今からでも間に合う!人気料理人・笠原将弘さんに教わるフライパンでできる簡単&本格派おせち
2018/12/26
「手作りしてみたい!」と思いつつ、なかなか手が出せないのが「おせち料理」。大掃除やお正月準備など忙しく過ごしているうちに、「今からじゃ間に合わない!」とあきらめてしまってはいませんか?
そこでおすすめするのが、人気料理人・笠原将弘さんが提案する簡単「おせち」。特別な道具は必要なし。フライパンでできるから、今からでも充分間に合います! お正月の食卓を華やかに彩る、とっておきのレシピを大公開します!
手軽に作れて子どもも喜ぶ「食べきりおせち」が大注目!
「家族への願いを込めたり、好きなものを入れたり。家庭のおせちは、家族の喜ぶ顔を考えて作ることが一番大切だと思います」と語るのは、日本料理店『賛否両論』(東京・恵比寿)店主・笠原将弘さん。
「おせち料理」というと、「何日もかけて作る」「料理や品数に決まりごとがある」など、何かとハードルが高いイメージがありますが、実は「こうしなければならない」というルールなんてないのだそうです。だからこそ、全部の料理を一から手作りしたり、無理する必要もなし。市販品を上手に取り入れるのもポイントです。「黒豆など、時間がかかる上に失敗しやすいものは、市販品に頼っていいと思います。紅白のかまぼこを色違いに並べるだけでもお正月らしくなります」(笠原将弘さん)。
「おせち料理」は家族で食べる1年で最初の食事。無理をせずに家族が笑顔で食卓を囲むことを目指しましょう。
フライパンで簡単! 笠原流・簡単絶品おせち
道具はいつも使い慣れたフライパンでOK。特別な準備がいらない、笠原さんおすすめの簡単レシピをご紹介します。子どもにも食べやすい、おかずにもなる工夫がいっぱい。平成最後のお正月を手作りおせちで迎えましょう。
焼き手羽先と白菜の酢漬け
材料(4人分)
鶏手羽先……8本 白菜……1/6個 塩……適量 赤唐辛子……2本
A(酢150mℓ 砂糖40g しょうゆ大さじ1)
1
白菜は葉と茎に切り分ける。葉はせん切りに、茎は長さ5cmの拍子切りにして塩少々をふって塩もみし、しっかり水を絞る。鶏肉は関節から切り落とす。
2
フライパンに鶏肉を並べて塩少々をふり、中火で焼く。両面を返しながら、中まで火を通し、取り出す。
3
ボウルに、水150mℓ、Aを混ぜ合わせ、白菜、鶏肉、種を取った赤唐辛子を入れる。ラップで落としぶたをし、冷蔵室で半日以上漬ける。
※冒頭の写真のように、鶏肉と白菜を分けて盛り付けると、よりボリュームが出ます。
サーモンと干ししいたけの照り焼き
材料(4人分)
鮭……1さく(250g) 干ししいたけ……8枚 薄力粉……少々 サラダ油……大さじ2 粉山椒……少々
A(酒、みりん各50mℓ しょうゆ20mℓ)
1
鮭は一口大のそぎ切りにし、薄力粉をまぶす。干ししいたけは水につけて戻し、石づきは切り落とす。
2
フライパンにサラダ油を敷き、鮭、しいたけを入れて中火にかけ、両面を焼く。鮭にこんがり焼き色がついたら余分な脂を拭き取り、Aを加えて煮詰める。器に盛り、山椒をふる。
きんぴら田作り
材料(4人分)
ごぼう……100g にんじん……100g れんこん……100g ごまめ……50g 白いりごま……大さじ1 一味唐辛子……少々 ごま油……大さじ2
A(酒60mℓ しょうゆ40mℓ 砂糖20g)
1
ごぼう、にんじんはせん切りにする。れんこんは薄切りにする。
2
フライパンを中火で熱し、ごまめを入れて乾煎りして一度取り出す。
3
2のフライパンをさっと拭き、ごま油を入れて中火にかける。1を加えて炒め、しんなりしたら2を戻し入れる。全体を炒め合わせ、Aを加えて煮からめる。全体がなじんだら、白いりごま、一味唐辛子を加えてざっくり混ぜる。
カステラ海老玉子
材料(4人分)
卵……4個 はんぺん……110g えび……50g サラダ油……少々
A(みりん60mℓ 砂糖30g 塩小さじ1/2)
1
えびは殻をむいて背わたを取り、粗く刻む。ミキサーに卵を入れ、はんぺんをちぎって入れる。Aを加えてミキサーにかけ、なじんだらえびを加える。ふたたびミキサーにかけ、なめらかにする。
2
小さいフライパン(または卵焼き器)にサラダ油を薄く敷き、1を半量流し入れる。弱火にしてふたをし、ふっくらと焼いて取り出す。同様に残りも焼く。食べやすく切って器に盛る。
※冒頭の写真のように、焼きたてを巻くと伊達巻風になります。
調理/笠原将弘(賛否両論) 撮影/木村拓(東京料理写真) スタイリスト/阿部まゆこ 構成・文/田久晶子
雑誌『サンキュ!』に掲載された笠原将弘さんの連載が1冊の本になって好評発売中!! おせち料理のほか、年末年始におすすめのごちそうもいっぱい。
『僕の和食、思い出の味 伝えたい味』
定価:本体¥1200+税