共働き家庭で家計管理するなら夫婦別口座?一括口座?家計にまつわる2択を専門家に聞きました!
2024/09/16
お金が貯まるのはどっち?家計管理から老後資金、銀行口座など、家計にまつわる2択を専門家に聞きました。値上がりラッシュが止まらない今だからこそ基本を見直して、貯まる家計を目指しましょう!
<教えてくれた人>: 消費経済 ジャーナリスト 松崎のり子
雑誌編集者だったキャリアを生かし、生活者目線のお金とお得情報を発信。著書に『「3足1000円」の靴下を買う人...
<教えてくれた人>: ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝
社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得す...
- Q 物価高騰続きの今、削るなら食費?固定費?
- Q 老後資金を殖やすなら定期預金?iDeCo?(イデコ)
- Q 共働き家庭で家計管理するなら 夫婦別口座?一括口座?
- Q 口座利用でお得なのは普通の銀行?ネット銀行?
Q 物価高騰続きの今、削るなら食費?固定費?
A 一度の見直しで効果が大きいのは固定費
「節約=食費」と思われがちですが、食品の高騰が続いている今、一気に食費を削るのは至難のワザです。固定費は一度見直しすると、削減した分が持続されるので、効果大!とはいえ、光熱費や生命保険などの契約を替えるのは手間がかかります。まずは、サブスクやオプションサービスなど、使っていないものからカットして。
(松崎さん)
●固定費の見直しはここから!
・使っていないサブスク
・スマホのオプション、料金プラン
加入後ほとんど利用していないサブスクや、契約してから一度も見直していない料金プランなどでムダ払いしていることも!
Q 老後資金を殖やすなら定期預金?iDeCo?(イデコ)
A 節税効果も得られるiDeCo
現在、メガバンクの定期預金の平均金利は0.002%※。長く預けても利息はわずかしか殖えず、インフレでお金の価値が下がります。iDeCoは、掛金で金融商品を運用するもので、運用結果によって将来受け取れる金額が殖える可能性も。また、掛金の全額が所得税控除の対象になるうえ、運用益に税金がかかりません。節税効果が高いのがメリットです。
(井戸さん)
※日本銀行金融機構局「定期預金の預入期間別平均利率」預入期間10年の場合(22年3月30日)
Q 共働き家庭で家計管理するなら 夫婦別口座?一括口座?
A メイン口座は1つにしたほうが貯まる
共働きでよくあるのが、夫は固定費、妻はやりくり費と、各自の口座で支出を分担しているケース。別口座だと、自分の分担以外は自由に使えるため、家計全体の支出が把握しづらく、貯蓄状況も不明確になりがちです。計画的に貯蓄したいなら、生活費用のメイン口座は1つにまとめ、夫婦それぞれの口座は積立貯蓄や投資用と分けて管理しましょう。貯める目的に応じて口座を分けてもOK!
(井戸さん)
Q 口座利用でお得なのは普通の銀行?ネット銀行?
A ポイント経済圏を活用するならネット銀行
超低金利時代が続いている中で、少しでもお金を殖やしたいのなら、ネット銀行のほうが有利!普通の銀行よりも定期預金の金利が高めで、ATM利用の手数料や振込手数料が安いのが魅力。また、グループ会社のクレジットカードや証券口座などと連携すると、利用に応じてポイント還元率が高くなり、ポイントが増えるのでお得です。
(松崎さん)
●ネット銀行のメリット
・普通の銀行より、金利が高め
・入出金手数料、振込手数料が安め。「月〇回まで手数料無料」の場合も
・クレジットカード、証券口座などと連携することで、ポイント還元率がアップ
Q 水道・光熱費の支払いでお得なのは口座振替?カード払い?
A 利用額が少ない場合は口座振替
水道・光熱費をカード払いにすると、ポイントがつくからお得とも言い切れません。クレジットカードのポイント還元率と、月の利用料金を比較することが大事!ポイント還元率0.5%のカードの場合、利用料金が月1万1000円未満だと、口座振替割引(月55円)のほうがお得になります。
(松崎さん)
※水道・ガス・電気の事業者によって、口座振替割引がない場合もあります。ポイント還元率はクレジットカード会社によって異なります。
●口座振替割引とポイント還元相当額の比較【東京ガスの場合】
※掲載している情報は、24年7月26日現在のものです。
<教えてくれた人>
・消費経済 ジャーナリスト 松崎のり子さん
雑誌編集者だったキャリアを生かし、生活者目線のお金とお得情報を発信。著書に『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)など。
・ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得するお金は7日間でわかります。』(Gakken)。
参照:『サンキュ!』2024年10月号「お金が貯まる・殖えるのはどっち?」より。掲載している情報は2024年8月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部