ポイント＝お得は危険!?貯めている人に教わるポイ活の落とし穴

2025/06/04

「ポイ活」をしている人は多いですが、時間と手間がかかるわりには、たいしてお得ではない……なんて、ことはありませんか？貯めている人は、ポイ活もコスパを重視します。
全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、全国の貯め上手さんが実践している「ホントにお得なポイントの貯め方＆使い方」について解説します。

執筆：村越克子

『サンキュ！』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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ポイント10％つきより、10％値引きのほうがお得

同じ「10％」でも、価格の10％分のポイントがつくのと、価格の10％分を現金で値引きするのとでは、10％値引きのほうがお得です。

たとえば、商品価格1,000円で、10％分＝100円分のポイントがつき、次の買い物で、その100円分のポイントを使った場合、100円得するために1,100円使ったことになります。
つまり、実質的な割引率は、100円÷1,100円＝約9.1％となり、現金で10％値引きよりも、値引率が下がります。
値引き率を算出して比較すると、ホントのお得が見えてきます。

なんでも1％引きのクレカは使い勝手◎

「ポイント〇倍デー」「もれなく〇〇ポイント付与」といった、キャッチフレーズの派手さはありませんが、なんでも1％引きのクレジットカードは堅実にお得です。
今どきは、クレジットカード決済できるものが増えて、電気・ガス・水道などの公共料金はもちろん、固定資産税・自動車税・住民税などの税金、火災保険・自動車保険などの保険料も、クレジットカード決済OK。
1円たりとも値引きされるはずがないと思っている税金が、クレジットカードで納付すれば、税額から1％が引かれるのは魅力的です※。

※納付する税額に応じて決済手数料がかかるので、1％引きとどちらがお得かを要確認。

ポイントはわざわざ貯めない、ついでに貯める

買い物代金をクレジットカードで支払うだけでポイントが付く「買い物のついでにポイ活」や、ネット通販を利用するついでに、「ポイントサイトを経由するポイ活」は、よけいな時間や手間がほぼかかりません。ポイ活をするなら、この手のポイ活が〇。
一方、「歩くだけで貯まる」「〇〇を見るだけで貯まる」「ゲームをすると貯まる」など、ポイントを獲得するために、何かをする必要があるポイ活は、それにかける時間に見合うかを検討することが大事です。

貯まったポイントはどんどん使う

預貯金残高と同じように、ポイントが貯まっていくのを見るのは楽しいものですが、貯まったポイントはどんどん使うのが基本です。
理由は、有効期限切れを回避するため。失効したら1円のお得もありません。また、預貯金なら金利がつくので、時間が経つと少しずつ増えていきますが、ポイントに金利はつきません。有効期限切れリスクを回避するためにも、使える機会にどんどん使うのが正解です。