実は意外と難しい!?実家の片づけを親にうまく勧めるコツ3つ
2024/10/02
帰省をしたら実家がもので溢れている…。
「これは何とかしたい」「親のものを減らさないと」と、帰省がきっかけで実家を片づけたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
けれども、いきなり片づけをしようとすると、やんわり断られたり、拒否されるという相談もよくお聞きします。
実家を片づけるにはまず、家族との円滑なコミュニケーションが必要です。
今回は整理収納アドバイザーのおだけみよさんが、実家の片づけを始めるため、コミュニケーションをうまく取るコツを紹介します。
1.親の思いを尊重する
最近の片づけブームの影響もあり、私達のような子世代は「ものは少ないのが正解」だと思いがちです。けれども親世代はものがない時代を経て、ものが多いと安心だと感じる方も少なくはありません
親の世代はものが多いのが豊かさの象徴だと感じている世代です。長年の思い出が詰まったものをなかなか手放すことができないのも当然です
親の持ち物に対するこだわりを理解し、勝手に捨てたり、捨てることを主張しすぎないように心がけましょう。
「捨てたくない」という気持ちにはきちんと寄り添うことが最優先です。
2.片づけのメリットを伝える
実家の片づけには片づけることで得られるメリットを伝え、健康や安全に良い影響があることを説明しましょう。
例えば、日頃生活する上で「困っていること」や「改善したいこと」を聞き、床や階段にものがあると転倒の危険があることや、災害時に避難ルートを確保しやすくなることを伝えると、片づけることで得られるメリットが伝わりやすいです。
片づけることで、今困っていることや不便に思っていることが解消できるとわかれば、関心が生まれ、話に耳を傾けてもらいやすくなります。
3.説得しようとしない
「ものを捨てるように説得しなければ」と気合が入れば入るほど、うまく話を進められないケースが多いです。
「今すぐやらないと!」ではなく、まず親の気持ちに寄り添い、「片づけに関心を持ってもらえればOK」くらいの気持ちで話を聞き、無理に説得しないようにしましょう。
まずコミュニケーションから
いきなり「ものを捨てること」や「片づいていないこと」を指摘されると、不快な気持ちになるのは当然です。
「ものを減らすこと」ばかりが正解ではありません。
「どう暮らしたら暮らしやすくなるのか」を基本に考えることが大切です。
日頃から家族とコミュニケーションを取り、雑談などから片づけの話題を自然に切り出せる環境を作ることが重要です。
■執筆/おだけみよ…汚部屋住人から片づけのプロになった整理収納アドバイザー。
片づけのプロ歴10年目。コロナ禍以前は個人宅の片づけ作業サポートや片づけ講座開催などを中心に活動。現在は執筆作業中心にオンラインでの情報発信を行う。
編集/サンキュ!編集部