片付けは場を整えるだけでなく、心のデトックスに繋がる~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/10/28

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、ハースト婦人画報社やレタスクラブの編集部を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。32歳の長女一人

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●山本沙織 Saori Yamamoto
岐阜県出身。大学卒業後、保険会社を経て、1997年にベネッセコーポレーション入社。生活情報誌『サンキュ!』副編集長、書籍ムック部副編集長、姉妹誌、WEBサイト立ち上げ、『サンキュ!』や妊娠出産ブランド『たまひよ』のブランドマーケティング責任者を経験。通算20年以上、ママ向けメディアの編集やマーケティング、イベント事業に携わる。現在は『サンキュ!』編集長として活躍中。企業向けの講演、セミナーなど多数行う。プライベートでは中3と小4姉妹の母親でもある。https://39mag.benesse.ne.jp/library/


認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは『サンキュ!』の山本沙織 編集長です。「今回は“片付け”についてです。断捨離もそうですが、とても心理的な作業なのですよね。ミニマムな物と向き合い暮らしている読者のミニマリストの実感やアドバイスは、どれも心に響きました」(伊久美)

自分の行動パターンを振り返り書き出せば、本当に必要な物が見えてくる

■東島アナ「今回のゲストも、生活情報誌『サンキュ!』の編集長山本沙織さんです。テーマは、『サンキュ!』でもよく特集されている“片付け”についてです。片付け、掃除というのは、気になるかたは多いですよね」

■山本「仕事から帰ったら家の中がぐちゃぐちゃ、自分以外のだれかが引っかき回していて、物が多く散らかっていることにストレスを感じているかたが多いです。ですから片付けでも、物を整理する、捨てる、整える、断捨離といった切り口のテーマが、とても人気があります」

■伊久美「“物を減らすと心が満たされる”とか、家事と心が連携している企画も多いですね」


■山本「そうですね。物を片付ける=物との関係性を考え直すということだとよくいわれます。物との関係で自分の価値観や好きなものを確認し、自分自身と向き合うことになる。断捨離もそうですが、とても心理的な作業なのですよね」

■伊久美「そうなの。深いのよね~」

■東島アナ「だから、片付けは難しいのかもしれません。捨てるというのは大変なことだと思うのですが、なにかポイントはありますか」

■山本「『サンキュ!』10月号でも、ミニマムな物と向き合って暮らしている 5人の“ミニマリスト”たちの特集をしています。昔は物がたくさんあることが豊かだといわれていましたが、今は物が少ないほうが心は豊かになる!といわれています。特集では、ミニマリストたちが究極的に選んだ物や選び方などが紹介されています。例えば“どのようなものを減らしているのか”というところでは、“物の定数と定量で決める”という鉄則があります。取材に行くと、ホチキスや爪切りが5~6個も出てくる家があったりしますが、“ホチキスは2個まで”、“バッグは4個まで。10個も20個もあっても使いませんよね”という感じでスタメンの数を決める。あるいは数を決めにくい本などは、定めたスペースに入るだけと量を決めているそうです」

■伊久美「そうかぁ。とはいえ、どうしても物を捨てられない!というかたもいらっしゃいますよね。そういうかたでも特集を読むと、なにかヒントを得られそうでしょうか。“今日から捨てよう!”という気持ちになれそうですか」

■山本「いろんな人が、どうやって捨てているのかというプロセスも特集に書かれています。例えば“1日1捨て”とか」

■伊久美「それはよいですね! できそう」

■山本「なかなか捨てられなかったり、もったいないと思ってしまったり、ということがよくあるので、“1日1個だけ捨てる”とか、“今日はこの一角だけを整理する”というスモールステップから始めることを提案しています」

■東島アナ「ハードルが低いと取り組みやすいですね。特に洋服は、整理に悩むかたが多いと思うのですが…」

■山本「そうですね。ミニマリストの中には、洋服はレンタルにしているというかたや、ワンシーズン10着と決め、シーズン前に全部もっている服を出してオーディションするかたもいらっしゃいました」

■伊久美「わかる気がします。意外とたくさん服があっても、自分が着るものは決まっていますからね。“スタメンオーディション”はよいですね」

■山本「洋服は“今日明日着られるかどうか”というフィルターをかけるようにしているというミニマリストもいましたね。“一目ぼれして購入したけれど、明日これは着られない。いつかパーティーの時に着る”みたいな感じだと、結局着なかったりするのですよね 。ミニマリストたちは“自分の行動パターンを振り返り、書き出してみよう”と提案しています」

■伊久美「自分の行動パターンを書き出すのはよいですね。それを分析して捨て方を考えていくと、物の買い方や選び方も変わってきそう」

■東島アナ「つい、一目ぼれして買ってしまった経験が皆さんあると思いますが、必要な物を買う時に、思い出したほうがよいことはありますか」

■山本「あります! ミニマリストの座談会の中で、 “あったら便利に流されない”。“今、困っているかどうか”を考える”というのが出てきました。“あったら便利”というものが人生を豊かにしてくれることはあるのですが、“それを置く場所があるかどうかをセットで考える”ということでした」

■伊久美「確かに。“あったら便利は、なくてもよい”ということかもしれない…」

■山本「実は “イライラ、モヤモヤしていることの原因は、物が多いことだった”という話もありました。まず物を減らすことが重要なのですが、その過程で定数や定量を決めていても、詰め込んでしまうかたが結構多いのですが、それでは意味がない。重要なのは“余白”だったりする。余白がつくれなくてはみ出し、結果、散らかってしまうことになる。“なにも置いていない場所があるほうが、物事が効率的に回るから、常に余白というのをキーワードとして心がけていくことが大切”という結論でした」

■東島アナ「物の話ですが、人生のアドバイスのようにも聞こえてきます(笑)」

■伊久美「東島さん、すごく真剣な顔つきで人生のアドバイスとして受け止めていた感じでしたね(笑)」

■東島アナ「“余白かぁ”と、心にしみました(笑)。お伺いしたいことがどんどん出てきそうですが、今回お話しした内容は『サンキュ!』10月号に掲載されていますので、気になったかたはチェックしてみてくださいね」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

発売中の『サンキュ!』11月号は、豪華付録「2025年家計簿手帳」がついています!!!

●次回は、薬剤師で漢方カウンセラーの大久保愛さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にニッポン放送でオンエア。お聴き逃しのかたは『radiko』のタイムフリー機能で、放送1週間後までお聴きになれます。

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

 
 

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