親子で行ける秘湯はいかが? 子どもと一緒にいけるおすすめの秘湯6選

2019/10/01

暑さが落ち着つき、温泉が恋しくなってくる季節になりました。そこで今回は、温泉ソムリエとして活動する渡部郁子さんに、子どもと一緒に行ける秘湯を紹介してもらいました。

秘湯に行く際に気をつけるべきポイントと合わせて紹介!

温泉ソムリエとして活動している中で、「子どもと一緒に温泉に行くなら、どんな温泉がいいでしょうか」という声をたくさんいただきます。子どもの年齢や性格、一緒に行く家族、どんな温泉を求めているのかによって、紹介する温泉はさまざまです。

今回は、特別な思い出になる「秘湯」をご紹介します。特に、小学生ぐらいの子どもが一緒に楽しめる温泉を選んでみました。秘湯に行く際に気をつけるべきポイントと合わせてご紹介しまので、気になる温泉があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

秘湯を楽しむポイント1:アクセスに注意

山奥など交通の便があまりよくない場所にあり、訪れる人が少ない、知る人ぞ知る温泉、というニュアンスを持つ温泉が、秘湯と呼ばれています。車がないとアクセスが難しい場所が多く、冬は雪深くなる場所も多いため、目的地までの移動には十分気をつけてください。

秘湯を楽しむポイント2:設備・持ち物に注意

秘湯と呼ばれる場所に行く際は、脱衣所があるかどうか、水着やタオルの必要があるかなどを確認しましょう。脱衣所があっても、露天で寒さが厳しい場所などもあります。混浴の場合は、水着の着用が認められている場所や、バスタオルを巻いて入る場合もあるので、事前に確認し、準備してから出かけましょう。

秘湯を楽しむポイント3:天候に注意

自然環境による変化が大きい場所では、天候により入れなくなる温泉もあります。写真は、数日前の大雨による増水で、川の温泉が閉鎖されたときのもの。天候による閉鎖以外にも、冬季閉鎖など期間限定の温泉もありますので、行く前には温泉の状況を確認しましょう。

秘湯を楽しむポイント4:自然環境に配慮

秘湯は「体を洗いに行くところ」というよりも、「体を温め、温泉成分を堪能するところ」です。シャンプーや石けんを持ち込んで、ゴシゴシと泡だらけになって洗うことは控え、「かけ湯」でしっかり体の汚れを落としてから入りましょう。

秘湯を楽しむポイント5:宿泊か、立ち寄りか

宿泊施設の温泉で、宿泊者が少ない昼間の時間帯に、立ち寄りで利用することができる温泉があります。立ち寄りなら、明るい時間に温泉を楽しめるのでおすすめです。

子ども一緒にいけるおすすめの秘湯6選

ここからは、親子で楽しめる秘湯をご紹介します。

八重九重の湯(青森県)

十和田八幡平国立公園内、奥入瀬渓流沿いに位置する「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の宿泊者限定の混浴秘湯。4月から11月までの期間限定で利用できます。送迎があり、タオルや湯あみ着などが用意されているので、混浴初心者にも利用しやすい秘湯です。

貝掛温泉(新潟県)

湯沢から苗場方面に向かった奥湯沢の一軒宿。昔から「目薬の湯」として知られる、ぬる湯が魅力の温泉で、熱いお風呂が苦手な子どもでも気持ちよく入れます。露天風呂からは、季節ごとに自然の美しさを感じることが。11時から14時のランチタイムのみ、日帰り入浴が可能です。

宝川山荘(群馬県)

最大200畳、延べ面積470畳という、大きな露天風呂が魅力の温泉。川沿いに3つの混浴露天風呂と、1つの女性専用露天風呂を備え、雄大な自然と一体感を感じながら温泉を楽しむことができます。混浴なので、家族が一緒にゆったりと入れます。湯あみ着が付き、タオルレンタルがあり、日帰りの立ち寄り湯が可能です。

北温泉旅館(栃木県)

奥那須の湯治場として古くから知られる温泉宿。映画「テルマエ・ロマエ」に登場する温泉のロケ地としても有名です。露天の温泉プールは水着で楽しむ親子に人気。日帰りの立ち寄り湯が可能ですよ。

秋山郷 切明温泉(長野県)

川沿いから湧き出す高温の温泉を、川の湯とあわせて適温にする「マイ温泉」づくりが人気の温泉です。宿にも温泉はありますが、日中は川遊びをしながら、マイ温泉づくりを楽しめます。スコップは宿で借りることができるので、宿泊と合わせての利用がおすすめです。

湯の山温泉 希望荘(三重県)

旅館のロビーから温泉のある本館までの移動に、ケーブルカーを利用するのが楽しい温泉宿。立ち寄りも可能で、見晴らしのいい露天風呂のほか、中学生以上ならラドン浴などさまざまな温泉入浴体験が可能。御在所岳の観光とあわせた立ち寄りがおすすめ。

気になる秘湯があれば、ぜひチャレンジを!

広大な露天風呂や、水着で混浴を楽しむ温泉など、いつもの「入浴」とはひと味違う温泉体験ができる秘湯をご紹介しました。川を掘る温泉や、ケーブルカーに乗る温泉などは、ほかにも全国にいくつかあります。気になる秘湯があれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


◆監修・執筆/アウトドアナビゲーター・温泉ソムリエ 渡部郁子
JFNラジオ「JOYFUL LIFE」ほか、山と温泉と音楽をテーマに様々なメディアで情報を発信中。子どもにやさしい温泉や山、フェス情報など、子どもといっしょに楽しむアウトドアスタイルを提案している。

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