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物価高でも、食費3万円台をキープしている人が「やらない」こと

2024/10/20

給料は上がらないのに、物価は上がっています。毎日のごはん作りに必要な食材も例外ではありません。家計を預かる主婦にとっては、厳しい毎日です。

でも、こんな状況の中でも、食費を上手に抑えている人がいます。豆腐やもやしばかりを食べているわけではありません。実は、食費上手さんには、共通して「やらない」ことがあるのです。やみくもに節約しなくても、これをやらなければ、ムリなく食費を抑えられます。

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが「食費3万円台の人が『やらない』こと」について解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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家族と一緒に買い物に行かない

母とお子様のスーパーマーケット
Image Source/gettyimages

買い物が、休日の家族レジャーになっていると食費が膨らみます。カートを押しながら、家族で店内をまわれば、夫は値段に関係なく肉や刺身など自分が食べたいモノをカートに入れ、子どもたちはお菓子をポイポイ放り入れます。これでは、食費をコントロールすることはできません。

食費を抑えることを優先するなら、買い物はひとりで行くのが基本。買い物メモを持って、そこに書いてあるモノだけをパパッと買えば、ムリなく予算が守れます。

半額品にむやみにつられない

特売品を買うと、お得をゲットしたような気分になり楽しいものです。特に「半額シール」が貼ってあると、お宝を見つけたようなハイテンションになることも。でも、「1個分の金額で2個買える」と短絡的に考えるのは要注意。

そもそも半額シールが貼られているのは、消費期限や賞味期限が迫っているから。ムダなくおいしく食べ切ることができるかを考えるのが賢明です。食べ切れず食品ロスになっては元も子もありません。

食べ切れる分を安く買ってこそ、本当のお得です。

スーパーでヒマつぶしをしない

家にいて「なんかヒマだな~」と思うときがあるものです。そんなとき「そうだスーパーに行こう。スーパーでぶらぶらしていればヒマつぶしになるし、家にいるときにかかる電気代が節約できるし」と思うのは危険です。

スーパーは売り手のプロです。ふらりと行って、手ぶらで帰って来られるほど甘くはありません。特売につられたり、美味しそうな総菜に財布のヒモが緩んだり。

食費節約に成功している人は、用もないのにスーパーに立ち寄ることはしません。

なんでも冷凍しない

安いときにまとめ買いするのは、食費節約に効果があります。肉、魚、野菜などの生鮮食品も冷凍すると保存期間が伸びますが、それでも1カ月間くらいが目安。いくら安いからといって、大量に買い込んで、大量に冷凍するのはNG。

冷凍した食材は「解凍」の時間がかかるので、家に帰って、すぐに夕飯の支度をしたいときでも、解凍してないと使えない場合があります。そのせいでスーパーに寄って、新たに肉や魚を買ってしまうことも。

「なんでも冷凍しておけば大丈夫」ではなく、1カ月間で消費できる量を目安にしましょう。

料理の映えを気にしない

もちろん、料理は見た目の美味しさも大事ですが、家のごはんはレストランとは違います。出来立てのおかずがお皿に盛ってあれば、なんでも美味しく見えるものです。だいいちお腹を空かせて子どもたちは、料理の見映えを気にすることは少ないはず。

料理の見映えをよくするための彩り野菜は、量はちょこっとで、値段はお高め。SNSにアップされている“オシャレごはん”のマネをして、見映えにこだわったせいで、食費が膨らんでしまうのは、どうでしょう?

過度に映えを気にしなくても、家族は家のごはんに満足しているはずです。

まとめ

食費3万円台の人には、共通して「やらない」ことがあります。ついうっかり、やりがちなことを、やらないようにすれば、食費節約に効果あり! もし今、やっていたら、これを機会に見直してみてください。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

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