サンキュ!STYLEライターで料理研究家&気象予報士の石田よしみです。
季節の食養生を提案するお天気ママとしても活動をしています。
今回は、意外と知らないゆで卵を作る時のNG3つを紹介します。
その理由と改善する裏ワザと一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

NG1.ヒビを入れる
NGの理由
殻を剥きやすくする方法として、茹でる前にお尻のほうに、小さなヒビをつくる裏ワザが知られています。
しかしこれでは、茹でているうちにヒビが大きくなって、中身が出てきてしまうことがあります。
また、画びょうを刺す裏ワザも知られていますが、場合によっては白身が糸のように出てしまうことがあるのでおすすめできません。
改善・裏ワザ
事前にヒビを入れたり、穴を開けたりしなくても、スルッと剥く裏ワザがあります。それは水の中です。
一般的には、粗熱を取った後は、持ち上げたり、流水にさらしたりすしながら剥きますが、きれいには剥きにくいですよね。
でも、たっぷりはった水の中に卵を入れっぱなしで、手も入れて、水の中で剥けば大丈夫です。
よく冷えて、水が潤滑剤のようになるので、きれいに剥けます。
また水の中で、卵膜をできるだけつなげるようにすると、ストレスなく剥けます。
リンゴの皮むきと同じ要領で、卵自体をくるくる回して、少しずつ剥がしていくと剥けるのでお試しくださいね。
NG2.水から茹でる
NGの理由
卵は、外側の卵白と内側の卵黄が凝固する温度が少し違います。
この特性を利用して、茹で時間を調整すると、半熟や固茹でなどの好みのゆで卵ができます。
しかし、水から茹で始めた場合、水が沸騰するまでの時間が季節や個数によって変わるので、茹で時間の調整が難しいです。
このため、水から茹で始めるのはNGです。
改善・裏ワザ
沸騰したお湯に卵を入れて、時間を調整すると好みの卵を茹でることができます。
私の場合、そのまま食べたり卵サンドを作ったりする場合は、フタをして10分を茹でる時間の目安にしています。
味付け卵で半熟にする場合は、8分。
お弁当に入れる固茹での場合は、12分です。
NG3.たっぷりのお湯
NGの理由
たっぷりのお湯を沸かすには、時間とコストがかかります。
さらに、卵を入れる時には、おたまやタナーが必要で、混ぜる時には菜箸も必須になるので、NGです。
改善・裏ワザ
おすすめのお湯の量は、卵が1/3くらい浸かるくらいです。
少ないとちゃんと茹るのか心配にもなりますが、フタをして茹でれば、蒸気が鍋内を回ります。
鍋内は、沸騰に近い温度まで上がるので、たっぷりのお湯の時と同じように茹でることができます。
また少ない湯量の場合、菜箸で混ぜなくても、フタをしたまま鍋をくるくる回せば、卵が回転します。
茹で始めから3分以内に、4~5回くらい鍋を回せば、卵黄がだいたい真ん中になりますよ。
ただ、途中でフタを取ってしまうと温度が下がってしまうので、茹で始めから最後までフタを取らないようにしてくださいね。
まとめ
ゆで卵作りでは、よかれと思っていたことが失敗の原因になっていることがあります。
今回の内容を参考に、ぜひ上手に効率よく作って、おいしく食べてくださいね。
◆この記事を書いたのは・・・石田よしみ(お天気ママ)
サンキュ!STYLEライター
料理家や気象予報士の経験をいかして、季節のレシピや裏ワザの記事を配信中です。
せっかちな性格ゆえ、簡単に手早くできる料理が多いので、ぜひ参考にしてくださいね。