【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第34回
2017/12/15
出産後、専業主婦をしていた美久は、再就職しコールセンターのオペレーターに。オペレーターの仕事に不満はなかったが、「やはり正社員になりたい」と一念発起して、転職活動をした。薬局の事務の正社員に応募するも不合格。しかし、「パートなら採用できる。パートから正社員になる道もある」と聞いて系列のドラッグストアで販売のパートに。仕事も家庭もバタバタの毎日を送っている
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(36歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(36歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(8歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(7歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
「やっぱり資格取得にトライ!?」本気でステップアップをめさしてみよう!
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
「資格取得」は働いている人にとっても 今後のために有利な行動です
そもそも美久さんは、事務職をめざして医療事務の資格を取り、ドラッグストアの求人に応募しました。「『資格を取るだけ』じゃステップアップにならない」というのは本当にそのとおりで、採用や転職では資格に加えて実務経験を問われることも多いもの。勉強時間のやりくりは大変ですが、今の美久さんのように実務をしながら資格を取れれば、昇進や手当につながることもあり、有利です。
家族の未来年表を書けば、この先 どうしたらよいのかがはっきりします
漫画のなかで美久さんが書いているのは、「家族の未来年表」。本誌のお金特集にもよく「ライフプランシート」という名称で掲載されています。西暦、自分の年齢、計画、家族の状況を順に書いていくと、いつどんなライフイベントがあるか明らかになります。実際に書き出すことで、お金が必要な時期だけでなく、いつどんな働き方ができるか、自分の希望もはっきりわかってきます。漠然とした不安をはっきりさせ、対策を考えるためにも年表を書くのがおすすめです。
再就職、転職、正社員をめざすなら、 今から活動を開始するのが正解です
東京オリンピックを前にして、観光業界は特に人手がたりない状況。外国語会話を特技として身につけているなら特に、外国人観光客のおもてなしの仕事では重宝されると思います。そのほかの業界でも、求人が増える傾向にあります。しかし、オリンピックのあとはいつも、景気が後退する傾向がありますので、再就職や転職、正社員をめざしているかたは、今のうちに活動を開始しましょう。
マンガ/おぐらなおみ