物価上昇が続くなか、「もう食費を削るのは限界…」と感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、工夫次第で「栄養価を落とさずに食費だけを減らす」ことはできます。
そこで今回は、総資産4,000万円達成し、元小学校教諭で家庭科教諭の資格も持つ主婦ライターおこめが、健康を守りながら節約できる「かしこい食品の選び方」を4つ紹介します。
1. 野菜は旬のものや地場産
「高いけど栄養があるものを…」と思いながら野菜を買っているかたは多いのではないでしょうか。野菜は地場産や旬のものを買うことで、栄養価が高く、健康にも家計にもやさしい選択ができます。
旬の野菜が安いのは、栽培コストがかかりにくく、供給量が多いから。旬の野菜が何かわからなければ、「目立つ場所に山積みで安く売られている」ことが多いので、目印にしてください。
地場産コーナーのあるスーパーであれば、近場でとれた新鮮な野菜が陳列されているので狙い目。流通コストが抑えられる分、お安く手に入れられますよ。
また、天候に左右されず一年中手に入る豆苗や水耕栽培の葉物野菜も、手軽に栄養を補える優秀な食材。ちょっとした意識の違いが、健康も家計も守れるかしこい買い物につながります。
2. 魚は近海で獲れる天然物
魚を買おうとするとき、値段の高さから、つい億劫になってしまうことはありませんか。しかし、近海で獲れる天然物の魚なら、栄養価も価格も満足できます。
日本の沿岸から離れたところで獲れる魚や、養殖の魚は、水産資源の枯渇やエネルギー価格高騰の影響もあり値段が高くなりがち。一方で、近海で獲れて供給量が安定しているサバや、これからの時期によく出回るブリなどは、新鮮で価格も手頃です。特に青魚はDHAが豊富で、家族の健康にも欠かせません。
また、漁獲量の多い魚を選ぶことは、安いだけでなく水産資源を守ることにもつながります。近海の天然物を選ぶことで、価格・栄養・環境の三拍子がそろったかしこい買い物ができますよ。
3. 国産・外国産の値段差が小さい豆腐を活用
「安心できる国産食材を選びたいけれど、値段が高い」という悩みは、多くのかたが感じていますよね。
その点、豆腐は良心的な食材。国産大豆を使っていても、外国産との価格差が比較的少なく、手に取りやすいのが魅力です。
しかも、豆腐は料理の幅が広く、肉豆腐や豆腐ハンバーグにすればボリュームを保ちながら節約にも。味噌汁やスープに加えてカサ増しすれば、満足感もアップします。冷奴なら火を使わずにもう一品。
豆腐はムリなく国産に切り替えられる、家計にもやさしい優秀食材です。
4. 加工食品や調味料はPB
「安い=品質が低い」と思われがちなプライベートブランド(PB)商品ですが、実はコスパの良い選択肢のひとつなのです。PBはメーカーの広告費や流通コストを抑えられる分、同等の品質でも1〜2割ほど安く販売されていることが多いのが特徴。
イオンの「トップバリュ」やSEIYUの「みなさまのお墨付き」など、身近なスーパーでも手に入ります。調味料や加工食品など、毎日使うものほど差が積み重なりやすく、家計への効果も大きくなります。
筆者はPBのマヨネーズを購入した際、裏面表示を確認すると製造元が大手メーカーだったことがあり、「販売名やパッケージが違うだけで値段が下がるの?!」と驚いた経験があります。価格だけでなく「中身」も見て選ぶことが、無理のない節約につながります。
知識と工夫で食費を下げよう!
食費は「がまん」ではなく、「工夫や知識」で下げる時代です。旬・産地・製法・メーカーなど、選び方を少し意識するだけで、節約と健康は両立できます。
無理なく続けられる工夫が、家計にも体にもやさしい暮らしをつくります。今日の買い物から、ぜひ取り入れてみてくださいね。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life。
編集/サンキュ!編集部