100円で毎日の炊飯が圧倒的にラクになる「米とぎ器」って知ってる?
2020/02/20
サンキュ!STYLEライターで、オウチゴハン研究家のはっとりみどりです。これまで飲食店のメニュー開発や食品メーカーのレシピ企画をしてきた調理師です。
主婦として毎日ごはんをつくっていますが、100円ショップに行くとついつい気になるのがキッチングッズ。欠かせない定番のキッチンアイテムはもちろん、どうやって使うのか興味深々の新作グッズもずらり。
今回はそんなキッチングッズの中から最近わが家で大活躍の商品をご紹介します。
正直不要だと思っていた「米とぎグッズ」
今回紹介する100円均一グッズは『なるほど米とぎ』。
その名の通り米とぎに使用するものです。米を研ぐためのグッズの存在は知っていたものの、正直「米とぎは手でできるしな……」と、これまではスルーしてきた商品。しかし、年齢を重ねて冬の手荒れが厳しくなった今、はじめて使って、便利かも!と感じるようになりました。
『なるほど米とぎ』の構造は?
先端はポリエチレン(合成樹脂の一種)で、立体的な花びらのような形状。この部分で米を研ぎます。本体部分の固くて軽い、ポリプロピレン(プラスティック素材)に比べて、ややソフトな素材です。
取り外しが可能な構造なので、中の空洞部分の洗浄もしやすく衛生的!
かさばるから置き場に困るという場合は、フックかけも可能!
『なるほど米とぎ』の使い方
説明書によると、初回は米が浸る程度の水を入れ、米とぎ器で手早く数回かきまわてすすぎます。水をきった状態で米とぎ器で30回混ぜ、ふたたび水ですすぐことを3回繰り返し、最後はすすぎと水きりを2回。水がほぼ透明になったら米とぎは完了とのことです。
ちなみに、写真は2合分。この米とぎ器は、最大5合分の米に対応できるそうです。
米をとぐとき、初回のにごった水はチリやホコリ、雑味があるので、米が吸水する前に素早く取り替えることが大切です!1回目は数回水をかき回すだけですご〜くにごりますが、水を替えてくださいね。
実際に使ってみて感じたポイント
ここからは実際に使う工程で感じたポイントをまとめていきます。
ポイント1:米がくっつかないので時短に
通常手で研ぐときには、手についた米を戻すロスタイムがありますが、この米とぎ器はツルッとしているので米がくっつかない!スピーディーに米とぎできるのは◎。
ポイント2:コツさえつかめば水切りラクラク
米とぎ器本体にフチがあるのでボウルに当てれば、米をこぼさずに水切りができる仕組みです。ただ、しっかり密着させないと米がだだ漏れ大惨事に!
凹凸のカーブがあるので密着させやすい構造になっていますが、意識的に行うのがポイントです。
ポイント3:力要らずで米とぎ完了!
ぐるぐると30回程度かきまわすだけなので、迷うことなく米とぎができちゃいます!
最近の米は精米の技術も向上しているので軽めに洗う程度でOK。ガシガシと力任せに研ぐと、米が割れてしまいます。ついつい力を入れてしまう……など、米とぎの力加減に悩む方には米とぎ器はもってこいかもしれません!
炊きあがりもおいしそう!
『なるほど米とぎ』を使って炊いてみたご飯がコチラ!米粒の割れや欠けがなく炊けました!
ちなみに、米の水はどれくらい透明になるまで取り替えればいいの?という悩みありませんか?
透明の水になればなるほど、スッキリし雑味のないご飯になります。しかし、やや白濁した水(米ぬかが少し残った状態)で炊いても、米の香りとコクを含んだご飯で個人的には好きです。
米とぎ器を実際に使って感じたこと
まず、水に手を浸けずに米とぎができるので、手にやさしい!冬の手荒れやあかぎれで悩むときや、うっかり指を切ってしまったときなど、手への負担を減らすだけでなく、衛生面でも安心ですね。つけ爪やネイルをしている方にも便利です。
商品名が『なるほど米とぎ』なのですが、実際に使うと「なるほど……」と感じる使い心地。
冷た〜い水での米とぎは、意外としんどかったのに、なぜ今までかたくなに使わなかったのか……!100円で日常のストレスから解放されるので、お買い得ですよ!
ちなみに、寒い時期にもオススメ!
寒い冬、米とぎするのはしんどくてお湯を使いたい気持ちになりませんか? じつは、お湯は水に比べて米の吸水のスピードが早くなるため、米とぎには不向き。また温度が高いと米を炊く前にふやけてしまうため、食感もイマイチな炊き上がりになってしまいます。
そのため、米とぎのときも冷たい水を使うことがおいしいご飯の下準備。米とぎグッズは、寒い冬の米とぎをラクに乗り切るアイテムといえますね!
炊飯前の浸水時に氷を入れ冷水にすると、ゆっくりと浸水し米の芯までまんべんなく吸水するため、ふっくらつややかなご飯に仕上がります!浸水時間の理想は夏は30分、冬は1〜2時間程度。氷の量は1合に対して2個程度。氷の分、水は少し減らして炊飯してください。
さらに余談ですが、米のとぎ汁は野菜の下ゆでに使用できます。米のとぎ汁で大根やタケノコを煮ればアク抜きができるのは昔ながらの知恵ですね。ただし、1回目のとぎ汁は小さなホコリや汚れを含むため2回目以降のとぎ汁を使ってください。
◆記事を書いたのは・・・服部みどり(オウチゴハン研究家)。簡単でおいしい料理のレシピ提案や旬の食材の調理法など提案しています。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※商品情報は記事執筆時点(2020年1月)のものです。店舗によっては取り扱いがない場合があります。
※記事内の商品価格は、表記がない限り消費税抜きの価格です。