夕ごはんのおかずをべんとうに活用すれば、朝の準備がぐんとラクに!冷めてもおいしい味つけや彩りの工夫で、栄養バランスや見た目も◎。手軽で便利な8つのレシピをご紹介します。詰め方のコツも要チェック!

うま塩豆苗豆腐つくね
●材料(4人分)
豚ひき肉…400g
絹ごし豆腐(小)…1丁(200g)
豆苗…1パック(正味100g)
[A]
溶き卵…1個分(50g)
おろししょうが、片栗粉…各大さじ1
塩…小さじ1
サラダ油…大さじ1/2
レモン…適量
●作り方
(1)下ごしらえをする
豆腐はペーパータオルで包み、同じ重さ程度の重しをのせて約10分おいて水きりする。豆苗は長さ1cmに切る。
(2)たねを作ってまとめる
ボウルにひき肉、豆腐、[A]を入れ、粘りが出るまで練り混ぜる。豆苗を加え、なじむまでさらに練り混ぜる。16等分にして、小判形に整える。
(3)焼く
フライパンに油を中火で熱し、(2)を並べ入れる。約2分焼いてこんがりとしたら返し、ふたをして弱火で約4分蒸し焼きにする。器に盛りつけ、レモンを添える。
(熱量285kcal、塩分1.5g)調理時間:30分
梅わかめはさみとんカツ
●材料(4人分)
豚ロース薄切り肉…12枚(250g)
カットわかめ(乾燥)…20g
梅干し(塩分7%)…4個(正味40g)
さつまいも…1本(250g)
ころもの材料
薄力粉、溶き卵、パン粉…各適量
揚げ油…適量
塩、こしょう
●作り方
(1)下ごしらえをする
わかめはたっぷりの水に約5分浸してもどし、水けを絞る(全量で150g)。梅干しは種を除いて粗くたたく。さつまいもはよく洗い、皮つきのまま厚さ1cmの半月切りにする。
(2)はさんでころもをつける
豚肉、梅肉1/8量(5g)、わかめ1/8量(約18g)、豚肉、梅肉1/8量(5g)、わかめ1/8量(約18g)、豚肉の順に重ねる。縁を押さえてくっつけ、全体を手でなじませる。計4個作り、塩小さじ1/2、こしょう少々をふる。薄力粉、溶き卵、パン粉の順にころもをつける。
(3)揚げる
フライパンに油を2cmほど注いで低温(160℃)に熱し、さつまいもを入れる。ときどき返しながら約4分揚げ、油をきって塩少々をふる。続いて(2)を入れる。ときどき返しながら約6分揚げ、油をきる。食べやすく切って、器に盛りつけ、さつまいもを添える。
(熱量395kcal、塩分1.8g)調理時間:40分
●POINT
1 豚肉に(端約1cmは空けて)梅肉を塗って
2 わかめをのせ
3 豚肉をのせる
これをもう1回繰り返して、端を押さえてくっつける。とんカツ1個につき薄切り肉3枚を使う。
焼きキャベツとチキンのハニーマスタードステーキ
●材料(4人分)
鶏もも肉(小)…4枚(800g)
キャベツ(大)…1/2個(600g)
薄力粉…適量
オリーブ油…小さじ2
[A(混ぜ合わせる)]
しょうゆ、酒、はちみつ、粒マスタード…各大さじ2
塩、こしょう
●作り方
(1)下ごしらえをする
キャベツはしんをつけたまま8等分のくし形切りにする。鶏肉は塩小さじ2/3、こしょう少々をふって薄力粉を薄くまぶす。
(2)キャベツを焼く
フライパンにオリーブ油小さじ1を中火で熱し、キャベツを切り口を下にして並べ入れる。軽く押さえながら約3分焼き、焼き色がついたら返し、ふたをして弱火で約5分蒸し焼きにする。器に盛りつけて塩少々をふる。
(3)鶏肉を焼く
(2)のフライパンにオリーブ油小さじ1をたして中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして並べ入れ、約5分焼く。こんがりとした焼き色がついたら返し、ふたをして弱火で約5分蒸し焼きにする。フライパンの余分な脂をペーパータオルで拭き、[A]を加える。強めの中火にして照りよくからめ、(2)の器に盛りつける。
