興味が芽生える2・3歳!ひらがなに親しむ2つのコツ

2022/02/20

今回は、ひらがなに親しむことで、日常の場面からお子さんの成長を発見するポイントをご紹介します。

<お話をうかがった先生>
沢井佳子先生
さわい・よしこ/チャイルド・ラボ所長。認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。教育番組『ひらけ!ポンキッキ』の心理学スタッフ、静岡大学客員教授等を歴任。〈こどもちゃれんじ〉の「考える力」プログラム監修、幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。

2・3歳の今は遊びながら少しずつひらがなに親しむ時期です

gyro/gettyimages

ひらがなへの興味が芽生える2・3歳児。看板を見て「はるかの"は"だよ!」と、自分の名前と同じひらがなを発見するなど、文字への興味をもち始めます。
「早く読み書きができるようになってほしい」と願うのは親心ですが、ひらがなの理解にはステップを順に踏んでいくことが重要です。今は遊びながら、「顔見知りの文字」をひとつずつ増やすことで、文字を読むことへの興味の土台を育みましょう。

ひらがなに親しむ

●身近なものから知っているひらがなを探す
●文字と音との対応ができる

ひらがなへの理解はどう進んでいくの?

【3歳】ひらがなへの興味の土台がつくられる

親子の読書
yamasan/gettyimages

お店の看板から知っている文字を探したり、絵本を読んでもらっているときに文字を読むまねをしたり、記号のように見える「文字もどき」を自分で書いてみたりするなど、「ひらがなの読み書きごっこ」が始まる時期です。

【3・4歳】ひらがな1文字に1音節の音が対応するとわかる

「ひよこ」という単語を見ると読めるのに、「よ」の1文字を取り出すと読めないという時期。「ひよこ」は「ひ」「よ」「こ」という3つの音節に分解され、それぞれの音節が「ひ」「よ」「こ」の3文字で表されることを徐々に学んでいきます。

【4歳~】しりとりやかるたなどの遊びを楽しめる

百国一州
akiyoko/gettyimages

1音節に1文字が対応する原則がわかると、単語の「頭の音」と「末尾(お尻)の音」を取り出せるようになり、しりとりやかるた遊びを楽しめるようになります。ひらがなを書くことに興味がわくのもこの時期からです。

ひらがなに親しむ関わりって?

Hanasaki/gettyimages

読める単語の数を増やすことにこだわらないで

「よこはま」という単語は読めても、「よ」の文字だけだと「よ」と言えないのは、「よこはま」という4文字のかたまりを絵のパターンとして認識し、音のかたまりを覚えているだけだから。読める単語の数を増やすのではなく、「よ」「こ」「は」「ま」と1音節ごとに区切って言いながら手をたたく遊びで、どの音節がどの文字で表されるか確かめて。

文字探しをしてひらがなに親しみましょう

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お店の看板から家族の名前の文字を見つける、絵本の中から同じ文字を探すなどの、文字探し遊びを楽しんで。身のまわりにたくさんのひらがながあふれていることに気づけば、「もっと違うひらがなを探して読みたい」という意欲が高まるはずです。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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