頑張りすぎな「長女」への処方箋

2017/12/24

一般的に、しっかり者と思われがちな「長女」という立場。そのため、家族や周囲の人との関係性に悩んできた人も多いようです。そんな「長女」の特徴と、心が軽くなる処方箋を、心理カウンセラーの根本裕幸さんに教えてもらいました。

「長女」は母親にとって分身的存在

「母親にとって、同性である長女は自分の分身のように感じ、自己否定が強い母親などは、長女に厳しく接するケースが多く見られます。特に第一子の長女は、妹や弟が生まれると、自然と『小さいお母さん』の役割を求められ、長女も親に褒められたくてその役割を受け入れ、しっかり者、頑張り屋にならざるを得ないようになるのです」(根本さん)

あなたの「長女気質」をチェック!

長女であるあなた、こんな心当たりはありませんか? 

□親や周囲から「あまり手がかからない」と言われていた
□親の精神的な面倒を見ることも多かった
□妹や弟の自由奔放で、要領がいいところがうらまやましい
□言いたいことやしたいことをいつも我慢してきた
□頑固で融通がきかないほうだと思う
□自分自身は、不器用で生き下手だと感じる
□人に頼ったり、相談することが苦手だ
□本当は自分も甘えたい! 頑張りたくない!と思っている

半数以上当てはまる人は、次の処方箋を試してみましょう。

自分をラクにするための母親とのつき合い方

「長女は『いい子でいなきゃ』と自分を抑えがち。母親の行動や言動に我慢できないときは、思い切って言い争ってみて。バトルすることで、本音でつき合えるようになります。また、たまには長女の役割をサボって、きょうだいや周囲の人に頼り、一人で抱え過ぎないことも大事です」(根本さん)

自己肯定感を高めるトレーニング

「長女気質の特徴の一つが、自己肯定感が低いこと。受け取ることばかりに目を向けず、与えることに目を向けてみると、自己肯定感を上げられます。例えば、自分が家族や友人のためにしていることを書き出すなど、今自分が持っている良いところを見つけて、“褒め殺し”してみましょう」(根本さん)

長女だけでなく、姉妹の場合、長女が役割を放棄した家庭だと、二女がこの「気質」に当てはまることもあるそう。いずれの場合も、1人で抱え込まないことが大切なのですね。

参照:『サンキュ!』1月号「長女という役割を背負いすぎていませんか?」より一部抜粋。 掲載している情報は17年11月現在のものです。

監修/根本裕幸(心理カウンセラー)、取材/鹿島由紀子

記事を書いたのは・・・

M原(サンキュ!編集部員)

生活情報雑誌歴22年以上。変化が激しく、難しくなりがちな「マネー情報」をわかりやすく解説することに力を注ぐ。芸能ネタにも強く「芸能デスク」とも呼ばれている


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