「実家の問題」を親と話すときのNGワードとは!? 

2017/08/20

実家への帰省を機に、相続や片づけなど実家の気になる問題について、親子で話し合う機会をもつのは望ましいことです。でも、同じ内容であっても言い方しだいで聞き手の印象はガラリと変わるもの。親を不快にさせない切り出し方や言葉選びをマスターしましょう!


NGワード①「家が汚いから片づけてよ」

言い換え「火事や地震のとき危ないから片づけよう」
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年をとると視力や体力が低下し、汚れに鈍感になったり、物を手近な場所に床置きしてしまいがち……。親に実家の整理や片づけをしてほしい場合は、「親の身の安全が一番」という気持ちをまず伝えるのが肝心です。そのうえで、「家がキレイになったら孫も喜ぶよ」など、ポジティブな未来をイメージさせる言葉をつなげてみて。


NGワード②「調子が悪いなら、病院に行きなよ」

言い換え「ずっと元気でいてほしいから、悪いところがないか診てもらおう」
老いを自覚している親にとって、子どもから心配されたり、やさしい言葉をかけられるのはうれしいもの。親に病院に行ってほしいときは、「ずっと元気でいてほしい」という思いを素直に伝えましょう。病院嫌いで健康診断や人間ドックを受けていない親には、「長生きして、孫の成長を見てほしい」など、将来の楽しみをイメージさせるような声かけを。


NGワード③「貯金はいくらあるの?」

言い換え「これからどう暮らしたい?」
ストレートに貯金額を聞かれたら、親やほかのきょうだいは「遺産を狙ってるの?」と警戒してしまうはず。今後の医療費やもしものときの葬儀代など、親の老後資金の蓄えぐあいが気になるなら、これから親自身がどんなふうに暮らしたいのか、具体的なプランを聞いてみましょう。そのうえで、親の老後資金の余裕度を推察するのがおすすめです。


NGワード④「子どもに迷惑かけないよう終活してよ」

言い換え「うちも、もしもへの備えをそろそろ始めないとね」
親のもしもの事態に備えて話し合いたいときは、「○○ちゃんのお父さんが急に亡くなって、いろいろ大変だったみたい」など、身近な人の体験談をきっかけにするのがおすすめ。親の終活は親子の大切なコミュニケーションの場でもあるので、“命令”ではなく、“提案”する気持ちで、ともに取り組む姿勢を見せましょう。自分に何かあったときの希望などを記入できるエンディングノートも上手に活用して。


NGワード④「相続でもめたくないから遺言書を書いて」

言い換え「相続の希望があるなら、きちんと伝えてね」
相続でもめるのを避けるには、遺言書を残してもらうのが有効です。でも、「後に残された自分たちが困るから」という子ども側の気持ちを強く押し出すのは得策ではありません。あくまでも、「親の意思を尊重したいから」というスタンスで、遺産分割の希望や考えがあるのかを聞き、そのうえで遺言書の作成をお願いするようにしましょう。


親子で親のもしもの事態や実家の気になる問題について話し合うとき、特に気をつけたいのが話す順番。いきなりお金や相続の話を切り出すのはタブーです。お金の話題は、今後についての親子間のコミュニケーションが深まってからにしましょう。


参照:『サンキュ!』9月号「もしものときに後悔しない! 損しない! もめない! 実家の『家とお金』の大問題」より一部抜粋 掲載している情報は2017年7月現在のものです 監修/明石久美 取材・文/鹿島由紀子 

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