ベビーシッターを仕事にしたい!必要な資格・スキルについて解説
2018/10/30
「子どもとかかわるのが好き」「忙しいママたちの手助けをしたい」。そんな思いを抱いている人には、ベビーシッターの仕事が向いているかもしれません。社会的ニーズもどんどん高まっているので、この先長く働き続けることも可能! 少しでも興味を持っていたら、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。
ベビーシッターに資格は必要?
今のところ、ベビーシッターという職業には「保育士」や「幼稚園教諭」のような公的な資格は必要ではありません。実際に、特に資格を持たない大学生や主婦が、パート・アルバイトという形でベビーシッターをしているケースもたくさん。
とはいっても、保護者が出かけている間に小さな子どもを見守るのは、とても責任ある仕事。子どもの行動や発達に関する専門知識や、対応の仕方を知っておくことは、ベビーシッターの仕事をするうえで大切です。
民間の団体にはベビーシッターとしての知識・スキルを持つ証明となる認定資格を発行しているところもあるので、本格的に仕事としてやっていきたいと考えている人は取得しておくといいでしょう。
認定ベビーシッター
民間の認定資格はいくつかありますが、業界でも広く知られているものの1つが、全国保育サービス協会による「認定ベビーシッター」です。
資格を取得する方法は次の2通り。
(1)協会が実施している研修会を受講・修了して、試験に合格する。
(2)協会指定の養成学校で、保育士資格取得のための科目のほかに、「在宅保育」に関する科目を学び、単位を取得して卒業をする。
「(2)」の学校に通う方法は時間もお金もかかるため、30〜40代ママがチャレンジするなら、「(1)」の研修会に参加して試験合格をめざすほうが近道と言えそうです。
受験資格、取得にかかる費用は?
【認定ベビーシッター資格試験】
・受験資格・・・・・・認定試験を受験する人は、次の条件をすべて満たしている必要があります。
(1)満18歳以上
(2)協会主催の研修会を受講し修了している
(3)ベビーシッターの実務経験がある(※)
※ 実務経験とは、ベビーシッター派遣会社などに所属したうえで、仕事としてベビーシッターをしたことがあるということ(時間は問われません)。そのほか、ファミリー・サポート・センター事業や保育ママ(家庭的保育事業)なども該当します。
・ 試験日程・・・・・・年に1回、全国3カ所(東京・大阪・福岡)で実施されます。
・ 受験費用・・・・・・1万1330円
・ 取得にかかる期間など・・・・・・研修会は年に1回、全国5カ所で開催。全3日間の日程で行われ、費用は基本的になし。
取得後はベビーシッターとして活躍できる!
ベビーシッターとして実際に働き始めるには、ベビーシッター派遣を行う会社に登録をするのが一般的。資格が必須となる職業ではありませんが、会社によっては、認定資格がないと採用してもらえないケースもあるので、やはり資格の取得は有利に働くといえそうです。
正社員として採用を行うところもありますが、多くは派遣社員やパート・アルバイトという形となり、1000〜2000円程度の時給が設定されます。もちろん、個人のスキルや経験値によって時給アップの可能性も! 自分の都合やライフスタイルに合わせて働き方を調整しやすいので、少しずつキャリアを積んでいけるといいですね。
まとめ
ベビーシッターは、保育所のように大勢の子どもを相手にするのではなく、各家庭の子どもにマンツーマンでかかわる仕事。子ども一人一人に合った遊びや対応ができる柔軟性も求められるでしょう。
子育て中、または経験のある30〜40代ママは、数多くいるベビーシッターのなかでも特に重宝されるはず。さらに認定資格があれば利用者からも信頼され、自信を持って仕事に取り組むことができますよ!
文/有馬未央(KIRA KIRA)
構成:サンキュ!編集部
※記事の内容は2018年9月時点のものです
※記事内でご紹介しているリンク先は、削除される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
参考文献・参考サイト
『これから目指す人・働く人のための 保育の仕事がわかる本』田代和美編著 日本実業出版社