勉強する女の子、手

子ども3人ALL公立で東大合格【勉強グセがついた部屋】たった3つのルール

2022/06/06

3兄弟全員が公立小・中・高から東大に進学! ヒントは「勉強習慣をつくる子ども部屋」にありました。東大生3人を生んで育てたママに話を聞きました。

<教えてくれた人>
東大3兄弟ママ 杉政光子さん
主婦。ピアノ・エレクトーン講師。地方の公立大学を卒業後、KDD(現KDDI)に入社。結婚を機に退職し、3兄弟のママに。子どもは3人とも東大へ。著書は『公立小・中・高から東大に合格した3兄弟の母は何をしたのか?』(大和書房)。

3人東大合格の秘密は「勉強グセがつく子ども部屋」をつくったこと

長男が10歳のときに個室を与え、三男の小学校入学を機に、全員が自分の部屋(二男・三男は同じ部屋)を持つように。それぞれの成長に合わせて、部屋の移動や家具の配置を変えることで居心地のよい空間に。本棚や望遠鏡、水槽など「体験から学ぶ」環境もバッチリ! 兄弟間で勉強を教え合うことも。

東大生3人を生んだ部屋作り●3つのルール

ルール1●成長に合わせてレイアウトを変える

ルール2●子ども部屋に必ず本棚を置く

ルール3●寝ながらでも勉強できる環境をつくる

【長男受験期の部屋】長男に個室!ただし、宿題はリビングで

長男:小6~高1
二男:小2~小6
三男:小1~小5

【長男&ニ男受験期の部屋】二男は長男から勉強のノウハウを学ぶ

長男:高2~大1
二男:中1~中3
三男:小6~中2

【二男&三男受験期の部屋】ベッドでも勉強できる「寝勉」体制で受験をクリア

長男:大2~大4
二男:高1~大4
三男:中3~大2

教えて!ママの【子育てポリシー】

親は子どもが興味を持ったことを後押し。

「私の子育ての目標は1人で生きる力をつけることでした」という光子ママ。子育てで大切にしていたのは「習慣づくり」です。特に小学生までは親がそばで見守り、「自立」への後押しをすることがポイントに。「勉強も同じです。毎日、宿題をすることで勉強習慣が。つい口や手を出したくなるけれど、ぐっとこらえ、自分でやらせて"できたら、褒める"をひたすら繰り返すと子どもは伸びていきました」。

子育てのゴールは"子どもの自立"にあり!

本は借りずに買うことで、繰り返し読めるように。

1歳からたくさん読み聞かせをしてきたおかげで、本が大好きな子どもたち。お出かけ時は好きな本を1冊ずつ買ってもらえるルールも。「借りるのではなく、本を購入していつでも繰り返し読めるようにするのもポイントです」。
子どもたちの本は今も大切に保管。写真はそれぞれのお気に入りの絵本(※)

ルールを守らせるコツは「紙に書いて張る!」

やんちゃな男の子3兄弟だけに、言うことを聞かないこともしばしば。そこで光子ママは「ルールは紙に書いて張る!」を実行。兄弟げんかをしないなど、基本的なことばかりですが、「口でガミガミ言うより、断然効果的でした」。

水槽・望遠鏡・地球儀などでリアルに学ばせる

図鑑や本を見て興味を持ったら、即体験させるのが光子ママ。「魚好きな子どもたちのおかげで、最盛期は水槽が15個も(笑)。実物を観察することで、本で得た知識を確認したり、新しい発見があったりで、探究心がさらにアップしました」。

親は完璧じゃなくていい!

「親にダメなところがある方が、子どもは成長してくれるもの」と光子ママ。「私が仕事や家事であたふたしたり失敗していたら、自然と子どもたちが助けてくれました。頑張る親の姿を子どもはちゃんと見てくれているものです」。

光子ママからのアドバイス!

● 親の役目は子どもの「やりたい」気持ちを後押しすること
● 親が完璧じゃない方が、子どもはしっかりする
●「やらせて、できたら褒める」をとにかく繰り返す

(※)『おしゃべりなたまごやき』(寺村輝夫・作、長新太・画/福音館書店)、『14ひきのあさごはん』(いわむらかずお・作/童心社)、『みんな みんな みーつけた』(木村裕一・作、黒井健・絵/偕成社)

参照:『サンキュ!』2022年6月号「東大生が育った家、見せてもらいました」より。掲載している情報は2022年4月現在のものです。イラスト/園内せな 取材・文/工藤千秋 編集/サンキュ!編集部

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