親目線、子ども目線の【不登校体験談】私を救ってくれた父親の言葉
2019/08/27
もし自分の子どもが不登校になったら、どうしたらよいのか……。学生時代に不登校を経験した方や、不登校の子を持つママに話を聞きました。
体験談1:私、実は不登校でした
高校1年で不登校になった私を救ってくれた父親の言葉
入学した高校は第一志望でしたし不登校になった理由は自分でもわかりません。ですが、学校に行くととじ込められているような気持ちになり、教室は息苦しく、授業中も机に突っ伏して泣く日々でした。
このやり場のない気持ちが変わるきっかけになったのは、父に「高校を中退したい」と伝えたこと。反対するかと思いきや、父は「やめていいよ。その気になれば、学校も仕事もどうにでもなるから。君なら大丈夫」と言ってくれました。そう言われたら気持ちがとてもラクになり、行ったり休んだりの繰り返しではありましたが、高校を卒業できました。
(サンキュ!トップブロガー Hさん)
逃げ場を与えてくれた両親に今でも感謝
我が家は千葉県に別荘を持っていて、私が高校、弟が中学に進学するタイミングで、大学生の兄を横浜の自宅に残して両親とともに転居しました。すると入学した高校で、人生初のイジメに遭って……。
半年はなんとか頑張りましたが、もう限界。母に「もう学校に行きたくない」と言うと、母は「いいよ」とひと言。その後、両親と相談し、横浜の公立高校の編入試験を受けて合格。高1の3学期からは、兄と横浜で暮らしました。「逃げ場なんていくらでもあるし、環境だってどうにでも変えられる」と教えてくれた両親には、今も感謝しています。
(サンキュ!ブロガー Fさん)
体験談2:うちの子、実は不登校でした
ひとりで抱え込んでいた息子があとでこぼした 〝ささいな理由〞
高2の1月から、朝、家を出ても、途中で引き返してくるようになった長男。その後すぐに不登校になりました。学校に行かない理由を話さないし、そもそも不登校になるようなキャラではなかったので、当時は私も大混乱。
でも3月中ごろ、担任の先生から「単位がたりるから3年に進級できるよ」と電話をもらうと、突然学校に行けるように。実は提出すべきリポートが追いついておらず、もうダメだ、とひとりで抱え込んでいたのだとか。長男が学校に行けたときは、うれし泣きしました。今は高校を卒業し、製図の専門学校に通っています。
(サンキュ!ブロガー Hさん)
プロに相談したことで娘は少しずつ復学できるように
小3の夏休み明けから「おなかが痛い」「気持ち悪い」と毎朝言うようになった娘。その後、「学校に行きたいけど行けない」と不登校になりました。私が仕事を始めたのが原因?と自分を責めたりしましたが、明確な原因はわからず、落ち込みました。
そんな折、学校のスクールカウンセラーに相談。同時にかかりつけの小児科にも通い始めると、娘は〝起立性調節障害〞と診断されました。つらいときには漢方薬と吐き気止めをのみ
つつ、12月からは徐々に通えるように。小4の今、月曜は不安感が強いようで親子登校することもありますが、毎日登校しています。
(サンキュ!ブロガー Kさん)
参照:『サンキュ!』9月号「14歳の僕は、学校に行かないことにした」より。掲載している情報は19年7月現在のものです。
構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
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