アラフィフからは、ルールなし!「あれどこ?」禁止。適当キッチンの方が主婦はラクになれる
2023/04/13
気になるあの人のお家にお邪魔して、見せてもらうのは「棚」と「引き出し」と「冷蔵庫」の中。今回は、著述家でトップブロガー・中道あんさんの「キッチン収納」と「冷蔵庫」を拝見します。
家族に「あれどこ?」と聞かれないための「ざっくり収納」で、自分時間を増やす
アラフィフからの女性の生き方をブログやコンサルティングを通して提案している、中道あんさん。
キッチンにて、ある時ふと「私、いつまで家族の面倒見るんやろ」と思います。
「家族もキッチンを使うようになり、自分でやってくれるのはいいけれど、『あれどこ?これどこ?』と聞かれるのにはうんざり(笑)。聞かれるのなら、面倒見てるのと一緒じゃない?って」。
中道さんは自宅をリフォームする際、必要なものだけのミニマルなキッチンへとシフトしました。家族に自立してもらうため、また、それによって自分の時間を増やすためでした。
「選択肢は少ない方がわかりやすいし、迷わないでしょ」と、キッチンツールは基本的に「一つの用途に一つの物」とにしました。なんと菜箸も1つしかありません。
家族みんなが使うものは、ざっくり収納するのもポイント。「きっちり整理されているより、家族も気を使わずに使えると思います。おかげで自分の時間が確保できるようになりました」とニッコリ。
作戦は大成功だったようです。
宅配セット×ふるさと納税。いい素材を焼くだけのシンプル調理でラクをする
冷蔵庫もかなりシンプルになりました。
「もう家族は毎日うちでご飯を食べる訳ではないので、ほとんど自分の分だけということも多くなりました。買い物も最小限にしたいので、宅配やネットでまとめ買いしています。毎週10種類の野菜が来るセットを頼んでいて、それにふるさと納税でいただいたお肉などを組み合わせて献立を作っています。素材のいいものは焼くだけでも美味しいし、料理に凝らなくてもいいんですよね」。
「お金の無駄もなくなった」とか。中道さんと同居中の息子さんとの食費は、ずっと月3万5千円ほどでした(ここの所の物価高で最近は4万円オーバーすることもありますが)。
「ネットで買い物することで、予算管理がしやすくなりました。楽天ポイントでほとんどの食材や日用品が賄えることもありますし、いい情報も入りやすくなって、美味しくて便利でお買い得なものがわかるようになりました。なんでも手作りの方がいい、なんていうのも思い込みだったな、と。冷凍おにぎりなんて、すごく美味しくて、今では大のお気に入りです」
増えた自分時間に、お気に入りのカップでお茶を楽しむ
キッチンの壁に目をやると、カップ&ソーサーを飾る棚が作り付けてあります。カップは一つ一つ違うもののようですが?
「食器は揃えるもの、という固定概念も捨てました。色々なものを一脚ずつ集めています。お友達が来た時などは、その人の雰囲気に合わせてカップを選んだりします。楽しいし盛り上がりますよ」。
物の持ち方を見直すことで、時間とお金の無駄がなくなり、豊かな「自分時間」を手に入れた中道さん。50代からのシンプルで心地よい、ちょうどいい丁寧な暮らし方を教えてもらいました。
中道あんさんPROFILE
著述家、アメブロ公式トップブロガー。1963年、大阪府生まれ。26歳で結婚し、2男1女を授かる。結婚22年で夫と別居。2019年、正社員から「自分らしく生きたい女性のための発信塾」を起業。現在は長男とコッカースパニエルとの3人暮らし。ブログ「女性の生き方ブログ! 50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。著書に『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』(KADOKAWA刊)他がある。
23年3月、新刊『「誰かのために」を手放して生きる』(自由国民社)https://amzn.asia/d/7yFM3yj を上梓。
撮影/林ひろし 取材・構成・文/尾崎真佐子