お墓まいりはいつ行くべき?ふさわしい時期、避けたいタイミングを解説

2018/07/27

「お彼岸やお盆にお墓まいりに行けないから、それ以外の日でいつ行ったらいい?」「お彼岸やお盆以外に行かなくてもいいの?」。お墓まいりにふさわしい時期や時間帯など、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに教えてもらいました。

おさえておきたい基本のお墓まいりの日

お墓まいりの日は、昔から下記のような時期がいいとされています。

●命日(祥月命日)
故人が亡くなった同じ月日のことです。命日は毎年1日あるということです。

●月命日
故人が亡くなった日のことです。10日に亡くなった場合、毎月10日が月命日となり1年に12回もあります。そのため、毎月お墓まいりをしなければならないということではありません。

●お盆
お盆の時期は、亡くなったご先祖さまが家に帰ってきます。ご先祖さまの霊をお迎えする前にお墓の掃除をして、故人を迎える「入り盆」とあの世に送る「送り盆」の日にお墓まいりをします。宗派や地域によって回数は違いますが、一番お墓に行く機会が多くなる時期と言えそうですね。

●お彼岸
「春分の日」を中日とした1週間が春のお彼岸、「秋分の日」を中日とした1週間が秋のお彼岸。お彼岸はあの世とこの世の間が一番近くなるので、ご先祖様を供養できると言われています。お墓まいりには、それぞれの中日に行く人が多いですが、お彼岸の間はいつ行ってもいいでしょう。お寺によっては、お彼岸の間「彼岸会」という法要を営んでいて、そこで読経やご法話などが行われています。ぜひお墓まいりの前に、お寺に立ち寄りたいものです。

●年末年始
年末の掃除と同じように、お墓の掃除を行うためお墓まいりをするお家もあります。また、お正月に一年の無事を祈るためお墓まいりするところも。お正月も「年神さま」として、ご先祖さまが子孫の幸せを願うため帰ってくると言われていますから、お墓まいりするのにふさわしい時期ですね。

上記は、あくまでも基本の時期です。一般的にはいつでも思い立ったときにいつでもお墓まいりするのがいいのです。

お墓まいりをする時間は何時ごろがいい?

昔から一般的に、午前中に行くのが良いとされています。これは、ご先祖さまを敬う気持ちを第一優先にする考えから。ご先祖さまを後回しにするなんてとんでもないですからね! でも、お昼になっちゃったから行けないと考えるよりは、午前過ぎても行ける時間に行くので大丈夫です。

夕方以降は避けた方が無難

お墓まいりに避けたい時期はありませんが、避けたほうがいい時間帯はあります。それは、夕方以降です。昔から夕方は悪いものが出やすく取り憑かれやすい時間帯と言われています。

お墓は外灯なども少なく暗いですから、足元が見えにくく危険でもあります。さらに、お墓のある霊園や墓地は人気のないところにあることが多いですから、安全面からしても当然のことですね。

遠方でなかなかお墓まいりに行けない場合

お墓でおまいりすることだけが供養ではありません。遠方のお墓のある方向へ手を合わせるだけでも供養できます。また、お墓の近くに住んでいる親戚にお願いする、お墓まいりの掃除やおまいりしてくれるお墓の代行サービスを利用する手もあります。他人に頼む罪悪感を持つ方もいるようですが、お墓の手入れやおまいりができないままでいるよりはいいのではないでしょうか。さらに、思い切ってお墓の引っ越しや永代供養など方法はいくつかありますので、お寺や霊園に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

お墓まいりの時期はいろいろありますが、その時期に必ずしも行かなければいけないということでもありません。その時期でなくても、結婚、受験合格、出産など、ご先祖さまに報告したいことがあるときなど、お墓まいりに行き墓前に報告するのもいいことですね。


教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運営に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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