最近の軽自動車は、高級車並みともいえる質感と、安全に快適な運転ができる機能性が向上していることをご存じですか?日産サクラは、軽自動車のコンパクトなボディに最新の電動技術を搭載した軽のEV車です。環境に優しいドライブと快適な乗り心地を兼ね備えた新しい車の選択肢のひとつ。そのサクラについて、サンキュ!STYLE取材班のマミがレポートします。
軽のイメージを超える安定感ある走り
軽の電気自動車(EV車)「日産サクラ」は、すべてのEV車の中でNO.1の販売台数を獲得しています。EV購入者の3人に1人がサクラを選んでいるのだそう。なぜこんなに支持されているのかを、実際に試乗して確かめてみました。
サクラのすごさを実感したのは「細い坂道」や「高速道路」を走っているとき。
細い坂道では、アクセルを少し踏み込むだけでスムーズに動き出し、ストレスのない感じでした。また、ハンドル操作も軽快で、狭い道での小回りがきくため、曲がり角やカーブも安心してクリアできます。
高速道路では、合流時に軽自動車とは思えない力強い加速を実感。流れる車の列にスムーズに入れるため緊張感が少なく、余裕を持って運転できます。また、バッテリーの重みのおかげで車体がフラつかず、安定感と安心感がありました。
運転のしやすさは軽のイメージを超えていて、軽自動車に乗っていることを忘れさせてくれる走りです。
高級感のある内装と便利なラゲッジ
内装は、モダンで洗練された雰囲気。ハンドルやダッシュボードには上質感のある素材が使われており、見た目にも手触りにもなめらかさが際立っています。
全体的に落ち着いたカラーリングと質感の高い素材が組み合わさり、乗車時に「少し特別な時間」を演出してくれます。日常使いはもちろん、家族や友人を乗せても誇れる空間だと感じました。
軽自動車でありながら、空間の工夫により広さを感じさせてくれるのもサクラの魅力のひとつ。後部座席にも余裕があり、窮屈な感じがありません。
ラゲッジルームの大きさも十分で、食材のまとめ買い時に重宝する感じです。前後のスライド機能も備わっており、ラゲッジを広げることも可能。さらに、スライド操作は片手でもできて便利です。片手に荷物をもっていても降ろさず動かせるから、とてもラク。
荷物を乗せないときは座席を下げて、後部も広く使うこともできます。また、背もたれを前に倒し、後部をほぼフラットの状態にすることも。大きな荷物があるときも、後ろを広く使いたいときも、どちらにも対応してくれます。
サクラは補助金の対象車
気になるのは費用になるかもしれませんが、電気自動車は補助金の対象で、サクラの購入には国や自治体の補助金が適応されます。
国からの補助金が55万円、自治体からの補助金が70万円(東京都の場合)、さらにエコカー減税が加わり、1,265,600円の優遇も可能です。※補助金は自治体により異なり、補助金制度の組み合わせができます。詳しくは、お住いの自治体でお調べください。
さらに、ランニングコストは、軽ガソリン車に比べ、5年間で約30万円お得です(燃料費・税金・メンテナンス費)。
日産はEV車で社会を変えようとしている
サクラの性能開発と評価を担当した、日産オートモーティブテクノロジー車両実験部の永井暁さんのお話もうかがいました。永井さんは、かつてはGT-RやフェアレディZなどを担当され、現行のデイズ以降すべての日産軽を担当されたかたです。
車をただの移動手段と考えるなら、電動化は家電屋さんがやったっていい。でも、そうではありません。エンジン車を長年扱ってきた、車を知り尽くした開発の人たちが、電気自動車の開発をするのに意味がある。と永井さんは言います。これまで培った「走る喜び」や「安全性」といった自動車の本質的な価値を、電動化の時代でも引き継ぎ、さらに進化させる使命を担っています。日産は、自動車のDNAを守りながら環境に配慮し、電気自動車を通して社会を変えようとしています。
そのうえで、サクラは、見た目、乗り心地、運転中に感じる一瞬一瞬の動きの伝わり方、すべてが計算し尽くされている、まるで「小さい高級車」だと感じています。そう永井さんは話してくれました。
「日産サクラ」で軽自動車の概念が変わる
これまでは、軽自動車は、機能や性能、デザインなどが普通自動車と比較するとシンプルになってしまうイメージがありました。しかし、サクラの場合はそうではありません。従来の軽自動車にはなかった駐車サポートやプロパイロット機能も搭載。実際に、サクラを選んだかたは、軽自動車からの乗り換えだけでなく、普通自動車からあえてサクラを購入する、指名買いも多いのだとか。
安心感やデザインの素敵さはもちろん、運転時の快適性が日産の高い技術で再現されたサクラ。軽自動車の手軽さと電気自動車の快適性がうまく融合した「サクラだから乗りたい」と思わせてくれる車だと実感しました。
執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 マミ
1976年生まれで小学生と大学生の母。主婦歴20年以上で、これまでのライフスタイルを見直しているところです。元家政婦の経歴を活かし、サンキュ!STYLEにて家事に関する記事などを執筆中。