SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。人々が安定して暮らしていくために定められた、2030年までに達成すべき具体的な目標を指します。サンキュ!読者の皆さんも、SDGsについて耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
最新トレンドや社会問題について調査するサンキュ!STYLE取材班が、最新のSDGs情報をご紹介する連載「39SDGs WeeklyNews」。今回は、サンキュ!STYLE取材班の丸山希がお届けします。

- Topic1.こしあんの皮を使ったあずきのおやつが新発売!
- Topic2.ホテルが食事や打ち水、うちわなどで地球にやさしいエコな涼を提供
- Topic3.消費者・生産者どちらもハッピーな野菜サブスクが全国9県に拡大!
- 明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
Topic1.こしあんの皮を使ったあずきのおやつが新発売!
加工の過程でどうしても出てしまう廃棄物。そこに着目したのが1803年創業、京都に本店を構える「亀屋良長」です。亀屋良長では、こしあんを作る際に出る小豆の皮を使ったお菓子「焼きあづき」を販売しています。焼きあづきは、百貨店のバイヤーから「エコをテーマにしたお菓子を作ってほしい」という声で生まれた商品で、これまでは廃棄していた小豆の皮に着目して誕生しました。
小豆の皮を乾燥させ、ぼうろ生地に混ぜて焼いたオートミールクッキーのような口あたりで、表面にまぶされた和三盆により上品な甘さに仕上がっているのが特徴。なお、小豆の皮には食物繊維が豊富に含まれることから、健康を意識した層にもおすすめの商品です。
また、カカオ豆の殻を使った「焼きカカオ」も姉妹商品として登場しており、殻のパリッとした食感とカカオのフルーティーさがマッチしています。
いずれも亀屋良長本店やジェイアール京都伊勢丹店のほか、公式オンラインサイトなどで購入可能です。
Topic2.ホテルが食事や打ち水、うちわなどで地球にやさしいエコな涼を提供
ホテルグランヴィア大阪とホテルヴィスキオ大阪の2店舗にて、2025年6月5日から8月31日までの期間、「JR西日本ホテルズ 2025年夏のSDGs Month」が実施されます。今回の取り組みでは、主に7つの取り組みを行います。
地産地消の推進として、大阪のお米を使った「冷やし茶粥」を朝食ブッフェで提供。地元の食材を使うことで輸送に関わるエネルギーの削減に貢献するほか、冷たい料理で体の中から涼めます。チェックインの時間帯にはホテルのロビーに冷たいウェルカムドリンクを用意。火照った体をクールダウンしてくれます。
そのほかにも、珈琲抽出後の粉を骨組みの一部に利用したサスティナブルうちわを配布。ホテルヴィスキオ大阪では、7月7日のクールアース・デーに合わせて打ち水を実施します。暑い夏を体の中と外の両方から涼を考えられた催しで、気持ちまで涼しくなりそうですね。
Topic3.消費者・生産者どちらもハッピーな野菜サブスクが全国9県に拡大!
月定額で畑の野菜を収穫し放題のサブスク「はたけビュッフェ」を展開する株式会社ノーティストが、2025年7月から9県(準備中を含めると10県)にサービス拡大することを発表しました。このサービスは、同社代表取締役の松本氏が現役の農業者であり農業系ユーチューバーであることをきっかけに生まれたもの。農家がECサイトを運営するにはコストがかかり継続することが難しく経営状況が悪化しがちです。そこで地産地消型の「はたけビュッフェ」へ事業を舵切り。
消費者にとっては月定額で野菜を収穫し放題というメリットがあり、農家にとっては収穫から出荷までの労働時間を削減できるメリットがあります。消費者が畑に関わることで、農業の関係人口の増加も狙います。
7月からオープンする農園は、栃木県真岡市の「まんまる農園」と福井県越前市の「たいら農園」の2つです。すでにオープンしている農園の中には、新規募集を停止している人気の農園もあります。同社は1市町村1収穫農園を目指して、これからもさまざまな働きかけを続けていきます。
明日がちょっといいミライに!今日のワンステップ
SDGsと聞くと「ちょっとむずかしそう…」「自分には関係ない」と感じてしまいませんか?実はそんなことないんです!取り組みやすいこともたくさんあります。今週筆者が調べてみたことをご紹介します。
農地活用の方法はあるの?
野菜のサブスクというサービスを初めて知り、以前仕事で聞いた、農家の担い手がおらず放置された畑が増えているという話を思い出しました。そこで農地活用について調べてみました。
駐車場や賃貸住宅など転用することもできますが、今回は農地として使える方法をピックアップ!
・第三者に農地を貸す
・農地バンクの利用
・市民農園を開く
この3つはいずれも農地として活用する方法で、農地バンクは中間に専門機関が入るため安心して利用できそうです。私が住んでいる地域は住宅街ですが、地域の畑を区画に分けて何人かでシェアして借りている友人もいます。これらのサービスを利用したら畑に興味がある一般層にも届きやすいと思いました。
■執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 丸山希
14歳と12歳、7歳の母、最近はお家の片づけや収納に悩みながらも家事育児に奮闘中。節約、貯金に関する記事も執筆中。