悲しい女の子はもつれた考えで床に座っています。不幸な子供は思考を混乱させている。うつ病の思春期の若者は記憶の問題を抱えています。

言い訳する子は不安な子!「逃げ場」を作れば行動できるように

2022/12/04

子どもに「意欲的に行動してほしい」と思うお母さんは多いですよね。だからこそ、子どもがあれやこれや理由をつけて動かないと、モヤモヤしませんか。
子育て・心理分野を得意とするチャイルドコーチングアドバイザーの山名美穂さんによると、言い訳は不安であり、必要なのは逃げ場なのだそう。
山名さんに「言い訳しないでやりなさい!」という前に、知っておいて欲しいこと教えてもらいました。

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言い訳の原因は「不安」

「気分が乗らない」「他のことで忙しい」「〇〇のせいで、やる気がなくなった」……。

そんなふうに言って、やるべきこと・やると決めたことに取りかからない子どもの本音に、「失敗したくない・上手にできないのが怖い」という気持ちが隠れているケースが、実は少なくありません。

失敗しないか不安、だから理由をつけてやらない。それって逆を言えば、成功する・うまくいかなくても大丈夫だと感じられれば、やる可能性は上がるわけです。

本人も気づいていない本当の「やらない理由」。それが「不安」なら、取り除いてあげちゃいましょう!

熱の入りすぎた応援は逆効果

不安な子どもにとって、お母さんの応援は大きな力となります。そして励まし方には、ポイントがあります。

それは「お母さんが一生懸命になりすぎないこと」。

がんばればできるよ!失敗しないように努力しなさい!などの声かけは、かえって子どもを追い詰めかねません。

応援が過ぎて「失敗したらすべて終わり」みたいな雰囲気を出さないように、今一度リラックスしてください。おおむねのことは何とかなると、ご自身の経験上ご存じではないですか。

「逃げ場」があれば安心できる

言い訳の多い子どもに必要なのは「逃げ場」です。好ましい結果が出なくても大丈夫、という安心感だとも言えます。

先述の通り、まずはお母さんがこころに余裕を持てるといいです。その上で、どんなことばをかければ子どもに逃げ場を作ってあげられるか?具体例をいくつかご提案させてください。

例1:「失敗は存在しない」と伝える
・うまくいっても、そうでなくても、得るものは大きいよ
・どちらにしろ、新しい何かが手に入るよね

例2:親が責任者であると伝える
・何かあっても、わたしが責任を持つから安心して
・うまく言えなかったら、お母さんからも伝えるから大丈夫

例3:存在を承認する
・どんなことがあっても、あなたが大好き
・何を選んでも、応援するよ

「やらない」選択を尊重するのもひとつ

子どもの「やりたくない・やらない」選択を、尊重するのもひとつです。やらなかった結果どうなるのか?実際に体験してもらうのもいいですよね。

失敗してもいい経験。うまくいったら、素直にうれしい。

自分で選択したことなら、結果に責任を持ちやすくなるはずです。その場合にも、自分を受け入れてくれる家や家族という逃げ場があること、大切ですよね。

子どもの言い分が言い訳に聞こえたら、「不安なのかな?」と思って。安心できる逃げ場があるのだと、繰り返し伝えてあげてください。

◆この記事を書いたのは・・・山名美穂
チャイルドコーチングアドバイザー、全米/日本NLP協会認定マスタープラクティショナー、LABプロファイルプラクティショナー。
コーチングや心理学NLPの考えをベースに、子育てや女性のマインドの記事を中心に書いています。
*NLP=神経言語プログラミング。脳とこころの取り扱い説明書とも言われる、実践的心理学です。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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