてくださいね。

一から話し合うのが大変な場合には、「こっちと、あっち、どっちが使いやすい?」と選んでもらうだけでも十分です。

3.片づけ=めんどくさいをなくす

工具収納

片づけが苦手な家族にとって、「全部片づけて!」「早く片づけて!」はプレッシャー。できるだけハードルを下げて少しずつ、片づけ=めんどくさいをなくしていきましょう。

・食事の前にテーブルの上にあるものだけは片づける
・週末には出しっぱなしをリセットする
・寝る前に5分だけ片づける

がんばらなくても自然とできる、家族が無理なく続けられる範囲で片づけの習慣化を目指しましょう。疲れている日は何もせず、しっかり休むことも大切ですよ。

「完璧を求めない」が続けるコツ

リビング

片づけにも得意、不得意があり、家族みんなが同じレベルで片づけられるわけではありません。自分の理想の片づけを押しつけてしまうと、家族みんなが疲れてしまいます。

大切なのは、多少散らかっていても戻せる仕組みをつくること。一時的に散らかっても、「定位置に戻せる」「片づけやすい」状態なら十分です。今日は出しっぱなしだけど、週末リセットで片づけてくれたらOK!

片づけは一人の努力では続きません。完璧を目指さず、家族みんなが心地よくすごせる形を見つけていきましょう。まずは、床に置きっぱなしになっているものを手に取ることから始めてみませんか。

■執筆/村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp

編集/サンキュ!編集部

 
 

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