暑苦しくても気分さっぱり!難読漢字「心太」はなんて読む?

暑苦しくても気分さっぱり!難読漢字「心太」はなんて読む?

2024/07/29

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

暑苦しくても気分さっぱり!難読漢字「心太」はなんて読む?

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「心」に「太」で「心太」。文字面だけをみると、人の性格をあらわしているような言葉です。

気が強い人や怖いものしらずの人をさすような言葉かな、などと思った人もいるのではないでしょうか。

辞書には確かに「大胆なこと」という意味ものっていますが、古い使いかたなのでほとんど見かけませんね。現在よく使う意味での読みをあててほしいのです。

見当がつかないと思うので、1つだけヒントを。食べものです。暑い季節には特に人気ですよ。

さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。














正解は……

暑苦しくても気分さっぱり!難読漢字「心太」はなんて読む?

正解は「ところてん」でした!

見た目にも涼しげなところてん。ツルっとした口あたりやひんやりとした食感が気分をさっぱりとさっせてくれますよね。

麺類や細いこんにゃくにも似ていますが、原料はテングサという海草です。

日に干して乾燥させたテングサを煮て、こしてできた煮汁を冷やし固めて細く切ったもの(ところてん突き棒という道具まで存在します)がところてん。

「心太」はもともと「こころぶと」と読まれており、テングサの異称でした。

さらに古い時代には「凝藻葉(こるもは)」と呼ばれていたそう。凝固する海草、の意味ですね。

少しずつ変化して「こころぶと」になり、さらに少しずつ音が変わって「ところてん」になったのではないかと推測されています。

夏の季語でもあるところてん。地方によって食べかたが違うのをご存じでしょうか。酢じょう油をかけて食べるのは、関東や東北の食べかたです。

私は幼いころ近畿地方に住んでおり、そこでは黒蜜をかけるのが一般的でした。関東に来て、違いに驚いた記憶があります。

ほかにも三杯酢やだし汁などを使う地方もあるようです。同じ食材でも、地方によって味つけが大きく異なるのは面白いですね。

というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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