プロが解説!子どもといっしょに楽しめるおすすめ簡単アウトドア料理
2018/06/17
アウトドア料理と言えばBBQ。そんな定番以外にも、外で簡単に作れる料理はたくさんあります。しかも、外で食べると、何でもとびっきりおいしく感じるから不思議。子どもといっしょに楽しめる、アウトドアクッキングのおすすめレシピを専門家に教えてもらいました。
「ちょっと追加」するだけでBBQの定番料理をもっと美味しく!
アウトドアナビゲーターの渡部郁子です。地元のママ友たちと一緒に、アウトドア料理を楽しむ「そとごはん」イベントを不定期で開催しています。キャンプと言えばBBQ。肉と野菜を焼いて、〆は焼きそば。そんな定番メニューではなく、もっと子どもが食べやすくて、ママも作るのが楽しくなる、しかも簡単で、外で食べるからおいしい、そんな料理を毎回考え、話し合い、開発しています。
全国様々なキャンプ場、バーベキュー場に行く中で、最近は、機材も食材も手ぶらでOKというキャンプ場が増えてきましたし、食材にこだわるバーベキュー場も増えてきました。そういうメニューにちょっとだけ追加して楽しめるような、簡単料理をご紹介します。
ダッヂオーブンを使ってみる
アウトドアグッズの中でも定番中の定番「ダッヂオーブン」を使うと、どんな料理もおいしく仕上がります。圧力鍋のような効果で肉や野菜を柔らかく仕上げたり、オーブンとしてパンやピザを焼いたり、煮込み料理を長い時間保温してくれるスグレモノ。しかも、火加減を気にせず放っておいても大丈夫なので、家では面倒な時間がかかる鳥の丸焼き料理なども簡単にできます。
【レシピ】ダッヂオーブンで煮込みトマトパスタ
<材料(4人分)>
・トマト缶 1個
・玉ねぎ 1個
・にんにく 1かけ
・豚のひき肉 200g
・パスタ(フジッリ)200g
・オリーブオイル
・塩
・洋風スープの素(あれば)
にんにくと玉ねぎをみじんぎり。油を敷いて、にんにくを炒めたら玉ねぎを入れて、しんなりしたら肉を加えて炒める。トマト缶を加えたら、缶1杯と同量の水を加えて、塩または洋風調味料を入れて、パスタを入れてパスタの茹で時間程度煮込んで完成。最後に塩で味を調えます。
小さな子どもでも、おいしく野菜をたっぷり食べられる、簡単メニューです。パスタを入れずに水の量を調節してスープにしたり、煮詰めてごはんにかけたりしてもおいしい。子どもには、玉ねぎの皮をむいてもらったり、トマト缶、水、パスタを加えたりするところを手伝ってもらうなど、一緒に取り組めます。
レンタル品の揃っているキャンプ場、BBQ場なら必ずあるダッヂオーブン。まずは簡単な料理からお試しで使ってみてください。
ホットサンドメーカーでホットサンドづくり
ホットサンドメーカーは、アウトドア料理グッズの中でも人気ですが、家庭でも使えるので、一つあると楽しみが広がります。ホットサンドメーカーで焼いたパンのおいしいこと。ぜひ試してみてください。
【レシピ】片面1分ずつ焼くだけのホットサンド
<材料 1人分>
・食パン 2枚
・キュウリ、ハム、チーズなどはさむもの(お好みで)
ホットサンドメーカーに、食パンをセットし、はさむものをお好みで乗せる。ホットサンドメーカーをセットして、片面1分ずつ火にかける。一度開けて、焼き加減を見る。完成。
子どもにはトッピングを手伝ってもらい、ホットサンドメーカーを火にかけるときは一緒に注意深く取り組みましょう。少しでも気を抜くと、あっという間にこげます。
ちなみに、ホットサンド以外にポップコーンを作ったりもできます。できたてのほんのり温かいポップコーンは、アウトドアイベントでいつも人気です。
蓋つきグリルを試してみる
最近、アウトドア用グリルで増えている「蓋つき」タイプ。料理の幅が広がることから、キャンプ場やバーベキュー場のレンタル備品としても増えています。特に、グランピングを謳っているサイトには必ずセットになっているので、「蓋つき」ならではの魅力を味わってみてください。
【レシピ】味玉とチーズとソーセージの燻製
<材料>
味玉 適量
チーズ 適量
ソーセージ 適量
スモーク用チップ
アルミホイル
アルミホイルで器をつくり、スモーク用チップを入れてグリルの火元に置く。食材を網に乗せて蓋をする。(チーズはアルミの上に置く)5~10分で完成。
通常のスモークより短時間なので、香りは少々弱め。だから子どもでも食べやすいです。飴色になったチーズや玉子が、お酒のつまみによく合います。
家でもアウトドア料理を楽しもう!
ダッヂオーブンとホットサンドメーカーは、家でも活躍します。遊び心のあるアウトドアグッズを日常に取り入れることで、いつもの料理も楽しくなるかもしれません。ただし、ダッヂオーブンは、家で使うなら小さめサイズ、外で使うなら大きめサイズがいいので、購入するときはよく検討してくださいね。きっと、その検討する時間も、とても楽しい時間になると思いますよ。
蓋つきグリルは、通常のBBQグリルより大型で重いものが多いので、家で保管するのが難しい場合はキャンプ場のレンタルなどを利用するのがおすすめです。一度使うとやみつきになるでしょう。
◆監修・執筆/渡部郁子
アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ。JFNラジオ「JOYFUL LIFE」ほか、山と温泉と音楽をテーマに「人生を豊かにする情報」を様々なメディアで発信中。子どもにやさしい温泉や山、フェス情報など、子どもといっしょに楽しむアウトドアスタイルを提案しています。