(熱量437kcal、塩分2.7g)調理時間:25分
●POINT
べんとうに持っていくときは、食べやすく切ってから温め直す。たれがご飯にしみるとおいしいので、のっけべんとうにするのがおすすめ。
ベーコンと青梗菜のガーリック炒め
●材料(4人分)
ベーコン(ブロック)…150g
青梗菜…2株(300g)
新玉ねぎ…1個(200g)
にんにく(薄切り)…2かけ
オリーブ油…大さじ1/2
塩、こしょう
●作り方
(1)切る
ベーコンは幅1cmの棒状に切る。青梗菜は葉を1枚ずつはがして一口大に切り、軸と葉に分けておく。玉ねぎは縦半分に切り、横に幅1cmに切る。
(2)炒める
フライパンにオリーブ油、にんにくを入れて中火で熱し、青梗菜の軸と玉ねぎを入れて炒める。約3分炒めてしんなりとしたらベーコンを加えてさっと炒める。青梗菜の葉、塩小さじ2/3、こしょう少々を加えてさっと炒め合わせる。
(熱量192kcal、塩分1.6g)調理時間:10分
●POINT
べんとうに入れるときには、温め直してからペーパータオルにのせて汁けをきりながらさます。卵焼きをたせばバランスのよいべんとうに。
鮭のヨーグルトみそ漬け
●材料(4人分)
鮭の切り身…4切れ(320g)
ブロッコリー…1個(300g)
[A(混ぜ合わせる)]
プレーンヨーグルト(無糖)…大さじ3
みそ…大さじ2
塩…小さじ1/4
サラダ油…小さじ1
塩
●作り方
(1)みそ漬けにする
鮭に[A]を塗り広げ、ラップで包んで30分以上、できれば一晩漬ける。
(2)ブロッコリーをゆでる
ブロッコリーは小房に分け、茎は皮を厚めにむいて厚さ1cmの輪切りにする。たっぷりの熱湯にブロッコリーを入れ、強火で約3分ゆでる。ざるに上げて塩小さじ1/4をふり、水けをきる。
(3)焼く
(1)の鮭の[A]をこそげ取る。フライパンに油を中火で熱し、鮭を入れて約2分焼いて、こんがりとした焼き色がついたら返し、弱火で約4分焼く。器に盛り、(2)のブロッコリーを添える。
(熱量152kcal、塩分1.5g)調理時間:15分
*調理時間に鮭を漬ける時間は含みません。
MEMO
ほかの切り身魚で同様に作ってもおいしい!
●POINT
べんとうにするときは、のり弁に。鮭を切らずに盛りつけられるから作るのも詰めるのもラク~にできる!
白身魚といんげんのチーズ春巻き
●材料(4人分)
めかじきの切り身…4~5切れ(400g)
さやいんげん…30本(約250g)
スライスチーズ…5枚
春巻きの皮…10枚
のり(薄力粉大さじ1/2を水大さじ1/2で溶いたもの)
揚げ油…適量
塩、こしょう
●作り方
(1)下ごしらえをする
めかじきは幅1cmの棒状に切って20本とり(短いものは2切れで1本分とする)、塩小さじ1/2、こしょう少々をふる。さやいんげんはへたを切り落とす。スライスチーズは半分に切り、1切れずつ3等分に折りたたむ。
(2)巻く
春巻きの皮の角を手前にしてまな板にのせ、めかじきの1/10量(2本)、さやいんげん3本、スライスチーズ1切れをのせる。手前からひと巻きし、両端を内側に折りたたんで巻き、巻き終わりにのりをつけて留める。
(3)揚げる
フライパンに油を入れて中温(170℃)に熱し、(2)を入れる。ときどき返しながら約6分揚げ、油をきる。
(熱量485kcal、塩分1.9g)調理時間:25分
MEMO
ほかの切り身魚で同様に作ってもおいしい!
