生活情報誌・編集長が語る、やりくり上手=体調管理の関係性~連載「はじめよう!フェムテック」
2022/09/07
2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。
番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。
<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。30歳の長女一人。
●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった32歳。
<ゲスト>
●山本沙織さん Saori Yamamoto
1971年岐阜県生まれ。大学卒業後、保険会社を経て、1997年にベネッセコーポレーション入社。主婦向け生活情報誌『サンキュ!』副編集長、書籍ムック部副編集長、姉妹誌、WEBサイト立ち上げ、『サンキュ!』のブランドマーケティングを経験。通算20年以上、ママ向けメディアの編集やマーケティング、イベント事業に携わる。現在は、不況下でも生活実用情報誌8期連続、購買数NO.1※ を続ける『サンキュ!』の編集長として活躍中。企業向けの講演、セミナーなど多数行う。プライベートでは、小4と年中、姉妹の母親でもある。
※日本ABC協会 発行者レポート2021年7月~12月 月刊誌販売会社部数
まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第2フェーズ。今回のゲストは、ベネッセコーポレーション発行『サンキュ!』編集長の山本沙織さんです。「沙織ちゃんとは、25年来の付き合い。彼女は金融業界出身ということもあり、きちんとしているけれど、とても柔軟な考えの持ち主で親しみやすい性格が魅力です。いつも頼りにしている“できる後輩”です」(伊久美)
リアルな生活を取材し続けて26年。生活情報誌『サンキュ!』とは?
■東島アナ「今回のゲストは、創刊26周年を迎える生活情報誌『サンキュ!』の編集長・山本沙織さんです。伊久美さんとは、同じベネッセコーポレーションで働く先輩、後輩として長いお付き合いだと伺っていましたが、山本さんが編集長を務めていらっしゃる『サンキュ!』について、どのような雑誌なのかを教えていただけますか」
■山本「主に20~40代の既婚女性をターゲットとした生活情報誌です。生活上手な読者モデルやインフルエンサーに、綿密で深い取材をたくさんするというスタイルが特徴。最近では男性読者も増えてきました。“生活スキルを上げたい”と思っている読者から“役に立った、読んでやる気になった!”というお声をたくさんいただいております」
■東島アナ「私は30代なのですが、毎号拝読しています。 “かゆいところに手が届く”という企画が多いので、毎日の生活に、本当~に役立っています!」
■山本「いちばん嬉しいお言葉です。ありがとうございます!」
■東島アナ「26年前の創刊されたころと、読者の傾向は変わってきていますか」
■山本「一番の変化は、女性の働き方です。共働きの世帯は、創刊当初は4割くらいでしたが、現在は7割になりました。忙しくて自由な時間があまりないというかたがグンと増えていると思います」
■伊久美「コロナ禍になってから、『サンキュ!』では、いち早く読者に生活の変化に関する大調査を実施しましたが、コロナが私たちの生活に与えた影響は本当に大きいですよね」
■山本「はい。2020年、緊急事態宣言が出たころから、“自分の心身のメンテナンスが必要”、“ストレスが溜まっている”と訴える読者が6割以上もいらっしゃいました。この3年余りで、生活様式が激変したといっても過言ではありません。母親自身の体調はもちろんですが、お子さんがマスクの着用などでストレスを抱える姿を見ていて、親としてのストレスも感じているようです」
冷蔵庫が整理されている人は、お金も体調も管理できている
■東島アナ「今、読者が抱えている大きな問題は“ストレス”とのことですが、フェムテックを取り上げているこの番組も、“心も体も健康に!”をモット―にしています。そんな中で、家の中の“ある場所”を見ると、その家庭のストレス度合いがわかるという『サンキュ!』独自の調査結果があるそうですね」
■山本「ある場所とは、ズバリ冷蔵庫のことです(笑) 『サンキュ!』はリアルな取材が強みなので、やりくり上手や家の中の整理整頓が行き届いているかたがたを見つけると、全国津々浦々、実際に会いに行っています。そういう生活上手なかたのお家に伺うと、驚くほど冷蔵庫がきれいです。逆にストレスが溜まっているかたは、冷蔵庫もごちゃごちゃしていて整理されていない傾向があります」
■伊久美「私は、サンキュ!の編集者たちを“冷蔵庫探偵”って呼んでいます(笑)。探偵たちはさすが何百の冷蔵庫の扉を開けてきただけあって、中をパッと見ただけでご家庭のストレス度合いがわかっちゃうんですよ!」
■東島アナ「なるほど! 冷蔵庫は最も生活感が表れる場所かもしれませんね。冷蔵庫がすっきりしている人は、具体的にどんなかたが多いですか?」
■山本「“管理できない物や量は買わない&溜め込まない”という考えのかたですね。きちんと自己管理ができているのだと思います」
■伊久美「フェムテックも心の問題が大きいですが、冷蔵庫がすっきりしている人は、心の調整も上手ですね」
■東島アナ「つまり、“やりくり上手は健康”ということに繋がるということでしょうか」
■山本「はい。ここ2年で、とても反響があったのは、“お金が溜まる人は体調管理をしている”という特集です。きちんと貯蓄をしているかたは、毎日5分でも運動し、定期的に健康診断を受けるなど、体調の管理や未病対策を行っているのです」
■伊久美「一見、体調管理とお金って関係なさそうですが、取材を続けてきて、この2つに深い繋がりがあるということがわかったということですよね。みなさん、早速、ご自宅の冷蔵庫をのぞいてみてください(笑)。ご自身のストレス度がわかりますよ~」
合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
●次回も、『サンキュ!』編集長の山本沙織さんをゲストにお迎えします。
【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!
【イベント 】女性の“健康”と“活躍”を支援する「Femtech Tokyo」開催!
女性のライフステージにおける様々な課題を解決できる「フェムテック・フェムケア」を手がける企業が集まるイベント、第1回 Femtech Tokyoに、ニッポン放送「はじめよう!フェムテック」と『サンキュ!』が協力媒体として参加します。当日は、様々な企業が生理・妊活・妊娠期・産後・プレ更年期など女性の心身の悩みを解決するコンテンツを展示する予定です。
2022年10月20日(木)~22日(土) 会場:東京ビッグサイト 「展示会の詳細&入場のお申込(無料)はこちら」https://www.femtech-week.jp/ja-jp.html
●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀 Tomoki Kotobiki