キャッシュレス時代でも、あえて「現金管理」で貯まった!

2024/09/20

世の中、キャッシュレス時代です。便利でお得なキャッシュレス決済を利用する人が増えていますが、お金を貯めている人の中には、キャッシュレス決済ではなく、あえて現金払いにしている人も。現金管理だと、お金が貯まりやすくなるのでしょうか?

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、キャッシュレス時代でも、あえて現金管理してお金を貯めている人たちについて解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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お金が見えないのがキャッシュレス決済の弱点

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Lightcome/gettyimages

ATMでお金を下ろす手間が減り、しかもクレジットカートで支払うとポイントがついたり、〇〇Payで決済すると割引になったりと、キャッシュレス決済にはさまざまなメリットがあります。

でも、お財布からお金がなくならいので、今月いくら使ったか、今月あといくら使ってもいいか、が見えにくくなるのが、キャッシュレス決済の弱点です。

また、通常のクレジットカードの場合、利用金額が預金口座から引き落とされるのは、翌月や翌々月になります。このタイムラグが、ますますお金を見えにくくすることに。

その点、現金管理なら、使ったら即その場で財布からお金がなくなり、お金の“見える化”が抜群です。なので、貯めている人の中にはあえて現金管理にすることで、予算キープや赤字防止をしている人が少なくありません。

じゃばら財布で週予算を管理する

財布の仕切りが4~5つある、いわゆる“じゃばら財布”でお金を管理します。

たとえば、1カ月のやりくり費が5万円なら、5週に分けて、1週分の1万円ずつを仕切りにIN。1つ目の仕切りから1万円を出して財布に入れ、1週間後、余ったお金を仕切りに戻し、2つ目の仕切りから、また1万円を出して、同じことを繰り返します。

財布の残金が「今週、あと使えるお金」なので、わかりやすいです。

ウォールポケットで使えるお金を見える化

100円ショップなどで売っているウォールポケットでやりくり費を管理します。

たとえば、1カ月のやりくり費が6万円なら、1ポケットに2,000円ずつIN。2日間お金を使わなかったら、3日目に6,000円使うのもアリ。反対に、2日間で6,000円使ったら3日目は「無買デー」にします。

ウォールポケットに残っているお金が「今月あと使えるお金」なので、一目瞭然です。

キャッシュレス払いしたら、使ったお金を取り分け

クレジットカードやコード決済で支払ったら、その分の現金を財布から取り出して袋に取り分けます。袋には「キャッシュレス決済払い分」と記入。翌月の給料日に、やりくり費を現金で下ろすついでに袋のお金を入金します。

キャッシュレス決済しても財布からお金が減るので、「今月あと使えるお金」が見えます。さらに、キャッシュレス決済したときのポイントもたまってお得です。

小銭貯金でコツコツ貯める楽しさを満喫

現金払いをしていると、財布にお釣りの小銭が貯まっていくものです。財布がふくらんだり、小銭で重くなり、持ち歩きにくくなるので、小銭は貯金箱にチャリン。

お金を貯めている人は、100万円も1,000万円も、1円、5円、10円の積み重ねでできていることがわかっているので、小銭を大事にします。

まとめ

キャッシュレス決済は便利だし、ポイントが貯まってお得です。でもお金が見えにくくなることが弱点。やりくり初心者さんや、毎月赤字になりがちな人は、あえて現金管理にしてみてもいいかもしれません。



■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

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