【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第20回
2017/10/05
コールセンターのオペレーターから正社員をめざしてドラッグストアでの販売のパートに転職した美久。紗絵は幼稚園の預かり保育、麻貴は、学童保育に入ることになった。ある日、留守番をしていた麻貴が料理を作ろうと思い立ち、あわやケガ?という事態に。美久は、麻貴の協力したい気持ちをくもうと子どもにできる「お仕事」を頼むのだった
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(34歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(34歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(6歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(5歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
働き方とお給料について どんな形が私らしいの?
※登録販売者とは……
薬剤師でなくても第二類、第三類の医薬品を販売できる公的な資格。この資格を取ると時給が
上がるなど、従業員に取得を推奨している薬局・ドラッグストアもあるそうです。
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
10月から社会保険の制度が 変わり、「130万円の壁」が 「106万円の壁」に
これまで、年収130万円未満の場合、社会保険料が免除されるということで、夫が会社員や公務員で年収が130万円未満の妻は、夫の扶養家族として社会保険に入り、自分で社会保険料を払わずにすんでいました。ところが、この10月からは、パートやアルバイトでも「1週の所定労働時間が20時間以上」「雇用期間が継続して1年以上見込まれる」「月額賃金が8万8000円以上」「学生でない」「常時500人を超える被保険者を使用する企業(特定事業所)に勤めている」のすべての要件を満たすと社会保険に入ることになります。つまり、これまで「130万円の壁」とされていたものが、「106万円の壁」と低くなったのです。
まずは「壁」があることを認識し、 「この先どうしたいか」で検討を
「子どもが小さく、今のうちは労働時間を制限したい」「子どもの保育料を考えると『壁』を超えるとかえって赤字になる」などの場合は無理をしなくてもよいと思います。ただ、社会保険に入ることで年金額は上がりますし、今後、配偶者控除や配偶者特別控除はなくなる方向です。また、今後正社員をめざすなら、「もっと働ける」姿勢を示すのも有効なので、「今」と「この先」を考えて比較検討してはいかがでしょうか。
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