自律神経の乱れが引き起こす “春だる” を乗り切る秘訣!~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/03/26

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー >
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のにはメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●加藤雅俊 Masatoshi Kato
薬剤師・体内環境師・薬学研究者。薬に頼らずに、食事や運動、東洋医学など、多方面から症状にアプローチする、「ホリスティック」という考え方を日本で初めて提唱。現在もその第一人者である。大学卒業後、製薬会社に入社。研究所で血液関連の研究開発に携わるなかで、体だけでなく心も健康でないと、人間が本来持つ「自己治癒力」は働かないことに気づく。「薬に頼らず若々しく健康でいられる方法」を研究し、1995年予防医療を目指し起業。最新刊の『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』 (日本文芸社) は絶賛発売中。著書累計260万部を超える。

認知が広まりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんです。「春は寒暖差が激しく、体調を崩しやすい時期。私も乾燥で、すっかり喉をやられて声が出ず、今回は発言が少なくなってしまいました。こんな時も頼りになる加藤先生に、春を快適に過ごすためのポイントを教えていただきました 」(伊久美)

春を元気に過ごすポイントは “抹茶オーレ・ツボ押し・加湿”

■東島アナ「ゲストは番組の準レギュラー、薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんです。3月になりまして、季節は本格的な春に近づいていますが、この時期、女性の体に起こりやすい変化について教えてください」

■加藤「“春だる” って聞いたことありますか? 春はちょっと体の機能を調整している自律神経が、寒かった冬のモードから体を調整するために切り替わる季節なのです。春の寒暖差、朝から暖かくなってきて、夜は急激に寒くなる天気の変化で体調崩すことがありますよね」

■東島アナ「“三寒四温”という言葉があるくらいですからね。なかなか体を季節の変化に合わせていくのが難しい時期です。春だるによる自律神経の乱れには、どう対策すればよいのでしょうか」

■加藤「ずばり、抹茶を飲んでください。抹茶や日本茶を飲むとほっとしますよね。その要因となるテアニンという成分が抹茶には多く含まれ、非常にリラックス作用があります。そして、さらにプラスしていただきたいのが牛乳です」

■東島アナ「牛乳はどういう点がよいのでしょう」

■加藤「牛乳や乳製品には精神を安定させるアミノ酸のフェニルアラニンやストレスを緩和してくれるチロシンが多く含まれていて、抹茶をホットミルクと混ぜて抹茶オーレにするのが最強です。カフェに入ったらぜひオーダーしてください」

■東島アナ「おいしいし、よいですね。食事での対策はいかがでしょうか」

■加藤「この時期はGABAがよいですね。GABAはアミノ酸の中で精神を安定させる神経伝達物質です。メニューでいうとGABAが多く入っているのは味噌と豚肉を使った豚汁です。大豆を発酵させることによってGABAの量は増えますので、味噌が非常によいのです。そして豚肉は、トリプトファンというアミノ酸の鎮静作用が多く含まれています。セロトニンという神経伝達物質の材料になりますので、豚の鎮静作用と味噌の精神安定効果の組み合わせた豚汁が特におすすめです」

■伊久美「なるほど~。抹茶オーレと豚汁ですね。食事以外の対策はいかがでしょうか」

■加藤「ツボ押しです」

■東島アナ「ツボ押しって、なかなか自分では難しいと思ってしまうのですが、いつでも気軽にできることはありますか」

■加藤「手には50くらいのツボがあって、中でも精神を安定させる “げき門” というツボがあります。腕の内側にありまして、手首の横ジワとヒジの横ジワ、そのちょうど真ん中になります。ここに親指を当てて押してもよいのですが、なるべく机の上に置いてゆっくり上から親指で体重を乗せる感じで5秒押して5秒で戻すように両腕を行ってみてください」

■伊久美「じわじわっと押すことで、自律神経の安定にもつながっていくのですね」

■加藤「そういうことです。オフィスのデスクで、気軽に行えますよね」

■東島アナ「緊張した時などにもよいのでしょうか」

■加藤「よいです。ツボには即効性があります。薬は飲んでから効くまで30~40分はかかってしまいますので、効くまでの間はツボを押すのがいいと思います」

■東島アナ「自律神経の乱れから引き起こされる不調は、はっきり症状を説明しづらい症状が多いですよね」

■加藤「そうですね。病院へ行くほどでもないけれど、調子が悪い。いわゆる不調ですね。自分で不調がわかるという時点で、おそらく自律神経が崩れていると思います。夜眠れなかったり、日中にぼーっとしてしまったり、昼と夜が逆転してしまうようなことが起こりがちな時期です」

■伊久美「それこそ、今日の私のように喉が不調になる時期でもありますよね」

■加藤「そうですね。春は乾燥しているので、喉と鼻はダメージを受けます。こういう時期は、自分の呼吸を閉じ込めるマスクの活用がおすすめです」

■伊久美「喉の調子が悪い私が聞くのもなんですが(笑)、寝る時もマスクをした方がよいですか」

■加藤「いや、苦しいから必要ないです。代わりにお部屋の湿度をコントロールしていただければよいと思います。湿度50~55%くらいに設定してください。もしくは、ぬれタオルを軽く絞って、部屋に干すのもよいですよ」

■東島アナ「ありがとうございます。まずは食事を意識して、そして合間に抹茶オーレを飲んで心を整え、お仕事中にはツボ押し、お部屋は加湿することがポイントですね。体の不調を感じたら、春だるが始まっているかもしれないので、みなさんご注意くださいね」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回も、 薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんをゲストにお迎えします。

加藤雅俊先生著書の最新刊。発売から1カ月で重版!大ヒット発売中

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。国内外を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やし、人物をテーマにした旅やウェルビーイング企画を、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは30年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/


●撮影/寿 友紀 

 
 

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