料理ベタでも食費がみるみる減らせる!7つのコツ
2024/05/14
「料理が苦手だから食費が減らないんです……」「食費が安い人って、みんな料理が得意なんでしょ」と思っていませんか?いえいえ、大丈夫です。料理ベタでも、ほんのちょっとのコツで食費はラク~に減らせます。
料理ベタでも食費がスルスル減る方法を、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
1.慣れないメニューに手を出さず定番メニューをヘビロテする
「毎日、献立を考えるのが憂鬱……」という人は多いもの。レシピサイトや料理本を見ながら「今日は何にしようかな~?」と悩んでいるうちに時間はどんどん経つし、つくるのが億劫になるし……で、ますます料理の苦手意識が強くなってしまいます。
そんな場合は、定番メニューを決めてしまえば、悩みが一気に解決します。たとえば豚肉の生姜焼き、鶏の唐揚げ、野菜炒め、餃子、焼き魚、肉じゃがの6つを定番メニューにして、それをグルグルまわすだけOK。
豚肉の生姜焼きはしょうゆベースの甘辛味のほか、カレー風味やシンプルに塩・こしょうだけ味つけしてよし。それだけで豚肉の生姜焼きで3パターンつくれることになります。
定番メニューなら使う食材もほぼ決まってくるので、よけいなものを買うことも、使い切れずにムダにすることもありません。
2.まとめ買いをやめてプレッシャーから解放される
「週1まとめ買い」をして買いものに行く回数を減らすことは、確かに食費節約に効果がありますが、料理が苦手な人には不向きかも。というのは、1週間分の献立をまかなうために、何をどのくらい買ったらいいのか考えたり、まとめて買った食材が使い切れる献立を考える必要があるからです。
まとめ買いがプレッシャーになるくらいなら、いっそのこと止めちゃいましょう。今日、明日使う分だけを買うなら簡単です。ただしスーパーに行く回数が増えても、よけいなものは買わないこと。
3.味つけはよけいなことはせず極々シンプルでよしとする
調味料は塩、砂糖、酒、みりんといった基本調味があれば十分。レシピ本に載っているワインビネガーとか、甜麺醤とか、うんちゃらなんとか言った、馴染みのないものには手を出さない方が無難。使い切れずに賞味期限切れとなるのがオチです。
味つけに自信がない場合はめんつゆ、白だし、だししょうゆ、サラダ用のドレッシングを使ってみるのもオススメ。意外と味が決まります。
4.献立は肉or魚+在庫野菜を基本にする
献立は、動物性たんぱく質の肉または魚+野菜を基本にすると、考えるのもつくるのもラクになります。魚は当日か翌日に消費できるものを買うのが基本。野菜はそのときの旬のものを買えば、安くておいしいものが手に入ります。
食材も、味つけも新しいものに挑戦しないこと。マンネリ、ワンパターンこそが、料理ベタでも食費を減らせるコツです。
5.総菜は買ってもよしとする
手づくりにこだわらず、「総菜を買ってもいい」とゆる~く考えましょう。揚げものが苦手なら無理して手づくりしないで総菜でOK。餃子も1からつくる手間とそろえる食材を考えると総菜を買った方がコスパがいいことも。
6.「麺でいい日」をつくる
1週間、全力投球でご飯をつくることはありません。「麺でいい日」をつくってひと息いれましょう。パスタ、うどん、焼きそばの日が週に1日くらいあっても、家族から文句は出ないはず。
パスタには野菜サラダ、うどんは豚バラ切り落とし肉や野菜を入れた煮込みうどん、焼きそばもやし、キャベツ、玉ねぎ、ウインナーなど具だくさんにすれば一品で、主食と副菜が完結します。
7.2日に1回料理すればすむメニューを取り入れる
1日目の料理をプチリメイクして、2日目にも流用できるメニューを活用しましょう。たとえば1日目がカレーなら、2日目はカレーグラタンやカレーうどん。ハンバーグをつくったら、同じ肉ダネをつかってピーマンの肉詰め。マグロの刺身は1日目は半量を刺身として食べて、残りの半量はしょうゆに漬けて2日目は漬け丼など。
同じ食材をベースにして2日分をまかなえば、買う食材が少なくてすむし、調理の手間も減ります。
まとめ
献立をワンパターンにすれば、買う食材も自然と決まります。毎回、同じような食材を買えば、食費が管理しやすくなります。使い慣れた食材で、つくり慣れたメニューをつくることが、料理ベタでも食費が減らせるポイントです。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。