引っ越しの挨拶とマナー|タイミングや挨拶の範囲、おすすめの手土産と費用も紹介

2019/02/20

新居での新しい生活がスタート。これから心地よく暮らしていくためには、ご近所のかたかだとのおつきあいも大切にしたいですね。まずは、引っ越しの挨拶が大事。いつ挨拶に行くのがいいか、どんな手土産を持って行ったらいいかなど、暮らしスタイリストの河野真希さんに教えてもらいました。

引っ越しの挨拶はどのタイミングがいい?

引っ越しの挨拶回りは、引っ越しが終わってからよりも、引っ越し作業の前にしたほうがいいです。引っ越し当日はトラックの出入りや駐車で迷惑をかけたり、荷物の搬入などで騒音が発生したりします。引っ越しの日を伝え、上記のような迷惑がかかるかもしれないことを先に断っておくことをおすすめします。

まだ言うことを聞けない小さな子どもがいる場合や、鳴き声などで迷惑をかけそうなペットがいる場合も、そのことを話しておいたほうがいいでしょう。

また、引っ越しが夜にかかってしまう可能性がある場合は、その旨も伝えておきましょう。

引っ越し前に挨拶に行けなかったら?

引っ越し先が遠かったり、引っ越し準備で忙しかったり、引っ越し前に挨拶に行けないこともありますね。この場合は、引っ越し後できるだけ早く挨拶回りをしたいものです。相手とのタイミングが合わないこともありますが、遅くとも1週間以内には挨拶をすませましょう。

時間は何時ころがいい?

朝の忙しい時間を避け、昼間、もしくは夕方早めの時間に行きましょう。日中が不在の場合は、休日に行くか、夜に行くかですが、夜は遅くとも20時までをめどにしたいものです。

挨拶はだれが行く?

できれば、家族みんなで挨拶に行くのがベストです。みんなそろって行くのが難しいのであれば、行ける人だけでも大丈夫。小さい子どもがいる場合は、一緒に連れて行き「ご迷惑をおかけするかもしれません」と、年齢なども伝えておくと印象がよくなります。

ペットがいる場合はペットの種類や鳴き声を出す可能性があること、また夜遅く帰って来る家族がいることなども伝えておくといいでしょう。前もって聞いているのといないのとでは大きな差があります。今後、トラブルを避けるためにも、挨拶はきちんとしておきたいものです。

引っ越しの挨拶をする範囲は?

戸建ての場合は、昔から言われているのが「向こう三軒両隣」。これは、向かい側3軒と左右の2軒になりますが、裏にも家がある場合はそちらの2軒にも挨拶しておきたいものです。

マンションの場合は、生活音が響いたりすることを考慮して、「上下左右」のかたに挨拶しましょう。管理人さんがいる場合は、そちらへも忘れずに。賃貸住宅で、近くに大家さんが住んでいる場合も、挨拶しておきましょう。

自治会への挨拶が必要かは、その地域によって異なります。戸建ての持ち家の場合は近所のかたに聞いてみるといいでしょう。賃貸物件の場合は大家さん、管理人さん、不動産会社の人などに聞くといいですね。

何度行っても不在のときはどうする?

引っ越してきた旨を書いたメモを手土産と一緒にポストに投かんします。メモには、どこに引っ越してきたか、名前、挨拶文などを書きます。

こちら側が迷惑をかけそうなことも添えておきましょう(小さい子どもがいる、ピアノなど楽器を弾く人がいる、ペットを飼っているなど)。

どんな手土産がいい?費用は?

まず、価格帯は500円から1000円程度で。あまり高価な物にすると、かえって気をつかわせてしまいます。

お菓子、タオル、日用品などがよく使われる手土産になります。お菓子は生ものや日もちのしない物は避けましょう。日用品は、洗濯洗剤や柔軟剤などは日ごろ使う物が決まっていることが多いので、避けたほうが無難です。最近では、ゴミ袋やペーパータオル、高級ティッシュ、入浴剤、プリペイドカードなどが人気のようです。

旧居の挨拶回りはしたほうがいい?

短期間しか住まなかった、近所づきあいがあまりなかった場合はしないという人もいますが、基本的には挨拶をしたほうがいいでしょう。

近所でおつきあいのあったかたがた、大家さん、管理人さんにちょっとした手土産とともに、今までのお礼を伝えます。また、引っ越し当日に迷惑をかけそうなかたがたには、ひと言言い添えておくと印象がいいでしょう。引っ越しの前日くらいまでに挨拶しておきます。

まとめ

新しい場所でご近所とのトラブルを避け、気持ちよく暮らしていくには、最初の挨拶が肝心です。第一印象をよくしておくことは、とても大切なことです。マナーを守って、きちんと挨拶をしたいものです。


教えてくれたのは・・・河野真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしをつくる、始めるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。「料理教室つづくらす食堂」主宰。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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