1,000万円貯めるために、とりえあえず「やめてみる」こととは?やりくりはシンプルな方が貯まりやすい
2024/10/18
お金を貯めるために家計簿をこまかくつけたり、水道光熱費の使用量をチェックしたり、ポイ活をがんばったり…と、いろいろなことを実践している人がいます。もちろん、そういったことも効果があるのですが、がんばりすぎると長続きしません。
1,000万円貯めた人は、お金を貯めるためにやることを減らして、やりくりをシンプルにしています。じつは、その方が意外と効果あるらしい…!?
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、1,000万円貯めた人が、あえてやめたことを解説します。
ポイ活をやめてみる
クレジットカードやコード決済などのキャッシュレス払いをするとポイントがつくことがあります。
どうせお金を払うなら、ついでにポイントがつく払い方を選択するというのは賢明なことですが、ポイントを獲得すること自体が目的になると、ポイ活が負担やストレスになることも。
またキャッシュレス決済は便利ですが、現金が見えないのでお金の管理がややこしくなることもあります。ポイ活をいったん中断して、現金払いに替えてみるのもいいかもしれません。
食費節約をやめてみる
「ママが節約しやすいのは食費」と、かつては言われていましたが、1,000万円貯めた人は「食費は削らない」という人が多数。食べることは健康の要だし、生活の楽しみでもあります。
ムリに食費を削って、健康を損ねて医療費がかかったり、ストレスをために衝動買いに走っては元も子もありません。支出を見直すとき、まっさきに食費に手をつけるのはやめましょう。
欲しいものを我慢するのをやめてみる
貯める=支出を減らす、というのは間違えではありませんが、「買わないこと」を何よりも優先させるのはNG。
「欲しいものを我慢するのをやめる」と言っても、なんでもかんでも買ってOK、お金を使ってOKというわけではもちろんありません。大事なのは、お金を使う優先順位を決めること。自分が「本当に」欲しいと思うものは、優先順位の上位にしてもOKです。
マイホームの夢をやめてみる
結婚して、子どもを持って、マイホームを買って、家族で暮らす…は、もちろん幸せな暮らしですが、そのパターンだけが幸せな人生というわけではありません。
マイホームを持たない、一生賃貸暮らしの選択肢もアリです。「みんなが」とか「世間一般的には」の軸ではなく、「自分はこうしたい」「わが家にはこれが向いている」という軸をもつと、選択肢が広がります。
SNSのチェックを1日だけやめてみる
スマホを片ときも手放せないという生活をしている人は少なくないかもしれません。SNSは貴重な情報源ではありますが、入ってくる情報が多いと混乱することも。
SNSを完全にやめるのはムリですが、1週間に1日だけSNSを見ない日をつくってもいいかも。情報をシャットアウトすることで、自分の考え方や感じ方が見えてくることもあります。
SNSをチェックしていた時間をお金について、ゆっくり考える時間にしてもいいかもしれません。
まとめ
お金を貯めるためにSNSや雑誌などで紹介していることを試してみるのは立派なことですが、いろいろ手を出しすぎてゴチャついているようなら、いったんやめてみるのもアリです。家計のやりくりはシンプルな方が、ラクに長続きします。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。