物価高が続く昨今、とくに食べ盛りの子どもがいるご家庭では、食費のやりくりに頭を悩ませているところではないでしょうか。
とはいえ、お肉の量を減らすと「物足りない…」、豆腐でかさまししても「味がぼやけて満足感が足りない…」と家族から不満の声が上がることも。
そんな悩みを解決してくれるのが、一年をとおして安価に手に入る「えのき」です。
今回は、節約主婦ライター・はらすが、「豆腐を超えるかさまし食材・えのき」の魅力と活用法を詳しくご紹介します。

- なぜ豆腐ではなく「えのき」なの?かさましに最強な理由5つ
- 「えのき」はどのくらい混ぜればいいの?黄金バランスの目安はこれ!
- 「えのき肉ダネ」の可能性は無限大!
- 今日からできる!「えのき」で節約&ボリュームアップ!
なぜ豆腐ではなく「えのき」なの?かさましに最強な理由5つ
じつは「えのき」は、お肉との相性が抜群で、「ボリューム」と「栄養」を両立できる優秀なかさまし食材です。ここでは、豆腐よりも「えのき」をおすすめできる理由を5つご紹介します。
1、味がぼやけない
大豆特有の風味や水分の多い豆腐と違い、「えのき」はクセがなく、肉の旨みを邪魔しません。また、水分が出にくいため、肉ダネが水っぽくなりにくいのもポイントです。
2、肉汁を吸ってジューシーになる
こまかい繊維が肉の脂や旨みを吸い込み、冷めてもジューシーさをキープできます。
3、見た目が変わらない
刻んで混ぜれば肉ダネと自然になじみ、「えのき」が入っているとは気づかれません。豆腐のように色味が白っぽくならず、きれいな焼き色に仕上がります。
4、低カロリーで食物繊維が豊富
ボリュームを増やしてもカロリーは控えめ。食べ盛りのお子さんも満足しつつ、食べすぎ防止にもつながります。
さらに、お肉だけでは不足しがちな食物繊維を補えるのも大きなメリットです。
5、安くて手軽に使える
一年をとおして価格が安定して安いので、家計の強い味方。包丁で刻んで混ぜるだけで手軽に使えます。
さらに冷凍すれば刻みやすく、必要な分をすぐに取り出せるので便利です。
「えのき」はどのくらい混ぜればいいの?黄金バランスの目安はこれ!
では実際に、「えのき」はどのくらい混ぜればよいのでしょうか。
基本の目安は、「ひき肉に対して2〜3割」ほどを加えるのがおすすめです。これなら食感やジューシーさを保ちつつ、しっかりかさましができます。
実際に筆者が愛用しているハンバーグの分量を下記にまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハンバーグの黄金バランス
・ひき肉 300g
・「えのき」 100g(1/2袋)
・玉ねぎ 1/2個
・パン粉 大3〜4
・卵 1個
・牛乳 大2〜3
・塩こしょう 少々
【注意点】
・「えのき」も入れすぎると水分が多くなり、肉ダネがゆるくなるので注意。目安は「玉ねぎと同量かそれ以下」にすると失敗しにくいです。
・冷凍えのきを使う場合は水分が出やすいため、水っぽくなってしまったときはパン粉を少しずつ足して調整してください。
「えのき肉ダネ」の可能性は無限大!
「えのき肉ダネ」は、ハンバーグだけでなく、あらゆるひき肉料理に応用が可能です。
実際に筆者が、かさまししてつくっている料理はこちら!
「えのき」でかさましした肉団子でつくったトマト煮。
「えのき」でかさまししたシュウマイは、パン粉ではなく、片栗粉で肉ダネのかたさを調整しています。
そのほかにも餃子、つくね、ミートソース、ドライカレーなど、さまざまなひき肉料理のかさましに大活躍できますよ。
今日からできる!「えのき」で節約&ボリュームアップ!
いかがでしたでしょうか。
かさましした「えのき肉ダネ」は、家計にやさしいだけでなく、食感やうまみもプラスしてくれる万能アイデアです。
ハンバーグや餃子、肉団子など、いつものひき肉料理にちょっと加えるだけで、ボリュームアップ&満足度もしっかりキープできます。
節約とおいしさの両立ができるので、毎日のごはん作りにぜひ取り入れてにみてくださいね。
■執筆/はらす
4人家族で食費4万円!「自炊で家計を整える」をモットーに、ズボラでもできる節約レシピを発信中!ボリュームもコスパも妥協しない楽ちんレシピが人気。インスタグラムは@harasu_kakei
編集/サンキュ!編集部