ストレスフリーのやりくり vs. ストレスがたまるやりくりはどっちが貯まる?
2024/09/27
お金を貯めようと思い立ったときに、大きな障害となるのが「ストレス」。ストレスがあると、なかなかお金が貯まりません。どんなことがストレスになるのか? またストレスがある人とない人とでは、どのような違いがあるのか?
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
- 妻の小遣いを確保 vs. 妻の小遣い0円
- 日用品のストックは1つまで vs. 安いときに買いだめ
- 水道光熱費の節約はほどほどに vs. シャワーの出しっぱなしはNG
- 買ってOKの値段の目安をつける vs. 1円でも安いものを選ぶ
妻の小遣いを確保 vs. 妻の小遣い0円
貯めている人は、働いている人はもちろんのこと、専業主婦の人でも毎月一定額の妻の小遣いを確保しています。ママ友とのランチ、コスメ、読みたい本や雑誌は小遣いから出します。
小遣いを確保していないとやりくり費とごっちゃになり、自分用のお金を使うたびにストレスを感じることに。
日用品のストックは1つまで vs. 安いときに買いだめ
貯めている人は、日用品のストックは基本的1つまで。今使っている物がなくなりそうになったら買います。
一方、貯め下手さんは、日用品の安売りがあると「あって困るものじゃないし、腐るものじゃないし」と買いだめ。ストックが多いせいで、収納がごちゃついてイライラしがちです。
水道光熱費の節約はほどほどに vs. シャワーの出しっぱなしはNG
貯めている人は、水道光熱費の節約は無理のない範囲で。もちろんむだに電気をつけっぱなし、水を出しっぱなしにはしませんが、カリカリと節電や節水することはありません。
一方、貯め下手さんは、こまめな電源のOFFに奮闘します。家族のシャワーの使用時間が長いとイライラ。でもスマホプランの見直しや電力会社の乗り換えなど、1回の見直しで効果が大きいことには、面倒くさがって手をつけないことがしばしば。
買ってOKの値段の目安をつける vs. 1円でも安いものを選ぶ
貯めている人は、肉は100g100円前後、魚は1切れあるいは1尾100円から200円程度など、買ってもOKの値段を決めています。ただし目安の値段なので、臨機応変に対応。一方、貯め下手さんは「とにかく安物買い」。安い物ばかりを探してストレスをためます。
ほったらかしで投資 vs. 投資は怖いから手を出さない
今どきの貯めている人で、投資をしていない人はまれです。NISAがスタートして、少額から毎月積み立てで投資ができるようになり、投資のハードルがグンと低くなったこともその背景にあります。
その一方で、頑なに投資に手を出さない人がいます。でも、まわりの人が投資で利益を出した話を聞くと、気持ちがザワザワ。投資を始める最初の一歩が踏み出せないことでストレスをためることに。
まとめ
お金のことを考えるには、心身ともにコンディションがいいことが大事。頭と心がクリアではないと、じっくり考えることができません。日常生活でのストレスをできるだけなくすことが、家計マネジメントには欠かせません。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。