パントリーの食品がいっぱいで溢れてしまい、賞味期限が切れた食品を食べきれずに捨ててしまったことがあるという方、いませんか?
著者は整理収納アドバイザーという職業柄、整理収納サポートでパントリーの整理をすることがあります。食品のストックを持ち過ぎたことが原因で、食べきれず賞味期限が切れ、仕方なく処分された方を何名も見てきました。
賞味期限が過ぎて捨てることになってしまう理由やそうならない対策を整理のプロのきいろがご紹介します。
- お得につられたり値上がりを気にして購入してしまう心理
- お茶やコーヒーはプレゼントでいただくことが多い
- 賞味期限が長いことが見直しをうっかり忘れる原因に
- 対策1.災害などで1週間買い物ができないことを想定してみる
お得につられたり値上がりを気にして購入してしまう心理
スーパーで安売りしていたり、もうすぐ食品が値上がりすると聞いて、値上がりする前に「買っておかなきゃ」と、今必要ではないけれど、多めに購入してしまうことありませんか?
食品のストックが溢れている方はこの理由で多く購入してしまっている方が多いと感じました。
お茶やコーヒーはプレゼントでいただくことが多い
お茶やコーヒーは消えものだからとプレゼントでいただくことが多くありませんか?
たくさんいただいたけれど自分で購入した物もあって飲みきれないという方、多いと思います。
「お茶やコーヒーは集まりやすいもの」と考えられます。
賞味期限が長いことが見直しをうっかり忘れる原因に
缶詰や瓶の食品、インスタントラーメンなどの備蓄できる食品などは賞味期限が長く、ついついまだ大丈夫だろうと思ってしまい、賞味期限の見直しをせずに忘れてしまう方が多いようです。
対策1.災害などで1週間買い物ができないことを想定してみる
日本は災害大国とも呼ばれているのである程度の備えは大切です。災害などが起きた時に1週間買い物に行けない状態を想定して、家にあるストックは食べ切れる量か考えてみるのはいかがでしょうか?
1週間で消費できる量であれば持ち過ぎではないと思いますが、収納からはみ出ているし、何週間も過ごせちゃいそうということでしたら持ち過ぎかもしれません。
対策2.買い物の頻度を考えてストックが必要か考える
あまり小まめに買い物に行けない方は次に買い物に行く時までの食品がどうしても必要になると思います。でもそうでなく、週に1回は買い物に行っているという方であれば、持ち過ぎて困るほどのストックは必要ではないですよね。
対策3.消費できそうもない場合はフードドライブを検討
貰い物の食品が消費できそうもない…と思うことありませんか?そんな方におすすめなのが「フードドライブ」。家で余ってしまっている食品を持ち込み、それを必要としている団体に寄付する取り組みです。
例えば、ファミリーマートの4746店舗(2025年8月31日現在)で「ファミマフードドライブ」という取り組みを実施しています。実施している店舗の回収ボックスに入れることで、必要としている団体に届けられるという仕組みです。
賞味期限が2カ月位以上あり、常温保存が可能で未開封の食品に限られますが、フードロスをなくし、誰かの役に立つことができますよ。
対象の食品がある方はファミリーマートの実施店舗に持ち込んでみてはいかがですか?
無理のないストック管理で暮らしをすっきり心地よく
ストックは「あると安心」な一方で、気づかないうちに増えてしまうことがあります。時々見直すことで、食品を無駄にせずに気持ちにもゆとりが生まれます。
自分の暮らしにあった量を見つけて、すっきりと心地よいキッチンを保ちましょう。
■執筆/きいろ
整理収納アドバイザー、クリンネスト。シンプル・サステナブル・整えるとテーマに暮らしの気づきや片づけのことを執筆している。
編集/サンキュ!編集部