【改めて老後2,000万円問題を考える】超高齢社会を生きる私たちにできること
2024/04/05
現役で医療ソーシャルワーカーとして勤務、サンキュ!STYLEライターのYOuです。
社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家資格を持っています。
冒頭の通り、私は医療ソーシャルワーカーとして現役で勤務しており、毎日のように、たくさんの人のご相談を承っています。
今回は【改めて老後2,000万円問題を考える】超高齢社会を生きる私たちにできることについてお話しさせていただきます。
老後のお金とは
一般的に、定年退職は65歳と言われており、65歳からは年金を納めている人は、老齢年金を受け取ることができます。
年金額は国民年金の場合は満額で795,000円であり、月々に換算すると約66,000円。
厚生年金の方は、厚生年金分が上乗せになりますが、それでも月々15万円程度で生活していくことができるかどうか、本当に現実的でシビアな世界です。
高齢に伴い避けられない問題、それは病気
高齢に伴い避けられない問題として、1番大きな問題としてはやはり病気です。
個人的に医療機関で働くなかで感じているのは、70歳超えると今まで持病を持っていなかった方でも、グッと病気を抱える方が多くなります。
腰痛や膝関節痛をはじめとし、肺炎や骨折、脳梗塞など、さまざまな病気と付き合っていくこととなります。
病気に伴い、必ず考えなくてはいけないのが、生活とお金です。
生活面としては、今までと同じ生活が送れるのか、住環境として例えば階段昇降ができるのか、万が一、人の手を借りながら生活する必要が出てきたら、考えることは多岐に渡ります。
そしてなにより、生活を送るにあたってお金のことは必然的についてまわります。
介護が必要になれば、必要な介護サービス費の算出、受診や入院が必要になれば、医療費に入院費がかかります。
中には家で生活したくても生活できない身体状況や社会的背景がある場合、自宅以外で生活することも視野に入れる必要が出てきます。
施設に入るお金ってどのくらい?
自宅で生活ができなくなった場合、どこで過ごせばいいのか。
まず思いつくのはそう、老人ホームと言われる施設だと思います。
施設にも実はいろいろと種類があり、公的な特別養護老人ホームに介護老人保健施設、民間の介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅など、まるで呪文ですよね。
それぞれの施設の特徴については、また次の機会にお話しさせていただくとして、比較的早く入居することができ、長期的に入所ができるのは、民間の有料老人ホームです。
実際に日々の業務内の相談のなかでも、ほぼ毎日お話しするくらい、ニーズとしては高いのが現状。
そのなかでも、「そもそも施設入所したら概ね毎月幾ら掛かるの?」というのがほぼ聞かれる質問であり、私は『施設の対応可能なサービスにもよるけれども、都内でアクセスがいいところを考え、施設費に介護サービス費、医療費などを踏まえると、月々30万円以上から、と思っていただけると』とお伝えしています。
例え、年金が月15万円支給されたとしても、毎月半額は預貯金を切り崩さなくてはいけないと思うと、やはり老後とお金の問題は切っても切り離せない問題だと実感しています。
超高齢社会の未来を生きる私たちができること
これから超高齢社会の未来への進んでいく私たちができること、それは『少しでも健康で生活できるように身体を維持して、できる限り貯金を進めておく』ことだと思っています。
適度に運動し不調を感じたら早めに受診すること、歯の健康を保つこと、そして細々と老後も考え貯金していくこと、意外と難しいものですね。
老後2,000万円問題は2,000万円では足りない問題だと私は思っており、少しでも安心して生活していけるよう、過ごしていきたいと思います。
◆この記事を書いたのは・・・YOu
現役で医療ソーシャルワーカーとして勤務するフルタイムワーママ。5歳と3歳の子育て中。
延べ2,000人以上の医療福祉相談実績あり。
医療や介護に加え、マイホーム購入や時短からフルタイムへ転職、日々の節約や作り置きなど、幅広く情報発信しています。
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