自動車や自転車の事故、火災など、自身や相手に損害があった際のリスクに備えるため、さまざまな損害保険に加入している人も少なくいでしょう。しかし、気づかないうちに補償内容が重複した「二重加入」になり、必要以上の保険料を払ってしまっていることもあるんだとか。
そこで今回は、損害保険の代表的な二重加入の例と、保険を見直すときのポイントを、株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」編集部に教えてもらいました。
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実際にあった重複事例「個人賠償責任特約」
「個人賠償責任特約」とは日常生活で他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまったりしたときに補償される特約です。
2つの保険会社で加入していた事例を紹介します。
【ケース内容】
・加入保険:A社 火災保険(個人賠償責任特約つき)
B社 自動車保険(個人賠償責任特約つき)
・損害内容:自宅マンションの水漏れ事故で下の部屋の人に50万の損害を起こしてしまった
・支払内容:A社の保険から50万円が支払われ、B社からは支払われなかった
損害保険は損害分しか支払われない
「個人賠償責任特約」損害保険はあくまでも損害に対しての補償となっているため二重に補償を持っていたとしても倍もらえるわけではありません。
上記の事例だと「どちらか一方の保険会社から50万円」か「両方の保険会社から合計で50万円」となります。
重複しがちな損害保険
交通事故、火災、地震など用途に合わせて損害保険を複数種類加入している方は多いと思います。
しかし「個人賠償責任特約」のように、異なる保険種類で同じ保障をすでに保有(カバー)していたということがあります。その場合、重複補償となり保険料も同じく重複分支払っていたことになります。
特に個人賠償責任特約はクレジットカードの保険にも付帯しているケースもあり、二重でかけてしまいがちなので契約する際は気を付けましょう。
損害保険を見直す際のポイント
ここでは、損害保険を見直す際のポイントを紹介します。
1.損害保険の内容について補償範囲を確認する
現在加入している保険がどこまでカバーされているか確認しましょう。特に特約は補償が重複している可能性があるので詳細を確認し保険の見直しを行いましょう。
2.専門家に相談する
「見てもわからない」「本当に解約して良いのか不安」と感じる方もいるのではないでしょうか。迷った場合は、損害保険に詳しいファイナンシャルプランナーへ相談したり、加入した保険会社に確認したりするのがおすすめです。
まとめ
日常生活でのリスクに備えるために加入する損害保険ですが、知らないうちに補償内容が重複している可能性があります。記事で紹介したポイントを参考にしながら、見直しをしてみてはいかがでしょうか。
■執筆・・・「ナビナビ保険」編集部
株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」の編集部。生命保険や資産形成をはじめとするお金についての幅広い悩みを解消するべく、専門家監修のお役立ち情報を正確にわかりやすく発信しています。