●POINT
べんとうに持っていくときは、べんとう箱の大きさに合わせて食べやすく切ってから温める。天板にアルミホイルを敷いてのせ、低めの温度設定にしたオーブントースター(600W)で5分を目安に焼く。
カレーさばそぼろの3色丼
●材料(4人分)
温かいご飯…どんぶり4杯分
さば水煮缶(缶汁をきる)…2缶(400g)
卵…4個
貝割れ菜…1/2パック
サラダ油…大さじ1/2
[A]
カレー粉…小さじ2
しょうゆ…大さじ4
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
[B]
砂糖…大さじ3
塩…ふたつまみ
●作り方
(1)卵そぼろを作る
卵は溶きほぐし、[B]を混ぜる。フライパンに卵液を入れて中火で熱し(油はひかない)、菜箸4本を使って細かくほぐしながらいり、取り出す。
(2)さばそぼろを作る
(1)のフライパンに油を中火で熱し、さばを入れ、ほぐしながら炒める。約2分炒めて、細かくほぐれて汁けがとんだら、[A]を加えて炒める。
(3)盛りつける
器にご飯を盛り、(1)、(2)、貝割れ菜をのせる。
(熱量616kcal、塩分4.0g)調理時間:20分
MEMO
カレーさばそぼろは冷蔵室で3~4日保存可能
●POINT
貝割れ菜をゆで野菜のおかずに換えて3色そぼろべんとうに。写真はブロッコリーのゆかり昆布あえに換えた例。
グリーンピースとブロッコリーのペンネ
●材料(4人分)
ペンネ…250g
グリーンピース(さやから出したもの)…200g
ブロッコリー(大)…1個(350g)
ロースハム…6枚
オリーブ油…大さじ4
塩
●作り方
(1)切る
ブロッコリーは小房に分け、茎は皮を厚めにむいて粗みじん切りにする。ハムは横半分に切って、縦に幅1cmに切る。
(2)ゆでる
鍋にたっぷりの熱湯を沸かして1%の塩(湯3Lに対し30g)を入れ、ペンネ、グリーンピース、ブロッコリーを入れ、ペンネの表示時間どおりにゆでる。途中、ゆで汁100mlを取り分ける。
(3)あえる
ゆで上がったら火を止め、ペンネ、グリーンピース、ブロッコリーをざるに上げて湯をきる。鍋に戻し入れ、ハム、オリーブ油、塩少々、取り分けたゆで汁を加え、ブロッコリーをくずしながら手早く混ぜ合わせる。
(熱量442kcal、塩分1.7g)調理時間:25分
●POINT
アルミ製のカップに入れてマヨネーズを線状に絞り出し、オーブントースター(1000W)でこんがりした焼き色がつくまで約5分焼き、べんとうの副菜に。
<教えてくれた人>
市瀬悦子さん
料理研究家。身近な食材でできる、作りやすい家庭料理を提案。家族の胃袋をガッチリつかむご飯の進むレシピが大人気!
<この特集のレシピについて>
・特に表記のない限り、野菜はよく洗い、根元、へた、筋を除くなど下ごしらえをしてから調理してください。
・鶏肉は水けを拭いて余分な脂を除いてから、魚は水けを拭いてから調理してください。
・はちみつは1歳未満の乳児に与えないでください。
・フライパンは、特に表記がない限り、直径28cmのものを使用しています。
・電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。
・IHクッキングヒーターをご使用の場合、揚げものをするときは、各メーカーが指定する油量を必ず守って調理してください。詳しくは取扱説明書をご覧ください。
・気温の高い時季はべんとうが傷みやすいので注意してください。気温25℃以上の日には生野菜を避け、肉、魚、卵類にきちんと火を通すことをおすすめします。
※熱量、塩分はそれぞれ1人分で表示しています。
※塩分の摂取量の成人1人当たりの1日の目安は、男性は7.5g未満、女性は6.5g未満です。
参照:『サンキュ!』2025年5・6月合併号「べんとうにも使えるおかず」より。掲載している情報は2025年3月現在のものです。調理/市瀬悦子 撮影/野口健志 熱量・塩分計算/本城美智子 構成・文/春日井富喜 編集/サンキュ!編集部