アルファ米

「備蓄食をちゃんと食べきる!」防災グッズで食品ロスを出さない工夫

2025/08/26

防災のために用意している備蓄食。いざ食べようとしたら「賞味期限が切れていた…」、なんて経験はありませんか?せっかく備えたものなのに、ムダにしてしまったらもったいないですよね。大切な備えをムダにしないために、食品ロスを出さずに使い切る工夫を紹介します。

サンキュ!STYLEライター。片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を...

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チェックは「このタイミング」にやると忘れない!

防災グッズ
玄関近くにまとめて保管

備蓄食は、定期的に見直すことが大切。でも、「いつ見直せばいいかわからない…」と感じている人もいるのではないでしょうか。備蓄食のチェックは、「思い出しやすい時期」に合わせるのがポイント!おすすめは次の3つです。

・9月1日「防災の日」
テレビやSNSなどでも防災特集が増える時期。自然と「防災」への意識が高まるので、備蓄食のチェックにぴったり。

・夏休み
子どもが家にいる時間が増える夏休み中は、お昼ごはんなどに備蓄食を活用するチャンス。
賞味期限が近いものをこの時期に“計画的に消費”することで、食品ロスを防げます。

・年末年始前
ごちそうを食べる機会が増える年末年始前は、冷蔵庫や食品庫を整理するタイミング。
備蓄食も一緒に見直して、「賞味期限切れ」を年内にリセットしておきましょう。

「賞味期限」と「消費期限」の違いは?

カンパン

混同しやすい「賞味期限」と「消費期限」、期限表示の意味を正しく理解しておくことも大切です。農林水産省のウェブサイトには、消費期限は「安全に食べられる期限」、賞味期限は「おいしく食べられる期限」と記載されています。

消費期限は、お弁当やサンドイッチ、ケーキなど傷みやすい食品に表示され、期限を過ぎたら食べない方がいいもの。一方の賞味期限は、スナック菓子やカップめん、缶詰、ペットボトル飲料など、傷みにくい食品に表示されます。期限を過ぎても、すぐ食べられなくなるということではありません。

賞味期限

どちらも、袋や容器を開けていない状態で、書かれた保存方法を守って保存していた場合の期限です。一度開けた食品は、期限に関係なく早めに食べきりましょう。保管時には、直射日光や高温多湿に気をつけてくださいね。

カップ麺の賞味期限は意外と短い

カップ麺

備蓄食として人気の高いカップ麺。実は、その賞味期限はおよそ6カ月と比較的短めです。「買ったことを忘れていたら、いつの間にか期限切れ…」なんてことも。

例えば、カップ麺1つが200円としたら、4人家族で一人2個ずつ備蓄すると、200円×4人×2個=1,600円。期限切れを放置してカップ麺をムダにしてしまったら、1,600円を捨てることと同じなんです。長期保存を目的にした防災専用食品であればなおさら。1個あたりの単価も高く、食べられなくなってしまえば食品もお金もムダにすることに…。

理想は“半年に1回”の定期チェック!「4月と9月」や「夏休みと年末」のように、自分の生活リズムに合った時期を決めておくと続けやすいですよ。

日常使いの保存食とローテーションも◎

日常的に使う保存食

備蓄食だけを特別に管理するのは手間…。そんなときは、日常使いのストックと一緒に管理する「ローリングストック」を取り入れるのがおすすめです。

たとえば、ツナ缶やパックご飯、レトルトスープなど、いつも食べている食品を備蓄用に多めに買っておきます。古いものから使っていき、食べた分を補充。このサイクルを続ければ、食品ロスもなくなり自然と備蓄ができます。

パスタソース

ストックを見直したときに、”同じ種類のものが残っていないか”も要チェック!もしも、いつも同じ食品が残っていれば、必要がない食品かもしれません。「あまり好みではない」「なんとなく買っていた」食品があれば、今後の購入は控えましょう。“好きなもの・家族が食べやすいもの”を備えるのが、備蓄をムダにしないコツですよ。

家族で食べてみる!実食こそ最高の防災訓練

保存食
無印良品には優しい味つけが多い

賞味期限が近づいている備蓄食は、実際に食べてみることが大切。「思っていたより味が濃い」「お湯がたくさん必要」など、食べてみないとわからないことも意外と多いんです。

・子どもが食べやすい味?
・1人分として量は足りる?
・調理にどれくらいの時間がかかる?

備蓄食

「これはおいしかったからまた備えよう」「これはうちには向かないかも」と判断できることで、我が家に合った備蓄スタイルをつくることができます。何よりも、実体験でしか得られないリアルな気づきが、いざというときの安心感につながります。

「ムリなく」「ムダなく」「おいしく」備える。そんな防災備蓄を目指して、まずは家のストックをチェックしてみませんか?

■執筆/村上真由美
片づけオタクなワーママ。SNSで話題の片づけ術を取り入れながら、ドタバタ時間を減らすコツを探求中。整理収納アドバイザー×クリンネスト。欲張りママの毎日に役立つヒントを発信している。インスタグラムは@mayumi321.jp

編集/サンキュ!編集部

 
 

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