介護福祉士は主婦におすすめの資格?取得する方法、活躍の場などを解説

2018/11/09

高齢化社会に伴い、介護の仕事をする人も増えてきました。今後、介護の仕事に就きたいと思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな人たちのために、介護福祉系の国家資格である介護福祉士についてわかりやすく説明します。

介護福祉士は国家資格

介護福祉士は介護福祉系の資格のなかで唯一、国家資格です。合格すると国に認められた介護職ということになり、介護について専門的な技術や知識を持っている人として評価されます。就職・転職に有利に働き、将来的にも安定した雇用に結びつくでしょう。もちろん、全国どこでも通用する一生ものの資格です。

資格を生かして活躍している人の声

【サンキュ!ブロガー西郷美穂子さん】介護福祉士
現在はケアマネをしていますが、この資格は13年前に取得しました。介護現場で3年実務経験がある事が受験の条件でした。出産後でしたが、国家資格で年に一度しか試験がなく、今年受けないとしばらく子育てに追われて、身についた技術も忘れてしまうと思いその年に受けました。3ヶ月の赤ちゃんを連れて大学にいき受験した思い出の資格です(笑)。

●実際の実務…働く場所により具体的内容も大きく変わります。介護現場で、直接お年寄りのケアをする事が基本です。排泄介助、食事、入浴介助、その他一人一人に合わせた生活のサポートをするお仕事です。

●この資格を取得してよかったこと……人生最後の時間。そこに寄り添える仕事なんてなかなかないと思います。 一人一人の方の人生、楽しみを一緒に共有し、時には辛い事や悲しい事、ご家族様と一緒に乗り越える事ができた時。私を幸せにしてくれる素晴らしい仕事だと思っています。

●取得期間……実務経験3年と自宅学習3ヶ月 (現在は実務経験3年と実務者研修が必須)

●取得にかかった費用……本屋さんで問題集など購入。1万円程度
受験料 1万2000円くらいだったかと。

●収入…収入も働く場所により全然違うと思います。私は当時一般的パートの時給より300円ほど高かったと思います。

資格はどうやって取るの?

資格を取得するには、大きく分けて2つの方法があります。

【厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業する】
厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業すると、無試験で介護福祉士の資格が取得できます。

【3年以上介護等の業務に従事し、介護福祉士国家試験に合格する】
介護の仕事で3年以上の実務経験に加え、実務者研修を修了すると介護福祉士国家試験を受験することができます。そして、合格すると資格を取得できます。

※2022年以降は、国家試験に合格しなければ資格を取得できなくなります。

養成施設と国家試験、どちらの取得方法がいい?   

厚生労働大臣が指定した介護福祉士の養成施設では知識や技術の基礎をしっかり習得することができます。同じ志を持つ仲間と出会えることもプラスになるでしょう。ただ、通学は約2年間、夜間通学では約3年拘束され、もちろん費用もかかります。

費用の面からは、試験を受けて資格を取得するほうをおすすめします。経済的に難しい人や通学の時間が取れない人は、とにかく介護の世界に飛び込み、実務経験を積みながら勉強して国家試験をめざすのもいいでしょう。

受験資格、試験日程、費用など

試験は年1 回、実施されます。

【介護福祉士国家試験】
・受験資格……介護福祉士養成施設(2年以上)を卒業したかた、介護福祉士養成施設(1年以上)を卒業したかた、3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)介護等の業務に従事したかたで、実務者研修を修了したかた

※上記のほか、受験資格はまだあります。詳しくは、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページを参照してください。

・試験日程……年1回 第1次試験の筆記試験は1月下旬、第2次試験の実技試験は3月上旬に実施

・試験内容……筆記試験、実技試験  

・受験料……1万5300円

資格取得後、活躍する場所は?

介護福祉士は福祉に関する専門知識と医学的な介護技術を身につけ、寝たきりや認知症の高齢者などの介護を施設や自宅で支援する専門家です。具体的には、入浴や排泄、食事などの身のまわりの世話をしながら、できるだけ自立した生活を送れるようサポートします。家族のかたにも介護の指導を行います。

介護福祉士の資格を持っていると、ヘルパーの仕事だけではなく、チームリーダーや管理職の仕事も任されることがあるでしょう。

働く場所は個人宅、施設は特別養護老人ホーム、老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、医療機関など幅広くあります。

まとめ

日本の高齢者の割合は今後ますます増加することが予測されています。高齢者福祉施設の増設が求められ、同時にそこで働く人材も必要不可欠。福祉関係の知識、栄養学、心理学、医学一般の知識を持つ介護福祉士の資格保持者は、よりいっそう社会に必要とされるでしょう。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)
※記事の内容は2018年9月時点のものです
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※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

参考文献・参考サイト

「介護福祉士まるごとガイド」日本介護福祉士会監修 ミネルヴァ書房刊

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