「ぶちねこ」とも読めるけど、違う読み方もあります…難読漢字「斑猫」はなんて読む?
2024/09/12
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「斑」と「猫」で「斑猫」。「斑」のほうは読める人と読めない人にわかれそうですが、「猫」は単独ならほとんどの人が読めますよね。訓読みで「ねこ」です。
ということは、ねこやネコ科動物関係の言葉なのでしょうか。少し変わった毛色の猫っぽい動物とか……?
何のヒントにもなりませんが、個人的にはこれがすごく好きです。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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正解は……
正解は「はんみょう」でした!
そもそも、「はんみょう」が何のことだかまったくわからないという人もいるかもしれませんね。わりと身近にいる昆虫で、コウチュウ目の1種です。
ナミハンミョウ(ハンミョウ)が特に美しいものとされています。緑、赤、藍色、白などの色彩が複雑に組み合わさった光沢のある体の色は、昆虫界の宝石といっても過言ではないくらいです。
2cm程度しかなく見つけづらいのが難点ですが、わりと簡単に探す方法があります。
アリなどを捕まえて食べるため普段は地面を歩き回っていて、人が近づくと飛び立つのです。ところが、高く飛ぶのではなく地面の近くを低空飛行し、数m先で着地。近づくと同様の動きをくりかえします。
この少しずつ逃げる様子がまるで道案内するようだということで、「道教え」「道しるべ」などとも呼ばれます。
「斑猫」の漢字ですが、「斑」は「まだら」という意味で音読みでは「ハン」。「猫」は音読みで「ミョウ」とも読めます。当て字ですね。
中国では「斑蝥」と書き、「まだら模様の牙を持つ虫」くらいの意味。ただ、日本にこの言葉が入ってくるとき、字だけでなく種類も微妙に変わってしまったのだとか。
「まだらねこ」とは読めないのか、という意見も出てきそうですね。調べたところ、「ぶちねこ」と読むことは可能なようです。そのまま「まだら模様の猫」という意味ですよ。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。