Femtech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけ合わせた用語のこと。テクノロジーを活用していないものについては、FemCare (フェムケア)と呼ばれることが多いです。
サンキュ!読者の皆さんも、最近女性の悩みを解決する製品やサービスについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のフェム テック情報をご紹介する連載「39Femtech WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE 取材班のいしかわひとみがお届けします。
Topic1.ナプキンの備品化™プロジェクト「職場のロリエ」の導入企業数が300社に拡大!!
社会全体における生理をとりまく環境をより良くする目的で、日本で初めて職場のトイレにナプキンを備品化した花王株式会社びプロジェクト「職場のロリエ」。本プロジェクトは、突然生理がきても安心して働けるように2022年より推進され、このたび導入企業数が300社まで拡大されました。
「職場のロリエ」は、企業の福利厚生の一環として、トイレットペーパーと同じように、職場のトイレにナプキンを備品として設置することを推進するプロジェクトです。
働く人にとっては急な生理の際もナプキンの心配がなくなり、周囲の生理への理解が促進され、より働きやすくなる。導入企業にとっては社員が安心して働ける環境づくりの1つになる。働く人と企業の双方にうれしい環境づくりが叶っているのだとか。
Topic2.フェムケア・フェムテック啓発プロジェクトで女性がより活躍できる社会に繋げ、ひいては男女関係なくヒトが生きやすい社会を目指す!
株式会社宝島社による、フェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello Femtech(ハローフェムテック)」のプロジェクト名が、「もっと話そう! Fem&(フェムアンド)」に変更されました。
このプロジェクトは、宝島社の10~60代の各世代の女性誌10誌・男性誌2誌の計12誌による合同企画。女性の健康問題について具体的に話す機会を増やすことで、女性がより活躍できる社会に繋げ、ひいては男女関係なく生きやすい社会を目指すとか。
「もっと話そう!」をコンセプトに、女性やその当事者の課題にとどまらず、職場の理解や男性の更年期においても幅広く活動。より多くの方々に私事として捉えもらえる活動を実施していきたいという思いから、プロジェクト名が変更されたとのことです。
Topic3.「女性に必要な検査」を広め「働き続けたい」と想う女性社員を支える新プロジェクトを発表
株式会社ファムメディコは、女性の「働き続けたい」想いに寄り添い、女性の活躍を応援する企業が賛同し、働く女性自身が女性の健康について意識と知識を高める機会を設け、女性に必要な検査(健診)を広める企業参加型プロジェクト「HUG YOU PROJECT」を発足したそうです。
女性活躍が進む一方で、乳がんや子宮頸がんなど女性特有の疾患罹患により、自身が望むキャリアプランを諦めざるを得ないケースも少なくありません。ある調査によると全体の8割以上が「仕事中にPMSや生理痛などの女性特有の症状の影響を受けたことがある」と回答したそうです。人知れず心身の負担を抱えながら働き続けている人が多いことがわかります。
“女性に必 要な検査”を広め、女性の健康について意識や知識を高めることで、女性の『働き続けたい』という想いに寄り添いたい」と語られました。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
フェムテックやフェムケアと聞くと「なんだか人に話しづらい…」「自分にはハードルが高そう…」と思うかたも多いはず。でも実は、意外と簡単なことから取り組めるんですよ!今週筆者がやってみたことをご紹介します。
フェムテックもSDGsにつながっている?!
あらためて、フェムテックとは、月経や妊娠・不妊、更年期など、女性の健康課題を解決する電子機器やソフトウェア、その他の技術を指します。
たとえば、月経周期を把握するための携帯アプリなどがありますが、この女性特有の課題解決を目指すフェムテックは、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」にも直結するものになります。
この「ジェンダー平等を実現しよう」には、すべての女性に対するあらゆる差別をなくす。女性への差別や暴力など、ジェンダーに起因する問題を改善し、女性が活躍できる社会を実現することが掲げられています。
フェムテックがさらに広まることで、女性が生理痛や更年期障害などの問題とうまく付き合うことができるようになるのはもちろんのこと、社会全体の共通認識が持てることでさらに、社会の在り方にも変化が望めそうですよね。
皆さんも少しでも気になってきたら、ぜひ身近な取り組みを調べてみてくださいね!
■執筆・・・サンキュ!STYLE 取材班 いしかわひとみ
14歳8歳の 2児の母、心地よく暮らすために毎日暮らしを工夫中。サンキュ! STYLEにて片付けに関する記事を執筆中。