生活費の支払いでお得なのは現金払い?キャッシュレス?お金が貯まるのはどっちクイズ

2024/09/20

なんとな~くわからないまま過ごしていたお金にまつわる疑問。頼もしい2人のプロが、ズバッとお答えします!キャッシュレスやパートでの働き方、住宅ローンの返済など、お金のもやもやがすっきり晴れて◎。

雑誌編集者だったキャリアを生かし、生活者目線のお金とお得情報を発信。著書に『「3足1000円」の靴下を買う人...

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社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得す...

>>>ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝の記事をもっと見る

Q キャッシュレス決済で管理しやすいのはクレジットカード?デビットカード?

クレジットカードまたはデビットカードを持っている手。
Etalbr/gettyimages

A 使ったら即時引き落としになるデビットカード

クレジットカードは、月ごとの利用額を後払いする仕組み。“見えないお金”なので、請求がきたときに想定以上に使っていた……という事態も起こり得ます。デビットカードは、クレジットカードと同様に使え、利用すると即時に銀行口座から引き落としになる仕組み。口座残高がすぐ反映されるため、現金払いに近い感覚で使えるのが利点。カード払いの予算管理が苦手な人には、デビットカードのほうが向いています。
(松崎さん)

Q 生活費の支払いでお得なのは現金払い?キャッシュレス?

セルフチェックアウトと電子マネーの支払いを使用して若い女性
maroke/gettyimages

A ポイントがたまる点でお得なのはキャッシュレス

キャッシュレス決済は、利用額に応じてポイントがたまるのが強み。ただし、ポイントは「使ったお金」に対して付与されるものなので、支出額が少ない人にとっては大きなお得とはいえません。また、複数のキャッシュレス決済を利用していると、どこにいくら使ったか管理できず、使いすぎてしまう原因に。ポイントを効率的にためるのであれば、支払い方法と利用目的を絞り込みましょう。
(松崎さん)

Q 妻がパートで働くなら扶養内?扶養外?

レストランで食事を準備する女性スタッフ
RRice1981/gettyimages

A 扶養外で働くと将来の年金が増える

今パート勤務で年収130万円未満でも、勤務先の従業員数が51人以上だと、今年10月の制度改正で、社会保険(厚生年金保険、健康保険)の加入対象になり、手取りが減る場合も。今後も社会保険の制度改正が行われるたびに、勤務条件などを気にして働くより、「扶養の壁」を超えた働き方を選ぶことも検討しましょう。世帯年収が増えるうえ、厚生年金に加入することで将来受け取れる年金も増えます。
(井戸さん)


●今年10月、社会保険の適用範囲が拡大
以下の条件にすべて当てはまる人は、社会保険加入の対象になります!

(1)勤務先の従業員数101人以上 → 24年10月からは従業員数51人以上に
(2)週の所定労働時間が20時間以上
(3)月額賃金8万8000円以上
(4)2カ月を超える雇用の見込みがある
(5)学生でないこと

Q 老後の暮らしで得するのは持ち家?賃貸?

住宅設計
flyingv43/gettyimages

A 定年までに住宅ローンが完済できれば持ち家

定年退職までに住宅ローンを払い終えれば、家計の負担が減るので、持ち家のほうがお得に。ただし、子どもがいる場合は、教育費の確保が最優先。住宅ローンが教育費を圧迫しないようにすることが大事です。教育費がピークの時期であれば、子どもが巣立ったあとに家を買うのも選択肢の1つ。将来どんな暮らしがしたいのか想定したうえで、住まいを選びましょう。
(井戸さん)

Q これから住宅ローンを組むなら固定金利?変動金利?

木のテーブルの上に木のパーセンテージと家の看板のシンボルアイコン。住宅の関心、不動産、インフレへの投資の概念。
sommart/gettyimages

A 借入期間が短い場合は固定金利

住宅ローンを組むときに重要なのは、家族構成や家計状況に応じて、無理なく返済できる金利タイプを選ぶこと。現在、変動金利は低水準で維持していますが、今後は金利が上がる可能性もあるため、金利上昇リスクに耐えられる家計かどうかを検討して。固定金利は、返済額が一定で、返済計画が立てやすいのが利点。固定金利で借入期間が短期の場合は、金利も低めなのでお得といえます。
(井戸さん)


●住宅ローン返済中の人は、ゼロ金利政策解除でどうなる?
固定金利は徐々に上昇傾向にあります。変動金利は、今すぐ金利が上がることはなさそうですが、将来的に1%を超えてくる可能性が高いので、早めに繰り上げ返済などの対策を検討して。

Q 持ち家の住宅ローンで優先すべきは住宅ローン減税?繰り上げ返済?

これは借金の返済に関するコンセプト写真です
Yusuke Ide/gettyimages

A 余剰資金があれば早く借金を減らす繰り上げ返済

住宅ローン減税は、年末の住宅ローン残高の0.7%が所得税・住民税から控除される制度(新築住宅は13年、中古住宅は10年)。減税された分を貯蓄に回せるなどのメリットはあります。でも、このご時世、いつ収入が変動するかわかりません。教育費などを確保したうえで、余剰資金があるのであれば繰り上げ返済して少しでも借金のリスクを減らすほうが、将来の暮らしがラクになります。
(井戸さん)


●繰り上げ返済の効果をシミュレーションしてみて!
金融広報中央委員会「知るぽると」
繰り上げ返済シミュレーションで、必要項目を入力すると確認できます。
トップページ → 暮らしのチェック → 資金プラン → しっかりシミュレーション
https://www.shiruporuto.jp/


※掲載している情報は、24年7月26日現在のものです。

<教えてくれた人>
・消費経済 ジャーナリスト 松崎のり子さん
雑誌編集者だったキャリアを生かし、生活者目線のお金とお得情報を発信。著書に『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)など。

・ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得するお金は7日間でわかります。』(Gakken)。

参照:『サンキュ!』2024年10月号「お金が貯まる・殖えるのはどっち?」より。掲載している情報は2024年8月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

 
 

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