これで安心!結婚式の受付係の事前準備、式当日の流れ、ご祝儀の管理などを全解説!

2019/01/23

友達などの結婚式で受付をお願いされたときのマナーや心得、仕事内容などを、冠婚葬祭アドバイザーの中山みゆきさんに教えてもらいました。

受付の役目と仕事内容は?

受付の人は、結婚式に招待されたかたがたが初めて接する両家の代表です。受付は、案内係りも兼ねる場合も多いので、トイレ、控え室、更衣室、クローク、化粧室など会場の設備や場所を確認することも忘れないようにします。

また、主賓や来賓でご親族に知らせる人がいる場合は、事前に確認しておきます。新郎新婦がスピーチや余興などをお願いしている人も、取り次ぐ場合を考えて事前に招待客の名簿をチェックしておきます。

受付開始のどれくらい前に会場へ行くの?

当日は、早めに着くようにします。受付が開宴のだいたい30分前から始まりますので、それよりも30分早く、打ち合わせを考えると少なくとも1時間前には到着しておくようにしましょう。早めに到着して、服装やお化粧を整えるためです。

また、招待客名簿に目を通したり、会場内のトイレや控え室の場所の確認をしておきます。特に頼まれていない場合は、持ち物はないですが、自分がふだん使い慣れているペン、付箋やマーカーなどを持って行ってもいいでしょう。

受付にふさわしい服装は

受付は招待客が初めて接する両家の代表ですから、まずは清潔感のある装いを心がけましょう。地味すぎず、派手すぎず、好感が持てる服装、そして動きやすい服がいいですね。ただし、胸もとの開きすぎた服はNG。

髪の毛は長ければ、ハーフアップですっきりさせます。手もとを見られるので、ネイルも清潔感、好感度があるものがよいでしょう。男性はブラックスーツ、グレーやネイビーのダークスーツなどにします。

式当日の具体的な仕事と手順

結婚式の受付は新郎側2名、新婦側2名など、計4名が一般的な人数。新郎側新婦側と招待客を分けて受付をする場合が多いからです。2名で受付の仕事をする場合は、主にご祝儀を受け取る係と案内・誘導をする係とに分けましょう。芳名帳への記帳と名簿(リスト)のチェック、お車代を渡す人のチェックも大切な仕事です。

【具体的な手順】
1.招待客が受付に現れたら、必ず立って一礼します。招待客から祝福の言葉を受けたら「本日はお忙しいなか、ありがとうございます」と丁寧にお礼をします。

2.芳名帳に記入してもらいます。芳名帳を招待客に差し出すか、指をそろえて手のひらを上にして芳名帳を指し、「恐れ入りますが、こちらにご署名願います」と言います。芳名帳には、名前と住所を記入してもらいます。

3.ご祝儀を手渡されたら、両手で受け取って名前を確認し、専用の受皿に入れておきます。

4.席次表などがある場合はそれを渡して、控え室を案内し、開宴まで待ってもらいます。「開宴までもうしばらくお待ちください、控え室は○○になっております」と案内します。

もし時間までに招待客が全員そろわない場合は、会場の係の人に連絡して指示に従います。

大切なご祝儀の管理はどうする?

盗難など、ご祝儀を狙った事件などもありますので注意が必要です。どんなことがあっても、お金のそばを離れてはいけません。トイレや急な呼び出しなどであっても、必ず交代できるようにし、誰かが受付に残るようにします。開宴時間になったら、お祝い金と芳名帳を専用の袋(封のできるものがよい)に入れて、事前に決めておいた会計係に渡します。会計係の人の顔も事前に確認しておきましょう。

そのほか、結婚式の受付で気をつけること

会場に到着後は、新郎・新婦の親族控え室へ行きあいさつをしに行きましょう。「本日はおめでとうございます。受付を務めさせていただく○○です。よろしくお願い致します」と述べます。

受付の仕事をしているときは、私語は厳禁です。受付の最中、久しぶりに知り合いに会ったからといって、ついついおしゃべりしないように。また自分の祝儀を忘れずに持っていくこと。いつも笑顔を忘れずに対応しましょう。

まとめ

両家の大切なご祝儀を預かる受付は、結婚式当日に招待客と最初にあいさつを交わす、言わば両家それぞれの代表のような存在。きちんとした心構えで、身だしなみはもちろん、いろいろなことに気を回せるようにしたいですね。

教えてくれたのは・・・中山みゆきさん
冠婚葬祭アドバイザー。All Aboutで冠婚葬祭サイトの運用に携わる。現在は、その知識を生かして冠婚葬祭関連のアドバイス活動を重ね、「思いやり」の心を大切にした情報を発信中。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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