【韓国ドラマ】『愛の温度』ヤン・セジョン演じる年下男子が鉄壁年上女子の心を溶かす!純愛ラブストーリーを韓ドラマニアが徹底解説!
2024/11/07
2016年『浪漫ドクターキムサブ』でデビューした、癒し系イケメン俳優ヤン・セジョン。
兵役後の復帰作『イ・ドゥナ!』で再び人気に火が付き、2024年1月に開催された約4年ぶりの日本でのファンミーティングも大成功に終わりました。
そんな根強い人気を誇るヤン・セジョンが、演技賞を多数受賞し俳優としての地位を確かなものにした作品が『愛の温度』です。直球ストレートな言動で胸キュンさせる年下男子を好演しています。
韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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あらすじ:現実的な鉄壁年上女子が、直感的な年下男子にいきなり告白され…!?
脚本家になる夢を追い、大企業を辞めて脚本家アシスタントをしているヒョンス(ソ・ヒョンジン)。ある日、同じく脚本家志望の後輩ホンア(チョ・ボア)に誘われ参加したマラソン同好会で、シェフのジョンソン(ヤン・セジョン)に出会います。
途中で雨に打たれ、雨宿りをするヒョンスとジョンソン。すると出会ってまだ数時間、互いの名前も知らないというのに、ヒョンスはジョンソンに「付き合おう」と告白されます。
6歳も年下の男性からの突然の告白に、ヒョンスは「見下されている」と不快感を露わにし、キッパリとお断りするのでした…。
同じ町内に住んでいて、顔を合わせるようになったヒョンスとジョンソン。上手くいかないことばかりで落ちこむヒョンスは、ジョンソンとの時間に癒されるようになり、徐々に距離を近付けていく2人。
しかしそんな最中、ジョンソンは料理の勉強のためフランスに行くことになってしまいます。互いへの想いを抱えたまま離れ離れになった2人は、5年後に運命的な再会を果たすのですが…。
「愛は選択」だと考える現実的なヒョンスと、「愛は運命だ」と考える直感的なジョンソン。「愛の温度」が違う2人のラブストーリーは、どのような結末を迎えるのでしょうか。
見どころ:ストレートな年下男子か!?陰で支えてくれる大人男子か!?
見どころ1:ヤン・セジョン演じる年下男子ジョンソンのストレートな言動に、心射抜かれる!
会ったばかりのヒョンスに告白するジョンソン。「からかわれている」と感じたヒョンスは軽くあしらおうとしますが、ジョンソンは至って真面目。「惹かれるんだ」「本当に何も感じない?」と訴えるジョンソンの真っ直ぐな眼差しに、第一話からノックアウトです!
落ち込んで涙を流すヒョンスの手を取り、ダンスを踊って励ましたり、得意の料理でもてなしたり、ストレートに愛情表現するジョンソン。
しかし一度は交際を断られているヒョンスに対して、しつこくする訳でも強引にいく訳でもない、適切な配慮がそこにはあります。完璧すぎる年下男子!
そして5年後。フランス修行を終えて帰国したジョンソンは自分の店を構え、テレビ出演を機に「イケメンシェフ」と人気を集めます。従業員という守るべき家族ができ、料理だけではなく経営という責任を背負い、さらに大人になったジョンソンは、5年ぶりに再会したヒョンスにどんなアプローチをするのでしょうか!?
見どころ2:『キムサブ』の先輩後輩によるロマンス!ライバルにはキム・ジェウクという豪華キャスト!
主演を務めるヤン・セジョンとソ・ヒョンジンは2016年のドラマ『浪漫ドクターキムサブ』で共演しています。その時にはソ・ヒョンジンが先輩医師、ヤン・セジョンが後輩医師で、決して仲が良いとは言えない関係でした。
そんな2人が本作ではドキドキな純愛ロマンスを繰り広げる!ということだけでも期待が高まりますね。
そしてジョンソンの恋のライバルとなるパク・ジョンウ役には、『コーヒープリンス1号店』や『彼女の私生活』などで知られるキム・ジェウクが登場!制作会社の代表を務める若き実業家で、脚本家としてヒョンスをスカウト。ジョンソンの才能にも惚れ込み支援しています。
ヒョンスのことを一途に愛し支え続ける姿からは、大人の余裕・色気・包容力がダダ漏れ!しかし弟のように可愛がっているジョンソンもヒョンスを愛していると知り、苦悩することに…。
さらにヒョンスの後輩ホンアを演じるのは『九尾狐伝~不滅の愛~』や『この恋愛は不可抗力』などでヒロインを務めるなど、目覚ましい活躍を見せるチョ・ボアです。
豪華すぎるキャストがそれぞれ個性溢れるキャラクターを演じ、見応えたっぷりな人間ドラマを生み出しています。
見どころ3:小説が原作。愛に揺れ動く繊細な感情が美しい名セリフに。
本作の脚本は『ドクターズ〜愛する気持ち』や『青春の記録』なども手掛けたハ・ミョンヒ。彼女が初めて出版した『착한 스프는 전화를 받지 않는다(やさしいスープは電話に出ない)』という小説が原作です。
脚本家を目指し、現実的で理論的なヒョンスは弁が立ちますが、それに負けないぐらいジョンソンも口が達者。彼らのセリフには独特な言い回しも多く、とても文学的。記憶に残る名セリフがたくさん出てきます。
「キスに責任は必要ですか?」というジョンソンのセリフ。一見、遊び人な男性の言葉のようですが、重苦しく責任感に縛られて生きるジョンソンが「今日だけは23歳らしく生きたい」と、溢れる想いを止められずにヒョンスに伝えた言葉です。
その時の感情、これまでの人生で培った価値観、それぞれの信念など、強い想いが込められている一つ一つのセリフ。ぜひ注目しながら、あなたのお気に入りの一言を見つけてみてはいかがでしょうか。
筆者の感想:じっくり時間をかけて見てほしい、奥の深いラブストーリーでした。
魅力たっぷりな年下男子を演じたヤン・セジョンは、本作を機に「次世代ライジングスター」として日本でも注目を浴びるようになりました。また2017年SBS演技大賞と2018年百想芸術大賞では新人俳優賞を受賞しています。
年下男子らしい無邪気で可愛い笑顔や、時々見せる積極的な態度でキュンキュンさせてくれるのはもちろん!年下男子とは思えないほど誠実で思慮深い言動からは、頼りたくなる男らしさも感じられました。
そしてライバルとなるジョンウ役、キム・ジェウク!容姿・能力・財力、全てを持ち合わせているように見えるジョンウですが、実は孤独を抱えています。背中から漂う哀愁と、ちらりと垣間見える弱さに、「私がそばにいてあげたい」と思った女性も多いはず!もちろん筆者もその1人です。
心が通じかけたところで、別れを経験するヒョンスとジョンソン。お互いへの思いを抱えながら、5年という月日が流れます。5年という決して短くない時間で、互いの立場や環境にも変化がありました。そして一度別れを経験しているから、再会したとは言っても慎重にならざるを得ません。
作中に「人間は矛盾の塊よ」というヒョンスのセリフがありますが、まさにそんなそれぞれの「揺れ動く心情」を丁寧に映し出している本作。スピード感のある展開ではなく、リアルな日常を切り取るように描かれています。
ゆっくりと時間をかけ、揺れ動く心情とそこから生まれるセリフをじっくり受け取りながら、小説を読むように楽しんでいただきたい作品です。
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。