元大手学習塾教室長が教える!自宅学習で「子どものやる気」を引き出す3つの方法

2020/04/17

元大手学習塾教室長で、4歳の息子を持つ母、サンキュ!STYLEライターのけんママです。
学習塾勤務時代には、小学生から高校生まで、計300名以上の生徒さんの学習指導にあたってきました。親御さんの多くの悩みは、「塾でやるのと違って、家庭だと勉強してくれない……」休校期間の今だからこそ、この悩みを持つかたはもっと多いかと思います。元教室長の私が考える、自宅学習で、子どものやる気を引き出す方法を3つご紹介します。

1.環境を整える

まずは、環境を整えること。「そんなの、当たりまえじゃない!」と思われるかと思いますが、この当たりまえが実はできていないことも多いです。ぜひ一度、見直してみてください。

勉強する環境というのは、そのほかの誘惑になりうるものがない環境です。勉強机の横に、漫画が並んでいたり、スマートフォンがあったりしたら、集中しろといわれてもできるはずがありません。個人の部屋で勉強する場合は、スマートフォンは持ち込まないことが絶対です。タブレット学習の場合は、できるだけ脱線しないように、親御さんの目が届くところでやることをオススメします。

リビングで勉強する場合には、まわりの家族の協力も必要です。お子さんが勉強する時間にはテレビはつけない、ほかの家族も読書などをして、同じく机に座るべきです。学校の授業中に、立ち歩いて別のことをしている子がいたら、みんな気になって集中できないし、先生は注意しますよね?ご自宅でも、お母さんがウロウロと家事をしていたら、集中しろといわれてもできません。いそがしくても、その時間は隣に座って読みものをしたり、わからないところにはいっしょに考えてあげたりという時間にすることが、お子さんのやる気に繋がります。

2.ゲーム性

ただ、「勉強しなさい!」といわれるだけでは、やらされている感で、身が入らないことが多いです。

勉強を楽しく、刺激的なものにするには、「ゲーム性」も必要。タイマーで時間を測って時間内にできるかどうか計算練習をしたり、ご兄弟がいる家庭なら、問題を解いてどちらが多く丸をもらえるか競争したり、と工夫することでおもしろくなります。

実際、私が学習塾で指導していたときに、宿題をやってこなかった子には、やらなかった回数をポイントにして一定数まで溜まったら、教室長のデスクの前で凝視されながら、授業1コマ分の自習をする、という罰ゲームを取り入れたことがありました。みんなが「罰ゲームになりたくない!」といいあいながら、必死に、自習席を使って宿題をしていました。

私の4歳の息子も、ふつうにワークを解くよりも、時間を測ったり、ママと競争して解いたりするほうが好きで、意欲的に取り組んでくれています。

3.メリハリ

どんなに真面目で、勉強が好きな子でも、1日中勉強している、ということはありません。
ましてや、あまりやる気が出ない状態のところに、親御さんから朝も夜も関係なく、「勉強しなさい!」といわれ続けたら、もっとやる気は彼方へ飛んでいきます。親も子も、「メリハリ」が重要です。

休校中の今の時期であれば、まずは学校に行っているはずの時間帯までだけは、うるさくいってよいでしょう。ですが、学校から帰ってくる夕方以降の時間は、時間を決めてテレビを見たり、ゲームをしたりする時間を取っても構わないです。日中しっかりとやるべきことをやれば、夕方からは自由が待っている!ストレスなく、勉強とつきあっていく方法を示してあげるのも、親御さんにしかできない重要なことです。

親御さんがコーチになって

小、中、高校生は、学校で勉強は教わっていますが、ほとんどの子が、「勉強の仕方」がわからない状態です。やり方のわからないものを、やりなさいといわれても、やる気は削がれるばかり……。

親御さんが、積極的に勉強の内容を教える必要はありません。ですが、自宅学習の際は、コーチになってあげてください。勉強に取り組む姿勢を、いっしょに盛り上げてあげる存在。それは、学校や塾の先生ではなく、いつもいっしょにいる親御さんしかなりえない存在なのです。
この記事が、不安いっぱいの休校中に、親子のよき関係を築くヒントになるとうれしいです。

この記事を書いたのは・・・けんママ
元大手学習塾教室長。
子育てママを健康で幸せにするダイエットインストラクター。
4歳の息子を育てるママ。ストレスフリーで健康的な暮らしを発信中♪

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